仲良シふれんず / Nakayoshi Friends

レビュー記事
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デザイナー: Piyoraputako
アートワーク: Piyoraputako
出版社ぴよよ屋さん(cited from)
参照 BoardGame Geek

みーんなー!集まれー!殴りあいが、はっじまっるよー!!(NEZ)

ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値

NEZ
NEZ

トリックを取りたくない直接攻撃トリテ。仲良シふれんずの『シ』に不安を感じた方、正解です。

開拓者
開拓者

あたしのオトモダチ、紹介するね!って言いながらぶん殴り合うトリテです。

好き。

やすやす
やすやす

マイナス点を押し付け合う系のトリックテイキングゲームですね。普通のトリテ以上にダイレクトアタックが刺さるので、仲良しなみんなで遊ぶと良いですよ~。

NEZおすすめ度:5 out of 10 stars (5 / 10)
開拓者おすすめ度:7 out of 10 stars (7 / 10)
やすやすおすすめ度:6 out of 10 stars (6 / 10)
Average:6 out of 10 stars (6 / 10)

各レビュアーによる個別レビュー

NEZのレビュー

拳と拳で語り合うトリテ。マウントポジションから一方的に殴り続けろ!

マストフォロー、切り札なしで、トリックを取りたくないトリックテイキングゲームです。森の仲間たちはとっても仲良し~と言った雰囲気のイラストですが、なんだこの全体的に漂う不安感は。

動物達は笑顔なんですが、その手に持ってるものはなんだ。ハンマー、鉤爪、バット…そして、どうしてこちらに近づいてくる?なぜ、振りかぶる?

さて、ゲームの内容ですが、冒頭で書いた通り、マストフォロー切り札なしのトリックテイキングです。マストフォローなので、リードプレイヤーの出したカードと同じ色を持っていたら、それをプレイしなければならず、そうでなければ好きなカードをプレイできるが、トリックには負けると言うものです。

問題なのはこの後。トリックに勝利したプレイヤーはプレイされたカードのうち、フォロー出来なかったカード(リードプレイヤーのプレイしたカードと色が異なるもの)をマイナス点として受け取らないといけません。さらには、いくつかの数字には特殊効果として『その数字未満のカードを手札から1枚追加する』事が可能となっています。これによって、序盤でマストフォローしながら、マイナス点を押し付ける事ができるわけです。このカードの存在があるため、序盤から気が抜けなくなるのは面白いですね。

『ペッパー』のように、最終的にマイナス点が誰になるかを押し付けあうわけではなく、ダイレクトにマイナス点をぶん投げるため、初めてでも盛り上がるポイントは掴みやすいのではないかと思います。その反面、ラウンド後半に向けてリードを取りたくないゲームなので、どこで勝つのかをある程度プラン立てて考えないところがある分、玄人向けな印象です。また、後半になるにつれて、周りから一方的に殴られ続ける展開にもなりがちなので、直接攻撃要素を苦手とする方には少し辛いかもしれません。

あれですよね。リゾートがテーマだったり、ファンシーな要素を盛り込んでるゲームってシステムの地獄さをオブラートに包むためにそのテーマにしたんじゃないかって思う時ありますよね。

こんな人におすすめ

直接攻撃上等の人

ルールの複雑さ:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
運の要素:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
おすすめ度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
自分は好きですけ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)

開拓者のレビュー

あたしたち、”仲良シ”だよね…?

切り札なし、マストフォローでぶん殴り合うトリテです。ほのぼのふんわかした絵とは裏腹に、ダイレクトにマイナス点を投げつけ合います

4色1〜12のカードがあり、先程も書いた通りマストフォローのトリテになります。トリックを取ったときにすべてのカードがフォローされてる場合は何も起こりません。しかしフォロー出来ていないカードが混ざっていた場合、そのカードの数字がマイナス点になります。更に3の倍数のカードには特殊能力があります。異なる色でその数字より小さいカードを手札から差し込むことができます。つまり、フォローできなかったときに別色の12を出してさらに11を差し込むと一気にマイナス23点を送り込めるといなかなかななぶん殴りトリテです。

赤フォローのこの場合、緑の12と差し込まれた黄色の11の合計マイナス23点を赤の5を出した人が引き取ることになります。

誰かの手札がなくなるとラウンド終了になるのですが、ゲームが進むにつれて手札の枚数が各人ことなるので、終了時に手札に残ったカードもそのラウンドのマイナス点となります。大きい数字は残したくない。でも12持ってると大きい数字差込める。あーでもあんまり差し込むと小さい数字が消えてトリック勝っちゃうなぁ…と、なかなかカードのマネジメント能力が問われます。

ぱっと見ゆるそうなゲームですが、やってみると攻撃性が高い上に勝ちどころが難しいので遊ぶ人間は選ぶかもしれません。しかし私は好きですものすごく好きです。

こちらはある日私が1ラウンドで集めた102人のオトモダチ

こんな人におすすめ

打たれ強い人
トリテ好きな人
オトモダチが欲しい人

ルールの複雑さ:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
運の要素:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
おすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
自分は好きですけ度:10 out of 10 stars (10.0 / 10)

やすやすのレビュー

仲良しから仲良シへ…そして仲良死に…

オリジナリティが保てる限界までルールを削ぎ落した、シンプルルールのゲームです。そのためトリテの基本さえ知っていれば、初見でもアッという間にゲームが開始できるのは大きな魅力。しかし勝負となると、そう簡単にはいきません。

獲ったトリックに含まれるカードの枚数ではなく、カードのランクがマイナスになる点数計算です。そのため上手く場をコントロールしながらゲームを進めていたはずが、突如として大きな失点に見舞われることは日常茶飯事。それを理不尽と感じるか盛り上がりと受け取れるのかで、このゲームの印象は180°変わることでしょう。

同じマイナス点マストフォロートリテの「ペッパー」じゃなく、むしろマイナス点メイフォロートリテの「シュティッヒルン」に近いプレイ感です。玄人向けとレビューしているレビュアーもいますが、ぼくの感覚だと真逆でトリテ初心者に良さそう。もう少し限定するなら、トリテ初心者グループに良さそうです。ルールが少なく点数の差がつきやすいため、自分のプレイミスがとても分かりやすいんですね。なので繰り返しプレイすることで、トリックテイキングの勘所や面白さが自然と身に付くんじゃないかと思います。

ルールがシンプル過ぎるがゆえに、トリテ愛好家が連続で遊ぶほどの奥深さは感じませんでした。その場合は、ちょっとした理不尽さを楽しむパーティー系トリテとして2~3ラウンドのアイスブレイクとして遊ぶと、きっと楽しめることでしょう。こう考えると、浮き沈みが大きいゲームでありながらも幅広い人が手に取れると思います。

こんな人におすすめ

トリテ初心者たち。ちょっとした隙間時間に遊べるゲームを探している人。

ルールの複雑さ:5 out of 10 stars (5 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:6 out of 10 stars (6 / 10)
運の要素:7 out of 10 stars (7 / 10)
おすすめ度:6 out of 10 stars (6 / 10)
自分は好きですけ度:6 out of 10 stars (6 / 10)
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