ラマダイス / L.A.M.A.Dice

レビュー記事
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デザイナー: Reiner Knizia
アートワーク: Rey Sommerkamp, Barbara Spelger
出版社AMIGO(cited from)
参照 BoardGame Geek

ラマのジレンマはそのままに、チキンレース感を強くしたダイスゲーム (NEZ)

ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値

ヒゲ
ヒゲ

もしかして、本家よりも分かりやすくていいのでは?
傑作L.A.M.Aのダイスゲーム版。

NEZ
NEZ

ラマにダイスを取り入れる事で、伸るか反るかが強くなった感じ。レッツ!プレス・ユア・ラック!!

かや
かや

あのラマがさいころゲームになって帰ってきた!久しぶりにあったラマはサングラスかけてちょっとワイルドに。

ヒゲおすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
NEZおすすめ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
かやおすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
Average:6.7 out of 10 stars (6.7 / 10)

各レビュアーによる個別レビュー

ヒゲのレビュー

本家のL.A.M.A.が抱えていた『問題点』に対するアンサー。

本家のL.A.M.Aの発売が2019年。その後、2020年にL.A.M.A Party Editionが発売され、今回のレビューのL.A.M.A. Diceは2021年発売。BGGのレートだとParty Editionが1番高くて7.1。これはちょっと意外。

L.A.M.A Party Edition

L.A.M.A Diceゴーアウト+残りの手札の数字がマイナス点、そしてカードを出し切れた時にマイナス点のチップを“1枚”返せるのがポイントであるL.A.M.A.のシステムを採用しつつ(そりゃそうか)、これらの要素をダイスゲームにうまく落とし込んだ良作です。
発売当時から現在にいたるまで、重ゲー合間にやる/ゲーム初心者がいる卓で非常に便利なので持ち歩いています。

本家L.A.M.Aと違っていていいなと思う点が、3個のダイスが全てラマの出目の場合、カードを出し切れた時と同様にマイナス点チップ1枚を返せるところです。

これは裏を返すとゲームが間延びする要因にもなり得ますが、『どこまで張るか』というチキンレース的要素を盛り上げる要因になっています。マイナス点がどれだけあろうが「よし!あと10回連続でラマ3個だしたらトップだ!」の精神で振りまくれ!…なお、出るとは言ってない

ゲームとしては非常に気に入っているのですが1点だけネガティブ要素を。
カードが少し特殊で、厚紙のような素材で出来ています。シャッフルを頻繫にするゲームでないのですが、カードの端がかなり傷つきやすいです。長持ちさせたいので、私はミニユーロサイズのスリーブにいれています。

こんな人におすすめ

適度な悩み所のあるダイスゲームをお探しの方。
あるいは、ティアドロップのサングラスをおかけの方。

ルールの複雑さ:3 out of 10 stars (3 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:5 out of 10 stars (5 / 10)
運の要素:8 out of 10 stars (8 / 10)
おすすめ度:7 out of 10 stars (7 / 10)
自分は好きですけ度:7 out of 10 stars (7 / 10)

NEZのレビュー

だんだんと狭まっていく選択肢。ダイスにどこまで身を委ねるのか?

お手軽カードゲームの『ラマ』をベースにダイスゲームとしてデザインされたゲームになります。
このゲームでは、ダイスの目と一致するカードを1枚以上捨てていく事で手札を無くす事を目指すゲームです。

通常のラマと同様、誰か1人が手札を出し切った時点でラウンドが終了し、その時点で手元に残ったカードの数字が全てマイナス点(ラマは10点)となります。マイナス点の計算に特徴があり、同じ数字は一度しかカウントしません。つまり、手札が「2・2・3・3」であれば、‐10点ではなく、2+3で-5点となります。(同作者の『ゼロ』も同様の点数計算ですね)
この得点計算のおかげで手札は多くても、数字が絞れていれば受け取るマイナス点は大きくならないと言う展開が発生します。

さて、最初に書いた通り、このゲームでは手番に3つのダイスを振って、手札と一致する目が出たら、そのカードを捨てる事でゲームを進行していきます。では、ダイスを振った結果、どのカードにも当てはまらない場合はどうなるのでしょうか?
それは、1~6とラマが1枚ずつ置かれている共通の場札の中から一致するものを1枚手札に加える事になります。つまり、手札を減らせなければ手札が増える事になるわけですね。

ここにもちょっとだけ捻りがあり、最もマイナス点の大きいラマはダイスの目が他の数字より多く、少し出やすくなっています。ですので、「どうせ、手札に加えるなら捨てられる可能性が高いラマを引こうかな?」と言った感じでちょっとしたギャンブルにチャレンジする事もできます。

話を戻して、ダイスを振った結果、手札はおろか場札にも該当するカードが1枚もない場合はどうなるのでしょうか?
その場合は「大失敗」とされ、場札を全て手札に加えた上で即座にラウンドが終了します。

これはダメージが大きい。

と言う事で、重要になってくるのがパスになります。
手番にダイスを振る代わりにパスを選択する事で、現在のラウンドから降りて点数を確定させる事ができます。
手札を出し切るとマイナス点を返却する事が出来るので、それを目指してダイスを振り続けるのか?それとも、妥協して被害を最小限に留めるのか?と言うジレンマに苛まされます。この辺りは軽いゲームでありながら、考えどころがあって面白い部分ですね。

本家ラマでは、山札が用意されているため、「とりあえず引いておけ!」と言う形で、1ラウンドが長く続くと言う事がありますが、ラマダイスは手札と場札7枚しかないので、本家よりもプレス・ユア・ラック(所謂、チキンレースですね)感が強くなっている気がします。

個人的には、手番のスピード感を楽しむラマギリギリの選択を楽しむラマダイスと言った印象です。

こんな人におすすめ

ダイス運に翻弄されたい人、チキンレースを遊びたい人

ルールの複雑さ:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
運の要素:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
おすすめ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
自分は好きですけ度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)

かやのレビュー

本日の運試し!ラマを3つ出すゲーム★

クニツィア先生のL.A.M.Aのダイス(さいころ)版、ポイントはラマの目のダイスが3つでたら持っているマイナスチップを1枚返せること、チップは10点の黒チップと、1点の白チップがあり、両替もできるので、2ラウンド目にマイナス13点でもラマダイスを3つ出せば黒チップを1枚返却できてマイナス点が3点になります。

また、手持ちのカードをすべて無くすことができたら白でも黒でも1枚だけチップを戻すことができます。ダイス目をうまくコントロールするのは難しいので、私はできるだけある程度中央のカードを引き取り、小さなマイナス点で「降りる」を選択するか、バースト条件が発生しないよう「ラマ」を抱えながらダイスを振り続ける・・・ラマが3つ出るまでふりつづけるゲームだと思ってます。

短時間で終わるのでサクッと遊ぶのにちょうどよく、盛り上がります。

手札に2,3,5があって場に1,5,ラマがあったら4,6以外で助かるじゃん?

そういうときに、4か6しかでないもんです。

確率は計算することができてもうまくいかないのもまた一興、手札に2だけ残っていても、自分のダイス運を信じるか信じないかはあなたの運と度胸次第!

こんな人におすすめ

さいころをたくさん転がしたい人
手軽にチキンレースでひりひりしたい人

ルールの複雑さ:3 out of 10 stars (3.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
運の要素:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
おすすめ度:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
自分は好きですけ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
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