朝起きると絵に描いたような青空と心地よい風が吹いていた。
いつものレストランに朝食を食べに行く。ここはその辺にいたガイドに(モシ市内ではそこら中にツアーガイドがいる)ローカル料理が食べたいと言って教えてもらったレストラン。英語は通じないがフレンドリーでローカル感が素晴らしい。
セレンゲティ。アフリカにはたくさんのビールがある。
BBQ。僕が知っているBBQとは違う。牛、豚、インパラの肉がある。インパラがあるのがアフリカらしい。
スワヒリ語しか通じないのでジェスチャーで会話をしていたらなんだか初めてバックパッカーをした時の気持ちを思い出して初々しい気持ちになった。夜は街灯がないので真っ暗になってしまうが治安が良く、のんびりした空気が流れているこの街が好きだ。
犬も歩けば棒に当たるじゃないが歩けばガイドに当たるこの街だが、必ずツアー勧誘かお土産屋に連れて行こうとする。お土産屋によって扱っている商品が異なり、ウガンダでお邪魔した日本人宅にあった動物のブックスタンドを探していたのだが1店にしかなく、お土産を探しているときはガイドに案内してもらうの良い。ガイドもお土産屋を紹介するとバックがあるらしく、どのガイドと行くかによってお土産の値引き額が異なる。ちなみにATMはそこら中にあるのでお金の心配はいらない。USDが必要なのはビザ、市内までのタクシー、ツアー代金くらいで他はタンザニアシリングで問題ない。ただUSDの価値が高いのは途上国共通なのでUSDを持って行ったほうが両替のレートなど得することが多い。
ホテルに戻りガイドを待つ。相変わらず時間通りに来ないのがアフリカらしいが20分遅れでピックアップされる。
聞いていた話だとイギリス人2人と同じグループになるとのことだったが、イギリス人は飛行機が飛ばず来れなくなったので登山客は自分一人で登ることになった。元々山登りは自分のペースで登りたいので良いような、チップ代を折半できなくて悲しいような・・・。
途中でガスボンベや必要なものを調達しながら登山口(1790m)まで向かう。大体1時間半程度。
農村の中をハイエースで登って行く。
入り口に着くとランチを食べて待つように言われる。その間、ガイドたちは荷物チェックや入山登録を行う。荷物チェック前には大勢のガイド達が並んでいた。
ランチボックス。
休憩室。特に欧米からの登山客がたくさんいる。アジア人の姿は見なかった。
野生の猿。登山客のランチを狙っていた。
ご飯を食べ終わりストレッチをしたりトイレに行ったりしていると準備ができたとガイドが呼びに来た。
ゲート。これから6日間の挑戦が始まる。無事に登頂できるだろうか。
死ぬ人もいるみたいだしそもそも生きて帰れるかなど心配は尽きない。
それでも待ち望んだアフリカ最高峰への挑戦に胸の高鳴りを抑えられなかった。
しばらくは緩やかな道を歩く。ポレポレを意識し続けた。
4時間ほどでキャンプ地(3010m)に。正直もう終わり?というくらい。ハイキングという感じだった。
ポーター達がテントを作ってくれる。ちなみに登山客のテントが一番大きい。ポーター達はそれより小さいテントに3人で寝るから大変だ。場所取りも重要な要素になる。いかに平地な場所を取れるかはポーター達による。
登山隊と初の顔合わせ。なぜ今頃初の顔合わせになるかというと登山口近くはガイドが多すぎて誰が自分の隊なのかわからない上に、ポーターやコックはさっさと登って行ってしまうのでキャンプ地くらいしか会う時がないのだ。自分と常に一緒にいるのはガイド1人だけ。
左がコックで後の5人はポーター。ガイドは写ってないが僕1人に7人のガイドたちがつく。この人たちのチップを一人で払うと考えると焦ったし、何より7人の6日分の給料を20代前半の僕が払えてしまうというのは先進国と途上国の経済格差をひしひしと感じた。
夜ご飯はこんな感じ。味は悪くない。コックが作って持って来てくれる。
疲れもなく、まだまだ余裕を感じられた。続きます。
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ー目次ー
・気をつけてほしいこと(ツアー会社選び、チップ代、持ち物など)
・いざ登山開始!〜6日間の体験記〜
>1日目
>2日目
>3日目
>4日目
>5日目
>6日目と登り終えた感想