悪魔の壺はいくらで売れる?同名の小説を舞台にしたトリックテイキング。(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値

マストフォローでありながら、トリック判定に一癖あるトリテ。どの辺に収束させていくのかが悩ましい名作。

「スートは複数・ランクがユニーク」という、一風変わったトリックテイキング。
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各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
ボーダーラインをどの辺りに収束させるのかが考えどころのトリックテイキング。
同名の小説をモチーフとしたマストフォローのトリックテイキングです。小説は、何でも願い事を叶えてくれるけど、買った時より安く売らなければならない悪魔の壺をめぐる物語だそうです。
ちょっと変わっているのは、各トリックの勝ち負けがマストフォローなのに、スートが関係なく数字の大きさになるところと、ボーダーが決められていてそれ以下の数字がプレイされると、ボーダーより小さい数字の中で最も数字の大きいカード(言い換えると最もボーダーに近い数字ですね)がトリックに勝利するところです。
ちなみに、上述の特徴があるためスートは3種類ありますが、同じ数字はありません。そして、スート毎に強さが異なっています。
例えば、ボーダーが19で14、17、25、33がプレイされていたら、17を出したプレイヤーがトリックを取ります。ボーダーが10とかであれば、勝つのは33を出したプレイヤーです。

ラウンド開始時点のボーダーは19。ボーダーが書き変わると、ボトルが移動していく。
さて、トリックを取った時にボーダーより小さいカードがプレイされていると、トリックを取ったカードが次のボーダーになります。そして、それと同時にトリックを取ったプレイヤーの元にボトルが移動します。
そして、全てのカードがプレイされるとラウンドが終了し、得点計算となります。得点はカードに記載されており、数字の大きい方が得点が高くなります。しかし、ボトルを持っているプレイヤーは獲得できる得点が全てマイナスとなってしまいます。
つまりはプレイヤー間で、ボトルを押し付け合いながらゲームが進んでいくわけです。
1のように小さすぎるカードは、勝ってしまうとボーダーがそれ以上動きづらくなってしまう(1は最小値なので、勝ってしまうとボトルが動かなくなりますね)ので、負けられるタイミングで処理されてしまいます。ですので、どこら辺が最終的なボーダーになるのかを予想しながらのプレイングが要求されます。
自分が最後にボトルを取らないようにしてても、ボーダーラインを読み違えて、だんだんと「あれ?これ、もしかしてヤバいのでは?」みたいな感じになってくるところが面白いです。もちろん、そこからの大逆転もありますしね!
また、ラウンドはプレイヤー同士で手札のカードを1枚ずつ交換してから開始するので、要らないカードを押し付けるなんて悪いこともできちゃいますので、小さいカードばかり手元に来ても何とかなる事もあります。
小さい数字でトリックを取ってからがハラハラするゲームで、「まだ、いけるよね…まだ、いけるよね!!」と思わず祈りを捧げてしまうのが面白いトリックテイキングです。特殊なルールですが、比較的遊びやすいので、様々な方に楽しんでもらえると思います。
ギリギリを見極めるのが好きな人、トリテ好きなら遊んでおいて損はないと思います。
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おすすめ度: | ![]() |
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やすやすのレビュー
悪魔の壺がもたらす悪魔のようなトリテで悪魔になれる、そう、ボトルインプならね。
細かいルールは説明書やSNSに任せるとして、いつものようにぼくはゲームの感想を書きたいと思います。
さて。
カードのみを使うトリックテイキングゲームは、古今東西、数多のゲームがありますね。その中でも名作と呼ばれるものには、まるで真剣で斬り合いを結ぶ痺れるようなトリテ独特のプレイ感があり、ぼくも含めファンが多いことと思います。このボトルインプは、そういった名作トリックテイキングのひとつ。個人的な好みで言うと、他に類を見ない傑作かなと感じています。
おそらくこの記事を読まれている方は、少なくともある程度はトリックテイキングのルールについてご存知でしょうから、ここではボトルインプならではの特徴とぼくが好きな理由を、3つに絞って紹介してみますね。
切り札スートがない代わりに、切り札ランクのカードがあるというルール。これがゲーム進行に合わせて不気味に変化します。またスートごとにランクの偏りがあるため、他のトリックテイキングゲームで培った技術が活かせるけどその経験は活かせないという、このゲームの唯一無二性を示す肝となるポイントです。
トリックを積極的に取りたいラウンドと獲得を避けたいラウンドがあるにもかかわらず、それがどちらになるのかはラウンドの進行に合わせて調整し選択する必要があります。終盤まで気の抜けない展開が続いてくれるので、ラウンドを投げることになりにくいかなと思います。
展開によっては、大量得点・失点の可能性があります。ゲーム終盤に1点を争うような厳しいことになりづらく、ラウンド中は少人数(3~4人)での苦しくシビアなトリテでありながら、ゲームとしては気軽な気持ちでぼくは遊べています。1ゲームの勝ち負けの他に、1トリック・1ラウンドなどの瞬間の勝負もアツいです。
ボトルインプは、界隈だと変態トリテと称されることもあるようですが、アウトプットのランダム性が低いためコントロールが効きやすく、個人的にはオーソドックス寄りかと感じています。
多くは、緻密な展開→派手な結果、になりがちなので、まさにぼく好みの仕上がりになっています。ただし、やり込むと深さの底を感じてしまう可能性も見えるので、トリテが好きなメンバーでたまに取り出し遊ぶゲームとしてオススメしておきます。
トリテが好きになり始めた人。派手なトリテで遊びたい人。少人数でトリテしたい人。
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