妖怪セプテット / Yokai Septet

レビュー記事かやおすすめ☆8以上
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デザイナー: Muneyuki Yokouchi, yio
アートワーク: U, Tori Hasegawa, Satsuki Nakayama
出版社Ninja Star Games(cited from)
参照 BoardGame Geek

7スート、切り札&スーパー切り札有り、ペア戦と要素が多いながら、ルールが美しくまとまった名作トリックテイキングゲームのリメイク作品。(ヒゲ)

ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値

ヒゲ
ヒゲ

リメイク元の『七つの紋章、七つの部族』が私の初めて買ったトリックテイキングゲーム。
入手難な同人作品を海外パブリッシャーがリメイク。2版も出るんだとか。

NEZ
NEZ

「7」を取り合うチーム戦トリックテイキング。チーム戦ならでは意思疎通の難しさはあるけど面白いね!

かや
かや

逆輸入された海外でも人気の妖怪セプテット。ゲームも面白いけど遊びやすさにこだわったカードデザインがゲームの面白さを底上げしてると思います。

ヒゲおすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
NEZおすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
かやおすすめ度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
Average:7.3 out of 10 stars (7.3 / 10)

各レビュアーによる個別レビュー

ヒゲのレビュー

今まで遊んだトリックテイキングゲームのルールで最も美しい。

まず、これのリメイク元『七つの紋章、七つの部族』(以下、七七と表記)が初めて買った&ハマったきっかけのトリックテイキングゲームなのでバリバリの思い出補正が入っています。

ルールが非常によくできていて、7スートで各スート7ランク、どのスートにも“7”が含まれる。合計49枚のうち1枚を切り札指定のために表にして場の中央に置き、残り48枚を4人(3人でもできるが4人で遊ぶべき)で配り切り。元の七七だと得点のルールも“7”にこだわったルールになっています。

4人プレイ時にチーム戦になり、1手が重い感じのトリックテイキングゲームになります。
分かりやすいのは各スート7枚で各プレイヤーに均等に分散していたとしても、2回目にリードされたスートは必ず誰か1人は持っていない=切り札で取りいけるという点で迂闊にリード出来ないのが悩ましいです。ここは多少好みが分かれるところかもしれませんね。私は好きです。

妖怪セプテットのパブリッシャーの方から以下のようなアナウンスがありました。
kickstarterで第2版を計画中とのことです。元のツイートには変更点についても言及されており、“7”のカードがフォイル加工(いわゆるキラカード)になったものが追加で封入され、各スート2枚になった“7”を使ったヴァリアントルールが追加されるとのことでした。あ、蹴ります。

こんな人におすすめ

ペア戦×トリックテイキングゲームでアンテナが反応する方。
あるいは、鳥取県民の方。(水木しげる先生の出身地。記念館もあるよ。)

ルールの複雑さ:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
運の要素:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
おすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
自分は好きですけ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)

NEZのレビュー

ボス妖怪を取り合うチーム戦トリックテイキング。パートナーの意図が掴めそうで掴めないもどかしさに悶絶!

ペア戦で遊べるトリックテイキングゲームです。個人戦でも遊べるのかもしれませんが、このゲームを遊ぶ時はいつもチーム戦なので、今回もその前提でレビューをしていきたいと思います。

「7」と言う数字にフィーチャーされており、スートの種類も7だし、必ず各スートに7のランクカードが存在しています。そして、この「7」のカードを過半数獲得する事を目指すのがゲームの1つの目標になっています。
トリックテイキング自体は比較的シンプルなマストフォロー切り札ありになります。しかし、ここに1つ仕掛けがされており、7つのスートは全てランクの範囲が異なるように構成されています。つまり、7が最強のスートもあれば、最弱なスートもあるわけです。

また、ラウンド開始前にチームメイトに対してカードを送る必要があり、この部分がチーム戦ならではの肝になっているように感じます。「このスートは強いカード持ってるから、7はそっちに任せた!」みたいな感じですね。これが見事にハマると、思わずハイタッチしたくなります(笑)

ラウンド中も「7」のボス妖怪を獲得する事をどのように取るのかが非常に悩ましく、さらにそこに「7トリック取った方が負け」と言うルールが良いアクセントになっていて、ラウンドの中盤から後半に向けて輪をかけて悩ましさが増していきます

シンプルなルールながら、非常に戦略的なトリックテイキングのイメージですので、トリックテイキングに慣れた方向けな印象がありますが、ある程度ルールに慣れてしまえば、その面白さは折り紙付きだと思います。

こんな人におすすめ

トリックテイキングに慣れてきた人、チーム戦が好きな人

ルールの複雑さ:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
運の要素:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
おすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
自分は好きですけ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)

かやのレビュー

ドラフトする段階から悩ましい協力型のトリックテイキングゲーム

ゲームの面白さについては他のレビュワーが書いてくれると思うので私はカードのデザインの素晴らしさについてレビューしたいと思います。

カードゲームって、配って手元に持ってきたときにひっくり返ったりするとたまに数字が見えなかったりして並べるのに時間がかかる時ってありますよね。

妖怪セプテットは、上下左右どちらからでも見やすいように作られてるのがうれしいポイント。ここまではあまり珍しくないですが、各色ごとにカードの最大値~最小値までが異なるのもパッと見て感覚的にわかるデザインになっています。

サマリーカード(英語)も同封されていますがカードのゲージを見れば強さがすぐにわかるのがとてもうれしいです。例えばピンクのきつねの妖怪のカードは数字の下に3-9と書かれているので「7」は上から3番目の強さであることがゲージを見ればすぐにわかりますね。

ルール説明もとてもしやすく、複雑なルールでも遊びやすくなっているのはこのデザインのおかげかなと思っています。

そして、カードデザインがカッコいい&かわいい!ルールが面白いのももちろんなんですが、ぱっと見たときにわくわくするようなイラストが広がっているとテンションが上がりますよね。

国内の流通量はかなり少なくなっていますが、機会があれば是非遊んでみてね。

こんな人におすすめ

トリックティキングが好きな人、ドラフトが好きな人

ルールの複雑さ:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
運の要素:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
おすすめ度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
自分は好きですけ度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
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