あふれでるリソースを管理して村を発展させるワーカープレースメント。(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
あふれでるリソースをどこで使うのか管理する農業系のゲーム。小目標となるカードの引き運はあるけど、苦しさも少なめなので遊びやすさがあるね。
ワーカーを上手に使いながら、リソースを手に入れるための仕込みをひたすらしていくゲーム。サマリーもついていて遊びやすい!
NEZおすすめ度: | (6.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (7.0 / 10) |
Average: | (6.5 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
資源が湧きすぎるのも考えもの。
村長として、農業などを通して村を発展させていくゲームです。メインのシステムはワーカープレースメントになります。
基本的にはアクションを行う事で様々な資源を獲得し、それを使用することで各パラメータを上げていくのがメインとなります。さらにパラメータ毎に必要な資源が決まっており、全てのパラメータを1段階上げる事で勝利点やワーカーの数が増えていきます。
パラメータを上げるために必要な資源は種類が豊富で、植物系(ライ麦、大麦、ホップ、麻)動物系(羊、羊肉、羊毛、皮、ミルク)そして、どちらにも属さない粘土があります。そうです。なんと、10種類もあるんです。そして、羊を除いた9種類はパラメータの上昇に必要になります。
ただ、資源の獲得に関してはそれほど複雑ではなく植物系資源は畑に植える事で、動物系の資源は羊を使って得る事ができます。粘土だけはアクションなどで獲得することになります。しかも、畑に養分を与えとけば、1つの畑から最大5つ取れたり、羊が増えれば増えた分だけ羊毛が取れたりします(あと、羊を肉と皮に解体もできます。羊は寿命があるのでこれ大事)。
さて、これだけ資源の種類があると、何をどれだけ集めればいいのか迷ってしまいます。
そこで、このゲームでは達成する事でボーナスが貰えたり、永続効果を与えたり、勝利点をもたらしたりするカードがあります。これらのカードの中には持っていればOKと言う条件が提示されている物が多いため、プレイヤーが小目標として利用することができ、カードのプレイを目指しながら、資源を集めていくことができます。
これらのカードは貰える物や難易度によって種類が分けられてはいるものの、カードコンボや、カード同士のシナジーがあったり、シンプルに強い物があったりするので、どうしても引き運が絡んできてしまいます。このあたりは好き嫌いが分かれそうです。
アクションに関して見てみると、数自体は多いですが、アクションの組み合わせ方が違ったり貰える量が違うだけで、それほど種類が多いわけではありません。また、同じアクションスペースには置くワーカーの数を多くすることで1つのエリアで最大3回まで実行が可能なので、カツカツでやることがないと言う事は緩和されているのではないかと感じます(ラウンド終了時に、各エリアからは1回分しかワーカーが取り除かれないので、緩いわけではないです)。
カードの引き運によって、ゲームの展開が左右される部分はあるように思いますが、ワーカー配置に関しては少し緩めになっていて、遊びやすさはあるのではないかと感じました。資源がジャブジャブ湧きますが、ラウンドが進むに連れてパラメータ上昇に必要な量も増えていくので、リソースマネジメントの部分はしっかりと管理していこうと思うと大変な印象があります。
遊ぶハードルはやや低めになっているように思いますが、何回か遊ぶ事で勝ち方などが分かってくるゲームだと思います。
ルールの複雑さ: | (6.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (5.0 / 10) |
運の要素: | (5.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |
かやのレビュー
村長になって農地経営スローライフ!かと思ってるなら案外忙しいです。
ハラータウ地方の村長になって村を発展させようというテーマのボードゲームです。このハラータウではたくさんの農作物と羊を飼育して農地を発展させることができます。
全部で6ラウンドあり、6ワーカーからはじまり最大12ワーカーまで使えるようになります。ワーカーを増やしていくには資源を効率よく支払わなければならず点を伸ばすにはある程度毎ラウンド満遍なく資源を集める必要があります。
ラウンドごとに必要な資源の数や種類が増えてきて「ちょっとずつ難易度が上がる」けどカードの効果によっては「毎ラウンド資源が湧き出る」というのもあり、「難易度が上がったけど自分の村の資源やワーカーも豊かになってきたから達成できる!」という点がとても面白いです。
ワカプレなので、スタートプレイヤーが有利ですが最初に配られた手札や1ラウンド毎にもらえる手札、ワーカーを配置することでもらえる手札カードの条件を達成するとボーナスで資源がもらえたりするのでワーカーが配置したいことろに置けなくてもなんとかなったりします。
面白いのは、土地を売り指輪に交換できたり、羊から肉と皮あるいは羊毛とミルクを産出できたりすることです。
また、カードの効果は好きなタイミングで処理できるので「いつカードを使うのか」も考えどころがあり楽しいです。目標カードが他のプレイヤーと被っていたり、同時に複数の目標を達成できなかったりと運もありますが資源がたくさん湧き出てきたりカードコンボができると楽しいです。
このハラータウにはたくさんのデッキが含まれていて、熟練度とどの要素を中心に遊びたいか変えて遊ぶことができるのでかなりお得だと私は思っています。
ゲートウェイカードは30枚X4デッキで初心者、経験者、エキスパート、マスター用の4デッキのいずれかを選んで遊びます。
農場カードは35枚X4デッキのホップ、羊、畑、宝飾品デッキに分かれていて特定のゲーム要素に焦点を当てています。どれを遊ぶかは最初に決めて1デッキのみ使います。
ボーナスカードと得点カードは1デッキしかないので、毎回使います。
ワーカープレイスメントというと「他の人とやりたいことが被って自分のしたいことができない」というのがありがちですが、このハラータウは「自分はこの目標でいく」ということができたりするので「自分のやりたいことをやるためにワーカーを動かして、最高得点を各自で目指す」という要素が強いです。
しかし全くのソロプレイではなく、ある程度は読み合いもあるのでそこそこ自分がやりたいことに向かって戦略を練ったり資源をこねることができます。ワーカーの配置以外は同時処理もできるので見た目のゴツさに関わらずサクサク遊べるので箱の大きさにびっくりせず、ワカプレ好きなら一度は遊んでみて欲しいです。
ルールの複雑さ: | (7 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6 / 10) |
運の要素: | (7 / 10) |
おすすめ度: | (7 / 10) |
自分は好きですけ度: | (8 / 10) |