数字当てボードゲームの源流。シンプルながら少しずつ正解が見えてくるのが面白い。(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
目の前にある数字を当てる『The 数字当て』。ちょこっと推理物をやりたい時にどうぞ。
あ、やべ。どの数字聞いたか忘れたってなるゲームです(違う)。
ロジカルな数字当てをミニマムなルールへと落とし込んだ、お手軽推理ゲーム。いや…推理じゃないな、なんて言うんだろ、タクティクスゲーム!?
NEZおすすめ度: | (6.0 / 10) |
えんづおすすめ度: | (7.0 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (7.0 / 10) |
Average: | (6.7 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
ザ・数字当て。
アレックス・ランドルフ翁によるシンプルな数字当てゲームです。本人にのみ見えない状態の手牌をいち早く当てていきます。
最初から見えているのは、相手の手牌と場牌が少々と言った感じ。そして、牌の数字は1~7で、枚数は数字と同じだけ存在しています。つまり、1は1枚、7なら7枚と言う事です。
手番には、自分の手牌にありそうな数字を宣言します。宣言した数字の牌が手元にあれば、隣のプレイヤーが公開してくれます。それを繰り返して、全ての手牌を公開したプレイヤーの勝ちとなります。
非常にシンプルですが、見えている数字と相手が手番に宣言した数字を元に手牌を推測していくのが面白いゲームです。例えば、「Aさん、1を宣言したぞ?と言うことは、Aさんからは1が見えていないと言うことだな…?」と言った具合です。
ちなみに悪い大人が混ざっていると、他のプレイヤーをミスリードさせるために、ブラフの宣言をしてくる事もあります。1の場所見えてるのに、敢えて1を宣言してみたりとかですね。
やめれ。
フレーバーもなく、手元の数字を予想していくだけのゲームですが、予想するための情報もそれほど多くないので、高学年くらいの小学生からでも充分遊べるのではないかと思います。論理パズルが苦手な方にはあまりオススメしませんが、推理ゲームとしては比較的間口の広いゲームだと思います。
ルールの複雑さ: | (3 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6 / 10) |
運の要素: | (5 / 10) |
おすすめ度: | (6 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5 / 10) |
えんづのレビュー
数字を当てるだけのシンプルだけど面白いゲーム。
ドメモは相手や場に出ている数字を頼りに、自分がどの数字を何枚持ってるかを当てるゲームです。
1〜7の数字が、それぞれの数字の枚数分(1は1枚、2は2枚…7は7枚あります)あり、自分以外の人が持ってる数字や質問内容を元に自分が持ってる数字を推理します。
「7ありますか?」
のように自分が持ってると思う数字を質問していって、外れるまで質問を続けることができます。当たった数字は表にしていき、最初にすべて表にできた人が勝ちです。
それだけと言えばそれだけのゲームなんですが、これ、やってるうちに「あれ?どの数字聞いたっけ?」ってなってきて、じわじわ盛り上がるんです。そしてすべてオープンできたときの嬉しさと、負けたときの悔しさでもう一回!!ってなるゲームです。ブラフを混ぜながら真剣モードでやってもいいし、酒を混ぜながらバカ笑いして遊ぶのも楽しそうですね。
このゲーム、何よりルールがシンプルなのがすばらしい。さくっと説明できてさくっと終わるので、あまりボードゲームをやったことのない人にもおすすめできます。時間調整にもぴったりです。
こちら、紙版、プラスチック版、木製タイル版と色々ありますので、お好きなものを探してみてください。
ルールの複雑さ: | (2.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (4.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7.0 / 10) |
やすやすのレビュー
うーん、3かなぁ…4かなぁ…どめも怪しいなぁ…。
配られた自分の手札の数字を、小出しにされる情報から推測して当てるゲームです。「自分の手札を当てる」ため、自分以外のプレーヤーの手札は全部見えています。つまり他のプレーヤーの手札や行動から、見えない自分の手札を論理と運でいち早く推測し、繊細かつ大胆にゲームに勝利しよう、というゲームです。
さて。
そもそもこういったディダクションゲームは、どうしてもプレーヤーごとの個人能力の差が大きくなりがちです、実力差と言うんでしょうかね。そのゲームに慣れてコツを得ていたり、情報整理による論理的な思考が得意な人は有利をとりやすい、といった感じです。ボードゲームが強い人の頭の中をのぞいてみたいなぁ…と思うことが頻繁にあるぼくは、当然、実力弱者側。しかしそんなぼくにでも十分に楽しめるのが、このドメモですね。
これほど(ゲーム的に)軽くまとまった論理思考ゲームは、なかなか見かけません。皆さん、ぜひ一度は遊んでみてください!絶対にアナログの対面で遊んだほうが楽しいですよ~。
ロジカルに情報を取得し整理していくのですが、それのゲームの勝敗に占めるウェイトが大きくありません。必要な論理的思考は最低限です。また、ゲームをランダマイズするために都度タイルを引くという運要素がゲーム進行の大半を左右していますが、しかし運ゲームというわけでもありません。
ではドメモは何のゲームなのかとぼくが感じているかと言うと、「少しの論理と少しのブラフとあと全部駆け引き」のゲームです。手元にある情報を元に質問をする・質問に答える、ここにゲームの粋があると思っています。自分の質問の仕方・相手の受け答えの様子から、アナログゲームならではのプレーヤー間の膨大な情報のやりとりが発生します。この過程を通して、「ロジカルな思考だけでは得られなかった情報を得て見事に正解する」。こんな気持ちいいゲームは、そうそうないですね。
コツ15%・論理力20%・運25%・駆け引き40%(注:筆者による個人的な感想です)
もちろん「これ系」のゲームは現在に至るまで数多く発表されていますが、ドメモは中でもズバ抜けてルールが分かりやすく収束性が高いです。ともすれば複雑で思考が重くなりがちな論理ゲームを、非常に軽くシンプルに仕上げてあり、世界の人口の90%くらいいけるんじゃないか、という恐ろしいほどの間口の広さを持っています。論理思考ゲーム好きはもちろん、ボードゲーム自体が未経験な本当の初心者さんや小学生の低学年、かなり年配の方や言葉が通じない相手とさえ、どんな相手でも楽しめる素晴らしいゲームだと思います。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |