美術館で起こった窃盗事件の犯人を探せ!犯人は何人いるか分からないお手軽推理ゲーム。(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
情報を元に犯人を絞りこむ推理ゲーム。共犯、犯人はいないをゲームに盛り込む事で毎回ランダムなセットアップを実現。
めくったヒントを自分だけこっそり見る瞬間が楽しい。
メモもできるし緩めの謎解きを楽しみたい人におすすめです。
30分で楽しめるお手軽謎解き。
NEZおすすめ度: | (8.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (8.0 / 10) |
開拓者おすすめ度: | (6.0 / 10) |
Average: | (7.3 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
犯人はこの中にいる!えっ!?いないの!?
美術館で発生した盗難事件の犯人を当てる推理ゲームです。プレイヤーは8つのヒントを元に、16人の容疑者の中から犯人を見つけ出します。
特徴なのは、ヒントと容疑者は全てランダムに決まるところです。ランダムにしてしまうと真犯人が定まらないのでは?と思いますよね。
そうです。このゲームでは真犯人は1人かもしれないし、複数いるかもしれないし、もしかしたら既に美術館から逃げてしまった可能性もあるのです!
ゲームは6ラウンドで、手番には「ヒントを1つ見る」→「怪しい人物にチップを置く」の手順を行うだけです。ヒントは8枚なのに6手番しかないので、全てのヒントは見れませんね。
ヒントは容疑者でない人の特徴が記されています。「キツネではない」とか「2行目にはいない」とか「メガネをかけていない」みたいな感じですね。また、ヒントには種類があり、1ゲームの中で同じ種類のヒントは複数登場しません(『2行目にいない』がある場では『n行目にいない』ヒントは他にありません)。
各プレイヤーには数字の書かれたチップが用意されており、ヒントを見た後でそれを表向きに置きます。既に何らかのチップが置かれている場合は、そこのチップの最大値以上のチップを要求されます。つまり、「このヒントは他の人に見せたくないわぁ。」と言う物に重しを置く事ができるわけです。ヒントを見た後でチップを選べるのも、能動的に意思を表明できるための仕組みとして面白く機能しています。
ヒントを見た後は、犯人と思う人物に裏向きにチップを置きます。チップを置く瞬間が非常に面白く「ほほーん、ここでジェシーに置いちゃうの?」とか「あれ?今までチャーリーに置いてたのに、なんで急に置かなくなった?」みたいな感じに色々勘ぐってしまいます。もちろん、1人に重ねて置く事もできるので、推しメンにはいっぱい置きましょう。ちなみに勝利点は当てたチップの数字の合計と当てた人数なので、複数犯だと思ったら、分散させていくのも戦略です。
お手軽に遊べる推理ゲームとしてとても優秀でヒントを見ながらニヤニヤしたり、わざと低い得点のチップを犯人じゃない人に伏せてブラフを仕掛けてみたりと、なかなか面白い要素が多いのではないかと思います。
うちの近所の小学生の子は、遊んだらすっかりハマってしまったようで、クリスマスに買ってもらうんだって言ってました。
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (8.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (8.0 / 10) |
かやのレビュー
順番にヒントをめくって犯人を絞り込む楽しさが手軽に楽しめます。
ミュージアムサスペクツは、美術館に逃げ込んだ犯人を探すゲームです。犯人は複数いるかもしれないし、もう逃げてしまったかもしれません。
とりあえず容疑者は美術館に残った16人で現場に残されたヒントカードを順番にめくっていき犯人を決めます。
手番では毎回ヒントカードを見てチップをせる→犯人だと思う人にチップをせるを繰り返します。もし犯人がいないと思ったら「誰も犯人ではない」というカードの上にチップを乗せます。
ヒントカードの上のチップは2番目以降にそのヒントを見る人が支払う最低値になります。なので重要なヒントには大きな値のチップを置きたいです。
しかし同時に、このチップの値を犯人に乗せれたらその値だけ点数が入るのでチップの置き方は非常に重要です。
ヒントカードに乗せるチップの値は見た後に決められるので、ヒントを見てからニヤニヤしたり、人がみた情報を見てニヤニヤしたり、とても楽しいです。
私がプレイした感想は、「マダミスのヒントをめくる楽しさだけをぎゅっと絞った競りゲーム」だと思いました。1度見た情報は何度でも見れるし、メモもできるのでそこまで難しい謎解きではないです。
なので、子供でも大人でもカードをめくりながら楽しめる良いゲームだと思いました。
4人で30分くらいで終わるので、今日はあまりガッツリしたものは遊べないけどちょっとだけ謎解きしたい!って人におすすめです。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (8.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (8.0 / 10) |
開拓者のレビュー
犯人は誰だ!ミシェルか?ガービーか??いやもう逃げてるんかーい。ってなるゲーム。
とってもお手軽な推理ゲームです。
まず、容疑者が16人並べられて、その脇に8枚のヒントがランダムに置かれます。各自手番にそのヒントをめくりながら犯人を絞っていくのですが、このヒント、タダでみれるとはかぎりません。
ゲーム開始時に各プレイヤーには数値の異なるチップが配られます。手番ではヒントを見たあとに、その上にチップを表向きに置いていきます。以降、そのヒントを見たい場合は、そこに置かれたチップの値以上のチップを置かなければ見ることができなくなります。他の人に見られたくない重要なヒントには高額なチップを置きたいところですが、そこにばかり気を取られていると後で自分が他の人のヒントを見れなくなるというジレンマがあります。
更に悩ましいことに、このチップはヒントを見るだけでなく、得点にも関係してきます。ヒントを見たあとに、「こいつが犯人だ!」と思う人物にチップを裏向きに置いてビットをします。ヒントの駆け引きにばかり高額なチップを使っていると、例え犯人を当てても得点は低くなってしまうというわけです。うーん、悩ましい。
チップがなくなるまで、ヒントを見る→ビットを繰り返し、最後にヒントを全て表にして犯人を特定します(複数いるかもしれないし、もう逃げてしまっていないかもしれません)。犯人のところに置いてある得点チップを合計して、点数の高い人が勝利します。
初めてヒントをめくるときのワクワク感が楽しいし、他の人がめくったあとのヒントを見てその人の思考を推測するのも楽しい作品です。時間も30分程度とお手軽なので、ぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか。
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (5.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5.0 / 10) |