僕がルート選びで参考にしたのは以下の内容。以下引用。
キリマンジャロを登るルートは7つほどあるみたいだったけれど、日数が限られている今回の候補はマラングルートとマチャメルートの2つ。別名コカコーラルートとウイスキールート。マラングルートがコカコーラルートと呼ばれるのは、歩く距離が短く小屋泊が可能だから。歩く距離が長くテント泊となるマチャメルートはウイスキーと例えられるわけだ。マラングは最短で5日コースとなり、マチャメは最短で6日コースとなる。
さらに話を聞くに、キリマンジャロの最大の壁は高山病にある。幾つかのツアー会社の話を勘案すると、5895mの頂上を目指すのに5日コース(登頂は4日目の朝)での登頂率は50%。6日コース(登頂は5日目の朝)だと80%。マラングルートを選ぶにしても、出来ることなら高所順応日を設けて6日にした方がいいという。エベレストベースキャンプの5300mまで行くのに8日かけた僕としては、いずれにせよ6日コースにするべきだと思った。4人全員登頂の可能性を出来うる限り上げたい。
どちらのルートでも6日で行くならば、どちらが魅力的か。比較ポイントは3つ。
・価格(マラング>マチャメ)
・景色(マチャメ>マラング)
・宿泊地(マチャメ>マラング)1つ目のポイントは価格。これはマラングに軍配が上がる。テントを持つことになるマチャメルートではポーターの数が増えるので、必然的に値段が高くなる。
2つ目のポイントは景色。これはマチャメらしい。どのツアー会社も景色が良いのはマチャメだという。マチャメの場合、3日目に標高4000~4500mのところで頂を中心にしてぐるっと回るのだが、その日の景色が素晴らしいとのこと。また道中で標高が高いところへ行き、宿泊地で標高を下げるのは高所順応にも良い。
3つ目のポイントは小屋の混み具合。僕がモシにいるときにちょうどキリマンジャロから下ってきた人と出会った。マラングルートを登ってきた彼らの話によると、小屋が満員で大変だったとのこと(2012年2月15日の情報)。彼らは結局ガイドが寝るところに隙間を作ってもらって寝たらしい。ルート上のどの小屋も混みこみという情報を得た。そんな具合だとプライベート感のあるテントの方が寝心地がいいのではないか。(引用:http://takahirosuzuki.com/2012/0402143413)
このブログを読んで僕はマチャメに決めた。マラングルートは最短の5日でいけるため時間がない人にオススメ。ただもう1日余裕があるならマチャメがいいと思う。マラングは行きと帰りが同じルートだが、マチャメは行きと帰りでルートが違うことや、登頂率の高さ、そしてテントなのでプライバシーがあるところに魅力を感じた。僕は元々経験にお金をかけることは厭わない性格なので、値段の差は気にしなかった。
ちなみにマラングルートは上に書いてあるようにテントがいらない分ポーターが1人必要なくなるので安くなるだけではなく、日数も短いので全員に支払うチップ代や入山料(日単位で計算)、食費なども安くなる。僕の時はマラングとマチャメで200ドル違った(チップ別)。
出典:http://tabihon.jp/overseas/af-8701/
ルートはこのような感じ。マチャメは行きと帰りが違う。
マチャメ・ルートはマチャメ・ゲート→マチャメ・キャンプ→シラー・キャンプ→バランコ・キャンプ→バラフ・キャンプ→ステラ・ポイント→ウフルピーク(山頂)→ステラ・ポイントを再度通過し、ムウェカ・キャンプ→ムウェカゲートという道のりになる。わかりやすく言うと最初のマチャメ・ゲートと最後のムウェカ・ゲートとKarangs Valleyを除いたバツ印に泊まる。
高山病対策
キリマンジャロ登山で一番の脅威は高山病。下手すると途中で断念することも繋がりかねない。ガイドが教えてくれた高山病にならない方法は、第一にたくさん水分を取ること。キリマンジャロのトイレはボットン便所でとても汚く、臭い上に隣の人の音も聞こえるし、数が少ないのでとても混むという最悪なことばかりでとにかくトイレに足が進まない。男ならその辺で用を済ませることもできるが女性はそういうわけにもいかずトイレを我慢するために水を飲まない人が多いそうだ。水分が足りないと高山病になりやすくなるので、喉が渇いてなくても意識して飲んだ方が良い。たくさん食べてたくさん飲むこと。
もう一つはゆっくり進むこと。必ず聞くことになるのが、「ポレポレ」。スワヒリ語でゆっくりという意味。最初のうちは力が有り余っていて早く歩きたくなってしまうのだが、ポレポレと念じながらゆっくり歩こう。早く登ると高度順応できなくて高山病にかかりやすくなる。
出発前日にご飯を食べていた時にたまたまレストランに来ていた別の会社のガイドに教えてもらったのが高山病対策の薬「Diamox(ダイアモックス)」。日本では医師の処方箋が必要で薬代も高いが、モシの薬局で処方箋なしで安く手に入るので是非買っておこう。毎朝1錠飲むと高山病にかかりにくくなる。ただアタック初日は飲んではいけないとのこと(理由は忘れました、すみません)。元々は利尿薬なのでトイレに行く頻度が増えるのが難点。ついでにマラリアの薬も買っておいた。マラリアにかかってもすぐ下山できないから。山に入ってしまえば蚊はあまり出ないとのことだが保険として。
僕は一切高山病にならなかったが、登山客や、何度も登っているはずのポーターまでも倒れて担架で運ばれていたので油断禁物である。
続く。
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ー目次ー
・気をつけてほしいこと(ツアー会社選び、チップ代、持ち物など)
・いざ登山開始!〜6日間の体験記〜
>1日目
>2日目
>3日目
>4日目
>5日目
>6日目と登り終えた感想