倒さないドミノの中でもチキンフットと並ぶ人気のゲーム。計画通りに線路を引けそうで引けない!!(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
倒さないドミノゲームの代表格。手牌から同じピップ数のドミノ牌を繋げていくだけなのに、何でこんなに楽しいの??
ドミノの線路を伸ばすのがとっても楽しい。遊んだことのある鉄道ゲームで一番好きかも。
ドミノ牌を使った汽車をモチーフに掲げたゲームです…が線路敷いてる感とかは皆無です。
NEZおすすめ度: | (7.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (7.0 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (6.0 / 10) |
Average: | (6.7 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
倒さないドミノを知らないのは、人生の1/3くらい損してる。
ドミノ牌を使った伝統ゲームの1つです。ドミノって言うと、日本では「倒すもの」と言うイメージが強いと思いますが、欧米では、トランプのように様々なルールで遊べるゲームと言う印象みたいですね。
ドミノは基本的に1つの牌にサイコロの目のようなものが2つ付いています。ドミノゲームのルールは様々ですが、基本的には場に出ている牌の端っこと同じ目を持つ牌を手元から出して繋げていきます。そして、手牌を出しきったプレイヤーが出たら、そこでラウンド終了。手牌はそのピップ(サイコロの目みたいなポッチ)を数えて、それがマイナス点になります。
メキシカントレインでは、各プレイヤーが自分の路線を1つと全てのプレイヤーで共有するメキシカントレインと呼ばれる路線があります。各ラウンド、真ん中にはエンジン牌として、両方の目が同じ牌(ダブル牌と言います)が置かれ、手番が来たらエンジン牌の目からスタートして路線を延ばしていきます。牌を置ける場所は、基本的には自分の路線とメキシカントレインなのですが、どこにも置けない場合は山から牌を取ることになります。取った牌は出せるなら即座に出して、出せなければ自分の路線がオープンになってしまいます。
オープンとは何なのか?それは、自分の路線も共有の路線と化してしまうことです!つまり、他のプレイヤーに取って置ける路線が増える事なのです!!もちろん、これは限定的な話で自らが自分の路線に牌を繋ぐ事で、再び専用路線に戻すことができます。
もう1つのポイントはダブル牌です。これがプレイされると全てのプレイヤーは、ダブル牌の先にしかドミノを置けなくなってしまいます!!!オープンとかそんなん関係無しで。もちろん置けなければ、山引きです。
やめれ。
プレイする前は正直「ただ牌を繋ぐだけのゲームだし、そんなんで面白いのかなあ?」と思ってましたが、ダブル牌による強制やオープン路線などが良いアクセントになっていて、とても盛り上がるゲームでした。
ちなみにドミノは0~6までのW6、0~9のW9、0~12のW12がありますが、メキシカントレインを遊ぶのであればW9以上をオススメします。おもちゃ屋さんで売ってる物は比較的W6が多いので気をつけてくださいね。国内ではリゴレさんのW9ドミノをオススメします。
それから、伝統ゲームにありがちなんですが、人によって細かいルールに違いがあったりするので、始める前にみんなでルールの整合は取っておきましょう。
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (8.0 / 10) |
かやのレビュー
線路をどんどん伸ばしていくのが楽しい!
メキシカントレインはその名の通り、ドミノ牌をつかって線路を伸ばします。うまく手持ちのドミノ牌をだしきった人が勝ちです。
私はこのゲームが好きでリゴレさんがメキシカントレインを開発中らしいのでとても楽しみにしています。高品質な樹脂タイルと木駒駅、汽車駒も楽しみです。
写真はNEZさんに遊ばせてもらったメキシカントレインです。
中央に駅があって、各プレイヤー専用の線路と共通の線路が1つあります。自分の駅または共通の駅どちらかから最初は線路を伸ばします。線路を伸ばすには、中央にある12の牌につながるように置いていくんですね。
もし、線路を伸ばせなくなったら麻雀のように一枚牌を追加で貰い、引いた牌が置けないと自分の駅は「オープン」の状態になり、他のプレイヤーが駒を置けるようになってしまいます。
選択肢が増えるので、他のプレイヤーが有利になってしまうというわけですね。次の手番で自分の線路をつなぐことができれば線路は閉じ、自分の線路は自分だけが置けるようになります。
このほかに写真を見てもらうとわかるように牌の両面に同じ模様(数字)を持つものがあります。これを横向きで配置するともう一回追加で牌を置けます。
さらにこのゲームのミソは、横向きに置かれたドミノがあるとそのドミノをまず閉じないといけません。途中までは自分の計画通りに線路を伸ばすことができても、ある日突然、上司命令が出て計画にない線路をのばさないといけないことになるわけです。
で、ちょうど良い牌がなくて自分の路線が「オープン」になって計画が狂ったり、狂わなかったり・・・
敗を出し切った人が出た時点で、その人が勝ち、他の人は残った牌にかかれたドットの数を数えます。
なので大きな数字の牌は早めに処理した方がいいです。でも、線路がつながるように処理していかないと計画は狂うし・・・ま、そんなこと考えててもたまに隣の人がいやがらせしてくるんで、後先かんがえないことも大事かもしれません。笑
大人数でワイワイ遊べて、とっても楽しいメキシカントレイン、機会があればぜひ遊んでみてね!
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (4.0 / 10) |
運の要素: | (5.0 / 10) |
おすすめ度: | (7.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (8.0 / 10) |
やすやすのレビュー
感覚的に非常に似ているものとして「七並べ」をあげておきます。
と冒頭に書かせていただいたように、トランプゲームの「七並べ」とかなり近い立ち位置にいるな、と感じるメキシカントレインです。ここで言う立ち位置とは、遊ぶメンバー選びだったり取り出すタイミングだったり、プレイ中の感覚から終わった後の感想戦まで含め、全体の雰囲気が非常に似ていると思いますね。
ちなみにぼくはトランプ牌を使って七並べを遊んでたことがあるんですけど、そのときに独自のローカルルールを採用していたこともあり、メキシカン・トレインを初めて遊んだ時に既視感を覚えました。もちろんあえてルールを似せて七並べをしたわけではなくて、七並べの方を先に遊んできていたので、メキシカン・トレインを初プレイしたときにその記憶が蘇った感じでした。
自分でも変なことを言ってる自覚はあるので、いちおうその独自ローカルルール書いておきますね。
- 配りきりせず山札あり
- 出さない時はパスかドロー
- 終了時の残り手札はマイナス
- AとKはつながる
ま、ルールを大なり小なりカスタマイズしてしまえば、それは「そもそも七並べじゃない」のかもしれませんけどね…。
ってわけで個人的には、このメキシカントレインは日本社会に広まりまくっている七並べと同じくらい気軽に遊び始められ、誰でもルールを理解でき、繰り返しプレイしてもよい気持ちにさせるというジェネラルな要素たっぷりのゲームに仕上がってるな、という感想です、連続的にずっと遊んでいられる系の軽さですね。
運要素はとても高いはずですが、なんとなく「自分なりの作戦」みたいなものを選択できる(ような気にさせる)あたり、完成度の高い*伝統ゲーム*の1つと言えると思います。遊ぶTPOさえ間違わなければ、誰とでも楽しく遊べる全方位的ゲームですね。
*ここでは伝統と伝承の区別をしません。
ドミノ牌を使ったゲームは他にも数多くあると思いますが、中でもこのメキシカン・トレインはわずかに考え所が多いように感じるので、簡単過ぎず大人も子どもも混ざって楽しく遊ぶことができることと思います。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (4.0 / 10) |
運の要素: | (8.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |