アイル・オブ・キャッツ　～ネコたちの楽園～ / The Isle Of Cats

ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値

NEZおすすめ度:	(7.0 / 10)
かやおすすめ度:	(6.0 / 10)
Average:	(6.5 / 10)

各レビュアーによる個別レビュー

NEZのレビュー

悪党が来る前に島からできる限りのネコちゃんを助けましょう！と言うテーマのゲームです。システム的にはカードドラフトとパズル要素の強いタイル配置になります。

ドラフトはテラフォーミングマーズに似た形式で、一旦ドラフトを行い、選んだカードの中から手札に欲しいものをさらに選んでコストを支払う事で手札にする形式です。コストはお魚(ネコだけに)なのですが、お魚はネコの獲得時にも必要になるため、どのくらいカードの獲得にコストを払うのかが重要になってきます。また、カードは大きく分けると、タイルを獲得するためのカードと特殊勝利点を獲得するカードに別れています。タイルを獲得するカードばかり取っても、そもそも獲得するネコがいなくなっていたり、勝利点が伸び悩んだりと言った事もあるので、特殊勝利点カードも適度に取っていきたいところです。この辺りのドラフトでどこまでコストをかけるのか、どのカードをどれくらい取るのかの選択がとても面白いところです。

パズルについては、基本的には隙間なくネコや宝物タイルを敷き詰めていく事を目指すことになりますが、同じ色のネコが隣接していなければ得点にならなかったり、ネズミが見えていたり、隙間があったりするとマイナス点になってしまいます。このタイル配置については、前述のドラフト時に手に入れた特殊勝利点を呼び込む課題カードを上手に獲得する事で、さらに追加で勝利点を手に入れる事が可能です。むしろ、船の上を完全に敷き詰める事はほぼ不可能なので、これらの特殊勝利点を上手に利用し、それに合わせたタイルの配置を考えていく必要があります。単純に敷き詰めていくだけでなく、より手持ちのカードの兼ね合いなどを考慮しながらのタイル配置は、パズル好きの方には楽しんで頂けるのではないかなと思います。

比較的ルール自体は分かりやすく、ドラフトするカードのテキストも難しいものはありませんがおおよそゲーム自体に2時間くらいはかかってしまうので、ゲームに慣れてきた方がロングゲームにステップアップする時に良いのではないかと思います。

ドラフトとタイル配置の楽しさを一度に楽しめる良いゲームだと思います。

ルールの複雑さ:	(6 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:	(6 / 10)
運の要素:	(4 / 10)
おすすめ度:	(7 / 10)
自分は好きですけ度:	(7 / 10)

かやのレビュー

・・・というようなテイストの猫がかわいいボードゲームです。
このゲームはまずゲームの最初に手札をドラフトして2枚ずつ選びます。
欲しいカード、渡したくないカードを手元に残してドラフトが終了したら手札のカードはそのままではなく、カードを手持ちの資源（魚）と交換するか、交換せずに手札を捨てるかを選びます。
カードは欲しいけど、魚をたくさん使ってしまうと猫ちゃんを呼ぶために必要な魚がなくなってしまうので注意しないといけません。
この悩ましさがこのゲームの面白いところです。

１つのバスケットにつき、猫ちゃんは1匹しか助けられません。
猫ちゃんはお魚3匹または５匹で呼べます。
このほかにオシャックスというスペシャルでワイルドな猫がいますが、オシャックスは手札カードの効果でしか呼べません。
オシャックスは他のパズルよりも大きいのでたくさん船の空きスペースをうめられること、配置するときに何色の猫にするか選べます。
猫ちゃんは同じ色のものをつなげていくと得点が伸びますし、課題カードによっては猫の色の調整が必須なので・・・といえばオシャックスの凄さがわかると思います。

可愛い見た目とは裏腹に資源カツカツの悩ましいゲームです。
魚必要な魚の数を計算して、手際よく猫ちゃんを船に乗せていくのでけっこう悩みます。
他に、手札には「船に乗っている猫ちゃんの種類だけ魚が貰える」など「お魚変換カード」なるものがあります。
つまり、資源のやりくりです。魚をうまく回しつつ、必要なときに猫ちゃんを呼び込めるか・・・。
あとは課題カードもあるので、単純なパズルだけでなくカードと資源のやりくりで戦略がかわるところがこのボードゲームの面白いところだと思いました。

ルールの複雑さ:	(4.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:	(6.0 / 10)
運の要素:	(5.0 / 10)
おすすめ度:	(6.0 / 10)
自分は好きですけ度:	(6.0 / 10)