木の棒を投げるだけのシンプルなゲームだけど戦略性があって楽しい!(かや)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
50点ちょうど取らないと勝てないところがニクい。世界大会もあるって
バースト!!脱落!!あと一点!!!木を投げるだけで大盛りあがりです。
スポーツ…かな、う~ん、スポーツかな。スポーツじゃないとすると他の何でもないので、きっとスポーツ。ボードゲームチックライトウェイトスポーツ。
かやおすすめ度: | (7.0 / 10) |
開拓者おすすめ度: | (7.0 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (6.0 / 10) |
Average: | (6.7 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
かやのレビュー
お外でできるボードゲームの代表といえばモルック!朝イチからでも楽しめます。
スキットルと呼ばれる木の棒を数字の書かれた木のピンを投げて得点の書かれた木の棒を倒し、50点ちょうどを目指すゲーム、モルック!
基本は下手投げで行いますが縦投げなどいくつか投げ方も存在します。
面白いのは一本しか倒れなければ、倒れたピンに書かれたままの数字が得点になり、複数本の場合は「倒した本数が得点になる」というところです。
数字は「1〜12」で、倒されたり飛ばされたりしたピンは飛ばされた位置から立て直して配置されます。
最終的に50点を先取した人(チーム)が勝利しますが、点数の高いピンや50点ちょうどになりそうなピンは弾かれたり、他のピンを寄せられたりして妨害されます。50点を超えた場合は、点数は半分の25点からにやり直しになります。
なので最後に「何点をどうやって取るのか」がとてもポイントになります
また3回連続でピンに当たらないと失格となりゲームに負けます。
高い点数の12のピンだけ倒したいけど、弾き飛ばせば次の人が単独で12のピンのみ狙いやすくなったりするので悩ましいです。あとは1点だけ残す、というのが一番辛いです。1のピンを1本だけ倒さないといけないので・・・。ということで棒を投げるだけのゲームかと思ったら戦略もあり、とても面白いです。
あとはプレイする場所によって地面が凸凹だったりとスキットルが思わぬ方向に行ったり、上から落とすように倒すのか、横当てするのかでも点数が変わるので面白いです。
野外でできるボーリングに近いですが、ボーリングよりも私はモルックのが好きかも〜。
そろそろ外も涼しくなってくるのでモルック、おすすめです!
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7.0 / 10) |
開拓者のレビュー
世界大会もある省エネスポーツ
ものすごくざっくり言うとボーリングとビリヤードを木の棒でやるゲームです(雑)
1から12までの数字が書かれた木のピンを、離れた場所から棒を投げて倒して点数を競います。倒した本数、もしくは一本だけ倒した場合は棒に書かれた数字が得点になります。交互に投げて点数を稼ぎ、先にぴったり50点になったほうが勝ちです。
と、一見単純なんですが、重要なのは「ぴったり」50点にすることです。50点をオーバーしてしまった場合は25点からリスタートです。なので、最後何点を取って上がるかと、相手があと何点で上がるかが重要になります。ここの感覚はダーツにも似てますね。
12本のピンは最初は定位置に置かれているのですが、倒されたピンは倒れた場所からリスタートになります。そのためみんなが狙いたい高得点のピンは段々と飛ばされて遠くに行ってしまうこともままあります。自分が狙いたい得点はどれか、相手が狙いたい得点はどれかを考えながらピンアクションも考える。なかなか戦略性に富んだ面を持つことが、ボードゲーマーにも好かれる理由かなと思います。
なお、そんな小難しいことを考えながらプレイしていると3回連続ミスして失格、なんてこともあるのでご注意ください(笑)
モルックの難点は天候で左右されることと、広い場所が必要ということですね。木の棒を投げるだけの省エネスポーツとはいえ、楽しく遊ぶんなら春や秋がおすすめです。近くに公園など遊ぶ場所がある方、晴れ女/男の方は是非一度遊んでみてください!
なお、世界大会も行われているようなので、競技志向の方は是非挑戦してみてください!
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (3.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7.0 / 10) |
やすやすのレビュー
太陽光を浴びてないことに対する後ろめたい気持ちを、モルックで解消するゲーマーたち。
突如ボードゲーム会に現れた黒船モルック。新しいもの好きのボードゲーマーの心をつかみ、今はある程度の市民権を得たスポーツゲームですね。軽く棒を投げたり歩いてそれを拾いに行くという程度の運動量のため、誰でも気軽に取り組めることが大きな魅力のひとつです。
ルールや展開的には、かなりの軽量級ゲームです。たとえ深く考えたとしてもそれをできるほどの技量が(たぶん)あるわけでもなく、どうせ手番にできることも1アクションを使って1投するだけなので、進行自体にはダウンタイムがほとんどありません。盤面は手番直前まで変化を続けますが、それでもゲーム自体は非常にテンポよく進んでいきますね。
ただし、毎手番終了時に発生する盤面の整理フェイズや手番プレーヤーの交代に時間がかかりますね。この部分を開始時にプレーヤー間で役割分担などで工夫しておくと、プレイアビリティをかなり向上させることができます。取り決めをしておかないとラウンドごとにグダついてしまい、すっきり遊べないので注意してください。
また、モルックのもう一つの問題点として「収束性の悪さ」があります。ゲームが進み終盤に向かうにつれ「得点による通常勝利」が難しくなり、「ゲームからの脱落」の可能性が必然的に上がります。自分以外の全員が脱落すれば生き残り勝者となるのですが、展開が盛り上がれば盛り上がるほどサドンデス(突然の敗退)になりやすいので、ここは人により好き嫌いが大きく分かれる部分だと思いますね。
和気あいあいと、コミュニケーションを深めながら遊べる簡易屋外ゲームとして総じて秀逸かと思います。ゲームですしもちろん勝敗はありますが、ボードゲーム会中の息抜きとしてモルックを使い、軽い気持ちで身体を動かしてみるのをオススメします。
ルールの複雑さ: | (2 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7 / 10) |
運の要素: | (4 / 10) |
おすすめ度: | (6 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6 / 10) |