次こそは万バット。(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
次のカードを予想して、後は運を天に任せるゲーム。10000バットはいつでも山札にあるので、次こそは!!ってなる。
降りるか、引くかのシンプルなジレンマと戦いつつ最後は10,000ウォンバットを引けた人が勝つ。別府さいさんのサマリーが効いてる〜。
欲望と欲望のせめぎあい。次こそ私がマンバット!!
とっても簡単なルールだけでゲーム性を出した、2022年のスーパーライト級ゲームの雄。
NEZおすすめ度: | (6.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (6.0 / 10) |
開拓者おすすめ度: | (7.0 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (6.0 / 10) |
Average: | (6.3 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
プレス・ユア・ラックと言うよりはロマン砲。
山札の一番上のカードが何なのかを予想するバーストゲームです。 手番にやることは非常にシンプルで、山札のトップにあるカードがいくらの価値のカードなのかを宣言して引く。これだけです。
引いたカードに描かれた金額が宣言した額と同じであれば、そのカードをプールして、降りるか、さらにカードを引くかを選べます。もし、違えばそれまでプールしたカードは全て捨てないといけません。もちろん降りれば、プールしたカードは自分のものになります。
最終的に獲得した金額が15000に到達したプレイヤーが出たら、そのプレイヤーが勝者です。
正解し続ければ、いくらでも引けると言う事で、チキンレースがメインのゲームと言う風に考えていましたが、個人的な印象としては、チキンレース感はそこまで強くなく、どちらかと言えば、一発逆転のロマン砲をぶっ放す事に命をかけるゲームに思えました。
と、言うのも事前に予想をした上でカードを引く行為が結構当たらないと言う感覚だったからです。例えば、キャントストップでは、とりあえずサイコロを降って、結果をどう割り振るかを考える余地があります。故に、おかわりしやすい。しかし、このゲームでは事前に答えを決める事を強いられるので、おかわりのリスクが高く感じてしまいました。ですので、序盤は比較的静かな展開になりそうな雰囲気があります(もちろん、プレイヤーによっては序盤からガンガン行く方もいるでしょうけど)。
しかしながら、外れると山札に帰っていく10000のカードがあるため、山札が枯れていくと「そろそろ万バットなのでは?」と期待が膨らんできます。当たるまで山札のどこかにいる10000のカード。これこそ、まさにロマン砲じゃあありませんか。また、バーストルールも後半になるにつれて有効に働いている気がします。10000を取られたが、ここから一気に15000点を稼げばいい!と言う思考から、勝負をかけていくプレイヤーは多いのではないでしょうか。これもまた、ロマン。
序盤、緩やかな展開から始まるバーストゲームですが、後半に一気に点数が動いてくるのが面白い作品だと感じます。プレイ時間も30分以内なので、皆さんもゲームとゲームの間で、ちょっとロマンを感じてみてはいかがでしょう?
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (4.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |
かやのレビュー
サマリーカードが素晴らしい!確率にワクワクしながらウォンバットを狩ろう。
ウォンテッドウォンバットは、増えすぎたウォンバットを狩ってお金を稼ごう!というシンプルなゲームです。このゲームを面白くしているのは、宣言と違うウォンバットが出てきてしまうところにありますがサマリーでカード構成がわかりやすく書かれているので、
「そろそろ5,000は引けるでしょう」とか
「次こそ10,000バット・・・!」という具合に予想しやすくなっているところです。
確率で攻めていくかと思いきや、2回遊んだ感想は「なかなかの運ゲー」だったのでギャンブラーのためのゲームかなと思いました。宣言通り10,000バットを当てられると気持ちいいです。
予想が外れても当たっても面白く、手軽に盛り上がれるしサマリーもわかりやすいので、ルール説明が下手な人や初心者さんにおすすめです。
ルールの複雑さ: | (1.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (2.0 / 10) |
運の要素: | (8.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |
開拓者のレビュー
10000バット!10000バット!!!
金額予想→めくる→以上!!
の、非常にお手軽ギャンブルゲームです。
1000ドル,3000ドル,5000ドル,10000ドルの札があり、裏向きに置かれた山の一番上の金額がいくらか予想します。予想が当たればその札がもらえ、外れたら没収です。最初に15000ドル集めた人の勝ちになります。
カードの中身はもちろん1000ドルが一番多く、10000ドルは一番少なくなってるのですが、「1000ドル3枚集めると5000ドル」というルールが効いてるなと思いました。夢を見て10000バット宣言を繰り返すか、手堅く1000バットを集めるか…。私ですか?もちろん10000バットしか言いませんよ。
とにかくサクッと遊べて盛り上がる良ゲー。インストもこれでもかっていうくらいシンプルなので、インストデビューにもおすすめのゲームです。
ルールの複雑さ: | (1.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (2.0 / 10) |
運の要素: | (10.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |
やすやすのレビュー
10000バットを当てたいだけの人生でした。
このゲームを「坊主めくり」だと例える文章が散見されるんですけど、坊主めくりって選択肢がなくないです?ローカルルールはいろいろあるのかもしれないですけど、ぼくの知る坊主めくりはプレーヤーに何も選択権がなく、本当に引くだけ運だけで勝敗が決まります。一方このウォンテッド★ウォンバットでは同じように1枚ずつカードをめくることでゲームが進行しますが、ちゃんと各人の思惑が激しく交差するし、それを(ヘイト)コントロールする余地が多分に残されているので笑顔の盤外戦がバチバチに行われます。「めくり運だけ」どころじゃなくインタラクションがガッツリある、というのがぼくの見方です。
このゲームは「カード32枚以下」というゲムマチャレンジの作品なのですが、その32枚中のカード配分が上手く機能していますね。それが少し違っているだけで興醒め率がグーンと上がってしまっていたことでしょう(もちろんゲームの性質上どんな配分でも興醒めは起きますけど)。今の割合はプレーヤーがジレンマを感じるのに絶妙で、それにより「そろそろ来るだろう」という射幸心が煽られまくってしまいます。
基本的にはギャンブル要素しかないので、連続でプレイすればするほど(人とはそういう生き物なので)ゲームとしては破綻してしまい興醒めしやすくなるでしょう。なので、いくらスーパーライト級だとしても3連続くらいで止めておくか、1~2回だとしてもそこでミラクルが起きたら余韻嫋嫋で終わっておくのがオススメです。老若男女人種国籍軽重好み問わず、誰しもが同じ土俵で手放しで楽しめる作品です。インスト込み15分ゲームとして、常にポケットに忍ばせておくのもアリかなと思います。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7.0 / 10) |
運の要素: | (8.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5.0 / 10) |