残り『1枚』を目指すゴーアウト。ヘルプカードの仕込みが肝心?(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
誰かの手札が1枚になったら終了のゴーアウト。大きい数字で一気に駆け上がるか、諦めて小さい数字を集めるか。真ん中の数字が絶妙にいらない!
シンプルルールのゴーアウト系ゲーム。いつでもどこでも出せそうな手軽さがありますね。
NEZおすすめ度: | (6 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (6 / 10) |
Average: | (6 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
勝ちきるか、ダメージを最小限に止めるかの判断が物を言うゴーアウト。
数字の昇順になるようにカードをプレイしていって、早く手札を1枚にすることを目指すゴーアウトのゲームです。
カードは1~60各1枚ずつで人数によって規定の範囲のカードを使用。毎ラウンド規定枚数を手札にしてゲームが始まります。手番にできることは手札からカードを1枚プレイするか、手札のカードを1枚ヘルプカードとして自分の場に置くかどちらかです。
手札からカードをプレイする場合は、捨て山のトップよりも大きいカードをプレイしなければいけません。この時、自分の場にヘルプカードがあれば、それを好きな枚数足し合わせてもOKです。例えば、捨て山のトップが『55』の時に、手札から『10』をプレイしつつ、ヘルプカードの『20』と『26』を消費すれば『10+20+26=56』になるので、『10』がプレイできます。その場合、捨て山に置かれるのは使ったカードの中で最小値のものになるので、次のプレイヤーは『10』より大きいカードをプレイすることが可能になります。下家はちょっとラッキーですね。
もう1つの選択肢、手札をヘルプカードとしてプレイする時ですが、こちらは手札をヘルプカードとして場に配置し、捨て山から1枚好きなカードを手札に加えた上で、捨て山をクリアします。捨て山からカードを引く事になるので手札は減らないわけですが、小さい数字を出すためのお助けが増えるのはメリットです。捨て山がなくなるので、下家は何でもプレイできて、とてもラッキー。
誰かが手札を1枚にした時点でラウンドが終わります。
得点計算は手札のカードから一番数字の大きいカードの額面がプラス点、それ以外は額面がマイナス点になります。和了ったプレイヤーは1枚しか手札がないので、プラス点のみです。結構、雑に得点が入るイメージです。
高い数字で一気に和了りにいくのか、和了るのは他に任せて、最小失点を目指すのかの判断が面白いゲームです。ヘルプカードは手札改善の意味でも有用なのですが、手札が減らないため、相手の手札枚数を良く見ておかないと、高いカードを取ったはいいが、プレイ出来ずに終わると言う事もあります。
また、とにかく中途半端に低い数字がいらないゲームでした。特に10~20くらいはマイナス点として受け入れるには大きいし、ヘルプとして使ってもそんなにプラスにならないし、手札から出すのも難しいと言うホントにいらないカードでした。これをどう処理していくのかも面白いところです。一応、手札が配られた後で隣のプレイヤーに手札を3枚渡す事ができますが、回ってくるのは同じようなカードです。
簡単なルールでサクサクと遊べるので、比較的色んな方に楽しんでもらえるのではないかな?と感じました。ヘルプカードの設置は積極的に打っていくと、そのうちラウンドが終わってしまうので、そんなに回数はできません。よって、手札改善はなかなか難しく、ある程度初期手札の良し悪しが重要になってくるような気がします。
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (4.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |
やすやすのレビュー
なんだよ、この○○手札はっ?!
カードを昇順にプレイしていき、リスクを背負いながらもすべて出し切ってトップになることを狙うのか、途中で手札を調整しつつ高得点を狙うのか、というジレンマのカードゲームですね。
得点計算にちょっとしたひねりがあるものの、今のところタイトル以外にフリーゼさんらしさはあまり感じていないです。と言ってしまえるほどに、このFTW?!はシンプルだと思っています。
もちろん、ヘルプカードを使うことで規定の数値を上回る強さを作れたり、捨て山からカードを引くなどの工夫があります。ただ、ぼくがプレイした範囲ではそれらは目を引くほどの機能はしておらず、ゲームを盛り上げてFTW?!らしさを演出するような効果は上げてなかったように思いました。
基本的には配られた手札にプレイの大半を依存してしまうんじゃないかなぁ。多作なゲーム作家さんの、ひとつの小粒作品という印象です。ちょっとぼくが期待し過ぎただけかな。
お、なんだこのゲーム名は、面白そう⁉︎という期待は肩すかしだったかなぁ…
プレイ感はとても軽くインストに時間もかからないので、気軽に広げて遊ぶカードゲームとしては機動力があり遊ぶタイミングも多くなるかと思います。ゲームとゲームの合間にプレイできるサクッ感は強みですね。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (5.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5.0 / 10) |