第066回【グアテマラ / フティアパ】脅威の感染症シャーガス病のボランティア

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《MCアキ初回の放送》 <現地在住!日本人に訊こう No.1>

はじめまして!
前回の放送のゲストとして出演した、旅人のアキです。

ミツルくんからのMCのオファーを頂き、これからインタビュアーとして
頑張っていきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします!

そんな初回の放送は、中米グアテマラの南東部に位置する、
エル・サルバドルとの国境近くにあるフティアパ県という場所からの放送です。

こには長年にわたり村民を脅かし、致死の危険性のある感染症があります。
その原因となる寄生虫を持つサシガメという虫の撲滅のため、
青年海外協力隊(JICA)で奮闘されている、
ボランティア隊員の響子さんに、日々の活動内容をインタビューさせてもらいました。



サシガメ回収ポストと看板を設置しました

現地の村でサシガメ回収ポストと看板を設置した響子さん。グアテマラや中米では、響子さんのようにたくさんのJICAの隊員たちが村落開発や地域の人々へのボランティア活動をしています。




活動の半分は、現場にて行われます。
現地調査員と共に、とうもろこしやコーヒー畑を分け入って民家を回っていきます。

発見したサシガメは、回収してラボラトリーへ送られ、
その原因となる寄生虫を持っているかどうか、しっかりと分析されます。

サシガメは夜に這い出てくる虫で、刺されて病原菌を持っていた場合、
シャーガス病に感染してしまいます。
はじめは微熱やだるさがあるのみで、多くの人が感染に気づかないのですが、
次第に心筋細胞に寄生し、10~20年後には心不全で死に至るという恐ろしい病気です。




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これが実際に捕まえたサシガメ。主にサシガメが潜むのは、薄暗い家屋の古い土壁の亀裂部分や額やポスターなどの裏にいます。そこを電灯を使ってくまなくチェックしていきます。





民家の台所は、たいてい蒔と火で料理しています。
石で挽いたとうもろこしの生地を丸く伸ばして焼いたトルティーヤ。
手作りの村の味は、新鮮でほんのり甘く香ばしいです。

各集落には、サシガメ回収ポストと看板を設置しています。
住民がサシガメを見つけた場合、袋に入れて、
住所と名前を記入した紙と共に箱に投函してもらい、
定期的にスタッフが回ってチェックしています。


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終日歩き回った現地調査後、スタッフ皆と町の食堂へ。ようやくくたくたになった足を休めます。オフィスでは、きょうこさんがPCを使ってデータ化し、現地での調査結果を元に、サシガメの生息状況を集計・分析されます。





シャーガス病撲滅と、住民の健康のために奮闘する響子さん、
これからも体調に気をつけて、バナナアイスを食べつつ、頑張って欲しいと思います!



(iTunesからお聴きになる方は、こちらからどうぞ)

<さくいん>
・05″24″~ フティアパについて
・06″35″~ ボランティアに来ることになったきっかけ
・08″54″~ 最初のグアテマラホームステイ体験
・11″17″~ シャーガス病の原因の虫・サシガメ
・13″15″~ 集落の実際の貧困具合
・16″15″~ ボランティアプロジェクトの状況
・19″49″~ 時間にルーズな現地人
・21″32″~ グアテマラ人の好きなところ
・22″51″~ 中南米の旅と生活の違い
・24″41″~ グアテマラのおすすめどころ
・26″58″~ 今後の目標について
・28″09″~ 現地で生活する上で一番大事にしていること

アフタートーク

・30″02″~ 二人が大好きな食べ物



【次週予告】

12月1日時配信予定。次回(ミツル放送回)は、カリブの国キューバで出会った女性の旅人へのインタビューです。社会主義国キューバで一体どんな旅をしてきたのか、どうぞお楽しみに!