ビッド・切り札あり・マストフォローの定番トリックテイキングゲームに、新しいバージョンが登場!(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
スカルキングレジェンドからルールの調整が入ったけど、プレイ感は変わらないね。追加された白鯨カードはおすすめだよ!!プレイ人数が8人までに増えたけど、8人戦はどうなのかな・・・?
8人戦は、ずいぶん賑やかなことになりそうですね。「4人卓を2つ立てればいいじゃん」という常識人さんの声を聞こえないふりして、一度、遊んでみたいところです。
トリックテーキングのなかでも人気のスカルキングに新盤がでましたね。クラーケンと白鯨が一気に場に出ると盛り上がります。
NEZおすすめ度: | (7.0 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (8.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (8.0 / 10) |
Average: | (7.7 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
ルール調整はそんなに気にならないけど、少しだけ遊びやすくなった印象。白鯨カードの追加は、ドラマチック!
マストフォロー切り札あり、ビッドありの名作トリックテイキングゲームの新版。面白さは担保されたまま、ルール調整と新規カードの追加などが行われました。
スカルキング・レジェンドからの主な変更点
主な変更点は、次の通りです。
★2人用ルールの追加(NPC白髭追加による疑似3人戦)
★プレイ人数が8人までに増加
★特別カード(海賊・人魚・スカルキング)のボーナス点調整
★クラーケン後のリードプレイヤー決定方法変更
★白鯨カードの追加
★ビッド記録用カードのデザイン変更(プレイヤーごとに2枚のカードで全てを表現)
★新しい得点計算方法の追加(ゲーム開始時に通常ルールと選択)
ルール調整では、新たに人魚を海賊で倒した時に得点が入るようになっていたり、スカルキングを人魚で倒した時に得点が50点から40点に変更されていたりしますが、個人的にはクラーケンで全員敗北すると、リードプレイヤーがクラーケンの左隣のプレイヤーになると言うルール変更が印象的でした。
今までの版では、毎回クラーケンが出ると「今のトリック、勝ってた人誰だっけ?」となる事があったので、その心配がなくなったのと、クラーケンを使うと次のトリックが最後手番になるのが地味に嬉しかったりします。
また、特筆すべき部分として新たに加わった白鯨カードの存在はドラマチックでした。
白鯨は特別カードを全て逃亡に変更し、スートの色を全て白くするカードです。つまり、スートを無視した完全な数字比べを強いる事になります。これにより、0ビッドを狙うプレイヤーや既にビッドを達成しているプレイヤーに対して、強引に勝利を呼び込んだりできるようになり、一層気が抜けなくなります。
通常の得点計算に加えて今回の版から新たな得点方式が追加になり、ゲーム開始時に選択できるようになりました。こちらについては未プレイなので評価はしませんが、通常のようにビッド数によって、得点が増減するのではなく、毎ラウンド固定された得点に対して、ビッド成功ならそれを全部獲得し、ビッドが1ズレた場合であれば、その半分を獲得する形です。こちらのルールでは1ビッドズレた場合の獲得できる半分の得点を捨てる代わりに、固定点を上昇させるオプションも選べるため、ギャンブル性が高くなりそうです。
総じて、良調整と新たなカードが増えて、より面白くなった印象を持っています。ただ、前回クラーケンが好きではなかった方にとっては、白鯨は抜いた方がいいカードかもしれません。
和訳ルールはこちらから
ちなみに、ルールは和訳しましたので、興味ある方はこちらからどうぞ。
ルールの複雑さ: | (4 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6 / 10) |
運の要素: | (6 / 10) |
おすすめ度: | (7 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7 / 10) |
やすやすのレビュー
必殺技の見本市のようなトリックテイキング。
緻密な計算をもとに勝利を呼び込むようなトリックテイキング(があるのか分かりませんが)ではなく、「おりゃ〜」「どりゃ〜」という勢いで楽しめる、テンション高め系のトリテ。ゲームセットアップ時に、ゲーム内で発生するさまざまな効果をプレーヤーの希望に合わせて選択しながら追加できますが、全部入りにするとものすごいことに。
Aさん「青の14かな(普通に強い)」
Bさん「よしっ、黒の10!(切り札)」
Cさん「くらえっ、必殺技!!(スカルキング)」
やすやす「だと思ったよ、必殺技返し!!!(マーメイド)」
Dさん「それなら、必殺技返し破り!!!!(クラーケン)」
NEZ「なんだとっ、必殺技返し破り封じ!!!!!(白鯨)」
といった感じで、トリテとは思えないような盛り上がりが起きたりもすることでしょう。
自分が獲得するであろうトリック数をビッドするのですが、0ビッド(ミゼール)を成功させることで大きな得点が得られるのは旧版と同じです。ただし新カード「白鯨」も含めて、ミゼールを成功させにくくしたり、ミゼール以外でのボーナス得点が少し上がるような調整が入っています、ミゼール強いもんね。
トリテ初心者にとっては、ルールは複雑かと思います。ゲーム固定の切り札色がありながら、それよりも強くてマストフォローに従わない常にプレイできる特殊カード多数があり、さらにそれらが3すくみ+αであるという力関係があるため、「この作品でトリテのルールに初めて触れる」というのは、少しハードルが高いように感じます。
プレイ人数に幅があり、ゲーム終了のラウンドなどもカスタムできて場所もとらないため、トリックテイキングを遊んで楽しいと感じる人が集まるなら、いつでも遊びやすいゲームだと思います。派手な展開があるトリテ枠として、定番の作品となり得ますね。ボードゲーム会に1つ常備してあると心強いゲームです。
もしくは、セットアップ時に特殊カードを組み替えを行い特殊カードを減らすことで、一般的なトリックテイキングに近づけて楽しむことができるので、その場の雰囲気で遊び方が選べることも良い点です。
ルールの複雑さ: | (5.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (8.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7.0 / 10) |
かやのレビュー
手札をみて自分が「何回勝てるか」予想をあてるのが楽しいゲームです。ちょっとルールは多いので最初に遊ぶときは数字カードに海賊だけいれるところからはじめてもいいかも。
海賊になって荒れ狂う海で戦うトリックテーキングゲームです。
まず、テーマが楽しい、yo-ho-hoってみんなで言うのが楽しい。そしてビットが当たった時にとても嬉しいという楽しいづくしのゲームです。
いろんなカードの強さが絡み合うので、慣れるまでは難しいかもしれませんが1ラウンドごとに手札が増えていくのでどんどん面白さが上がっていくところも良いです。
白鯨の要素が増えて、より展開がドラマチックに!
白鯨の出現で、0ビットでの逃げ切りがヒリヒリした展開になって楽しい、白鯨、スカルキング、マーメイドとクラーケンをいつ繰り出すかで大きく展開が変わります。人数が少ないとこれらのカードの出現率も下がるので私は4人以上で遊びたいです。
ビットを当てにくくなってますが、お好みで・・・ギャンブル要素も少し強くなったけど勝てた時はとても嬉しいから機会があればぜひプレイしてみて下さい。
2021年版は現在海外版しかないですが、2022年内にはリゴレさんが発売してくれるそうなので国内でも入手しやすくなります。※リンク貼るのが難しくてドミノのツイートとセットになってしまいました。ドミノも面白いから今年はこの2つはマストバイです・・リゴレさん、本当に楽しみにしています。
500いったのでもう1個宣伝させて下さい。
失礼しやす。
スカルキング新版の制作が始まりました。まだまだ6ヵ月以上掛かります。ゆっくりとお待ちください。様々ブラッシュアップされます。カードも本当にきれいになりました。↓続く pic.twitter.com/NpuToGwpw6
— ノブ (@NobuiR) January 13, 2022
新盤が出ることで今の黒箱モデルは廃盤になるそうなので、黒箱が欲しいって人は今のうちに買いましょう!
ルールの複雑さ: | (6.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (8.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (9.0 / 10) |