昨日もそうだったがヒートテックを何枚も着て、靴下も履いてアウターを羽織って寝袋に包まって寝ないと寒すぎて目が覚めてしまう。
朝のキリマンジャロ山頂。霧が晴れてはっきり見える。これからこの急勾配を登らなければならない。
隙間から地上が見える。両手を使わないと登れない箇所が増える。結構足の踏み場に悩むところもあって落ちたら死にそうで結構怖かった。渋滞するのでペースが乱れ疲労と合間ってストレスが溜まる。
昨日は暗くて見えなかったがかなり高くまで登って来たことがわかる。
雲と同じ高さ。
崖のようなクライミングの箇所が終わると3日目のような平坦な道が続く。
空気が薄く少し登っただけで息切れする。
奥に見えるのはメルー山。
写真で見るとそこまではないが実際は勾配がきつい。
景色が綺麗なのでそれが力になる。
メルー山と自然が一望できる場所で休憩。
キリマンジャロに登った人が皆口を揃えて景色が綺麗と言っていたのだが、本当にその通りだと思う。
タンザニアの観光ランキングでンゴロンゴロ自然保護区やセレンゲティ国立公園、ザンジバル島など世界的にも有名な観光地を上回ってキリマンジャロが一位になっているのだが、登った人だけが味わえる景色というのが一層キリマンジャロを神秘的なものにしているのだと思う。個人的に4日目の景色が一番綺麗。
まだまだ遠いがキャンプ地から見えた山頂よりは明らかに近づいている。
変な木。一本だけ抜き出ている。これが見えると地獄が始まるのだ・・・。
急勾配の下りと上りが現れる。
写真で見るよりキツい坂。足を踏み外して転げ落ちているポーターもいた。慎重に行かないと本当に転げ落ちるし、一回落ちたら何かに引っかからない限り止まらない。
角度が伝わるだろうか。400m下りてすぐ400m上がる。
反対側から見た坂。写真上の真ん中に白い筋のようになっているのが先ほどまで降りて着た下り坂。
急勾配の坂を下りたらすぐ急勾配の登りが始まる。すぐに使うもの(カメラやレインコート、水筒など)しかバックにいれておらず大して重くないはずなのに登りがとにかく辛い。一歩一歩力をいれてゆっくりじゃないと登れない。疲れや酸素の薄さもあると思う。水のタンクやガスボンベを持って登るポーターはすごい。
多くの山は基本ずっと登りが続くが、キリマンジャロはアップダウンが激しい。2,3,4日目とずっと登っているのに山頂が常に遠くに見える理由はここにある。頑張って登ったのにすぐに下りがあって、山頂に近づいたかと思えばすぐ離れてしまう。苦労して100m登ったのにすぐ100m下りるような感じ。高度順応のためとかではなくそういう地形になっている。
3日目で4600mまで登るのに、650m下の3950mのキャンプ地まで下りる。
急坂を登り終えると山小屋のような小さなトタンでできた小屋があってそこでランチをとる。調理中の一枚。このタンクや調理器具を背負いながら登ってきたかと思うと尊敬する。
温まる。
昼食を終えると休む間も無くすぐ出発。この後すぐに氷が降り始めた。
キャンプサイト(標高4640m)に到着。正直疲労困憊だった。山小屋で名簿に名前と時間を記録するのだがその列すら寒さと疲労で立って待っていられないほどだった。2,3日目とテントの数が違うのは7日コースの人がいるため。彼らは明日ここに着く。ここのトイレは男女共同でなんとトイレの数が3つしかない(奥にある緑の屋根の建物の左に見えるこげ茶の小さな小屋)。なので常に混んでいるし、なぜか鍵が外側にあるので中から鍵が閉められない。(なんのために鍵を外につけたのだ・・・。)そのせいで中に入っているのに開けられる自体が頻発するので常にドアを押さえながら用を足さなければならない。マチャメルートで最も高い位置にあるトイレなので汚さもピカイチ。
長い道のりだった。
霧が晴れる。今日は早めに眠り、仮眠を取って0時から山頂にアタックする。まだかなりの距離がありそうだが・・・。続きます。
続き→(キリマンジャロ登山 5日目)
ー目次ー
・気をつけてほしいこと(ツアー会社選び、チップ代、持ち物など)
・いざ登山開始!〜6日間の体験記〜
>1日目
>2日目
>3日目
>4日目
>5日目
>6日目と登り終えた感想