第116回【モザンビーク / マプト】途上国を救ってきた開発コンサルタント 中編

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<現地在住!日本人に訊こう>

《ミツル放送回》

前編の放送はこちらです
今回も、モザンビークの首都マプトに在住している岸さんへのインタビューです

開発途上国を舞台に、開発コンサルタント(灌漑の専門家)として、
今までたくさんの国や地域を渡り歩いてきた岸さん
とても72歳(!)とは信じられぬ若さですが、
番組史上最高年齢のゲストとしてレアなお話を沢山訊かせてもらいました


1997-Oct

1997年時のパキスタン(写真の右上が岸さん)。この部族地域で行っていたプロジェクトでの村人たちとのミーティングの様子です。これはプロジェクトを始めて4年ほど経過したときで、この村の住人達はカラシニコフを背負わなくなっていたそうです。写真には一人だけが銃を自分の前においていますが、この人は近隣の村から自分たちの村でもプロジェクトをしてほしいと陳情に来ていたとのこと。近隣の村ではまだ銃を背負っていましたが、プロジェクトの村ではそれまでと違って、男たちを引き付けられるほどに農業プロジェクトが成功し(男たちは農業で金儲けができるようになった)、農業をするにはカラシニコフのような重いものは背負ってられなくなったそうです。




開発コンサルタントの仕事は、その地域の人たちの生活向上ですが、
その土地に住む彼ら自身が「本当にそれを欲しているのかどうか」。

それをはっきりと知らないままに先進国・上の人間がニーズを決めて
公共事業を押し進めているという現状があるとのことでした
現場に携わっている人ならではの貴重な意見を聞かせてもらえましたが、
この現状はどうにか改善していけないものでしょうか


2006-Aug

これも2006年時のパキスタンの写真。部族地域との境界線に堰を建設する準備に出かけた時の写真だそうで、写っているのは岸さんと政府の高官たちです。




いままで世界の色々な地域で仕事をしてきた岸さんでも、
南部アフリカ・ブラックアフリカと呼ばれる地域では過去に培ってきたものが
まるで通用しない壁に打ち当たってしまったとのこと
後半とアフタートークでもその貴重なお話をお届けてしています



(iTunesからお聴きになる方は、こちらからどうぞ)


<さくいん>
・00″55″~ 屋台のおばちゃんたちの商売
・05″04″~ 田舎にいくほど自給自足生活
・06″00″~ 開発途上国での共通点
・10″20″~ モザンビークでの実際の活動内容
・13″25″~ 南部アフリカでのある共通点
・14″30″~ ビジネス・商品作物の必要性
・19″39″~ 北半球のある共通点と過去に活動したきた国
・22″34″~ わざわざ戦わずにすむ方法とは
・26″25″~ いままでの方法がアフリカでは通じない
・29″02″~ ”あまりにもセンスが違う”
・31″07″~ 彼ら自身がそれほ本当に欲しているのか


【次週予告】

8月1日17時配信予定。次回(ミツル放送回)も、モザンビークのマプトで出会った岸さんへのインタビューの続きです。どうぞお楽しみに!