あまりの寒さに目覚ましがなる前に目が覚めた。
朝起きると霜ができていた。通りで寒いわけだ。
霜の感触を踏んで楽しんでたのは何年前だったか。野宿をするときに思うのが外で寝ると朝の目覚めがいいということ。太陽の明かるさで起きるのが人間的には自然なので目覚めがいいのは当たり前なのだが現代生活を送る上では難しい。オーストラリア大陸を縦断してた時にキャンプ地で寝袋にくるまって寝たときは遮るのものなく、見渡す限り満天の星空に包まれて眠り、太陽の眩しさで目が覚めた。普段、目覚めはすこぶる悪いのだが、気持ちよすぎて感動した。
キャンプ地から見えるメルー山。雲から抜き出た姿が天空の城のようで美しい。
昨日とは打って変わって岩だらけの道が続く。
目の前に見えるのが頂上。どこから見ても美しい。
道が開けていて、この辺の景色がとにかく綺麗だった。
不思議に岩が積み重なっている。目印のために人工的に作られたものもあるとか。
とにかく果てしない。遠くまで見えるのでどのくらい歩けばいいのか考えると気が遠くなりそうだった。
結構好きな1枚。山頂は遠い。
霧が出てくると一気に視界が悪くなる。急激に温度も下がる。
先の道が見えない。
長袖一枚で登れていたのに急にマイナスになる。山の天気は変わりやすいというが、国内外様々な山を登ってきたが、こんなにも変わりやすい山は初めて。数十分で晴れ、雨、雹、霧が移り変わり、暑くなってきて上着を脱いだかと思えば、30分後には氷点下になったりする。氷点下の中のランチは冗談抜きに凍え死ぬかと思った。
森林限界を超えてないので植物が多く、雪解け水?が流れている場所がたくさんあった。
この辺は寒すぎて指の感覚がなかった。
水もあって滑りやすい。寒かった記憶しかない。
変な木。これが見えるとキャンプ地はもうすぐ。やっと着いたという感じ。1,2日目とは比較にならないくらい歩いた。平坦な道ではあったがはるか遠くの登山客が見えるので、あんな遠くまで歩くのか・・・と精神的にきつかった。空気が薄いという感じは特にしなかった。
今日のキャンプサイト(4035m)。上り下りが激しいから沢山歩いているのに、標高だけで見れば昨日のキャンプサイトから190mしか登っていない。
相変わらず霧が晴れない。ここも平坦。トイレが丘の上にありテントから距離がある。ここも男女別。
キャンプ地から見る山頂。もう折り返し地点というのに山頂は遥か先に見える。山頂までたどり着けるのか正直かなり心配だった。
霧の晴れ間から太陽に当たった山頂が見える。
写真の下に見えるのが人なのでその大きさが分かると思う。
黄金に光る山頂。あまりの雄大さに鳥肌がたった。壁のようにそびえ立っている。
さすがに明らかに疲労を感じるようになってきた。写真は撮っていないが星空が富士山よりはるかに綺麗だった。
今日はとにかく気候の変化が激しく上着やレインコートを脱いだり着たりで何度も立ち止まることを余儀なくされ思うように進めず疲れた。身体の芯まで染み渡るような寒さに体力も奪われテントの中ではずっと横になっていた。
続き→(キリマンジャロ登山 4日目)
ー目次ー
・気をつけてほしいこと(ツアー会社選び、チップ代、持ち物など)
・いざ登山開始!〜6日間の体験記〜
>1日目
>2日目
>3日目
>4日目
>5日目
>6日目と登り終えた感想