キャット・ミューティレーションに気を付けて、ねこを伸ばせ!キュートなデザインの摩訶不思議な坊主めくりゲーム。(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
手番に引いたカードを相手に押し付けるか自分で確保するかの二択。ドタバタ系のゲーム内容がテーマと合致していて、何か遊んでしまう。
猫カードをめくって置くだけのサクサク遊べるパーティーゲーム
テーマばかりが目立つが、中身はドローアンドプレイを採用したパーティ寄りのライトゲーム
NEZおすすめ度: | (5.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (6.0 / 10) |
あんおすすめ度: | (6.0 / 10) |
Average: | (5.7 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
ワチャワチャ系セットコレクション作成ゲーム。至ってシンプルなんだけど、テーマの摩訶不思議さと内容が合致して、なんか遊んでしまう。
UFOに猫をさらわれないように気を付けながら、猫の胴体を伸ばすセットコレクションゲームです。すごい。自分で書いてて何一つ意味が分からない。しかも、デザイナーはライナー・クニツィア氏。本当にどういう経緯でこのゲームが生まれたのか教えてほしいです。どういう事なんですか?スタジオムンディさん。
さて、このゲームは基本的には手番に山札から猫カードを引いて、そのカードを自分で確保するか他人に押し付けるかを選択するゲームです。山札には猫の頭とおしりが描かれたカードと猫の胴体が描かれたカードが入っています(他にも特殊カードがありますが、それはまた後で)。そしてゲーム終了時に集めたカードを使って胴の長い猫を作り、勝利点を稼ぎます。
各ラウンドは全てのプレイヤーの前にカードが3枚ずつ並んだら終了で、その際にカードに描かれたUFOアイコンが一番多いプレイヤーはカードを獲得できません。ですので、良いカードを持っているプレイヤーの前にわざとUFOアイコンの多いカードを押し付けて、カードの獲得を阻止したりするプレイングが可能になります。カードを押し付けるだけだと、手番の引き運には勝てないわけですが、獲得を阻止できる方法が用意されている事で、手番の引き運を多少は軽減していたり、トップ叩きが出来るようになっているように感じます。
カードを獲得できないと、なかなか辛いわけですが、UFOにさらわれる前にカードを1枚だけ獲得できる「お助け猫」と言うものがあるので、明らかに狙われているプレイヤーは何とか「お助け猫」を自分の元に呼び込んでおく事を考えなければいけません。
他の妨害要素として、「二足歩行猫」と言うものがあります。これはシンプルに獲得できるカードのうち1枚を無駄カードにできるものです。
さて、ここまでの内容だと、他のプレイヤーに対しての直接攻撃要素に溢れたゲームなわけなのですが、殴り合い要素を緩和する装置として、「猫神様」がいます。
猫神様は山札からめくられると直ちに手元に並んだカードを時計回りに隣のプレイヤーの手元に移動させるカードです。そうです。せっかく他のプレイヤーにいやがらせをしても、それが他のプレイヤーのところに移動してしまう事があるのです。特に自分の上家がいやがらせの対象となっていた場合は、猫神様が出る事で自分の前にカードが移動してきてしまうのです。このカードのおかげで、ガチの殴り合いにならず、ハプニングを楽しむ展開になっていきます(せっかく、他のプレイヤーの前に胴体ばかり置いたのに、それが移動してしまったり…)。
ルールは非常にシンプルなのですが、様々な要素のおかげでワチャワチャした感じの仕上がりになっていると思います。ゲームとゲームの間にちょっと息抜きしたい時に遊んだりすると、ちょうどいいかもしれません。
獲得したカードはゲーム終了時まで確認できないので、意外と胴体だけ(僕たちは、これを「ウナギ」と呼んでました)の猫になっていたりするんですよね。
ルールの複雑さ: | (4.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (5.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5.0 / 10) |
かやのレビュー
みんな大好き(?)猫と宇宙がテーマのゲームが出ました。遊ぶしかない!
ギャラクシーねこのばしは、ライナークニツィア氏が作ったネコを伸ばして勝利点を稼ぐシンプルかつ悩ましいゲームです。悩ましい点は、ラウンド毎にカードに宇宙船が書かれた数を数えて最も多い人の手札(猫ちゃん)は宇宙にさらわれるってところです。このルールによって、得点源になるカードを取りたいけど取りすぎると猫がさらわれるかも!というジレンマが発生します。ラウンド毎の手札は公開情報なので、ここで駆け引きも発生します。
ラマとかラマダイスとかのジレンマを思い返してもらえると確かにクニツィア先生らしいです。
でも何故猫が宇宙船で攫われるのか、大仏ねこが出ると手持ちカードが時計回りに動くのか、は全くの謎です。でも猫が可愛いし、どの場に置くのかは悩ましいし、お助けキャットの存在もあって面白かったです。さすがクニツィア先生、今期はとりあえず猫好きの人に出会ったら「猫のばしますか??」とおすすめしていきたいです。
カードが尽きたら、集めた猫カードをくっつけて猫を伸ばして点数計算します。
頭と足がないと点数が入りません。最終的に、伸ばされた猫が4匹マルチバースしました。獅子舞のテーブルクロスもあって、異質さが際立ってますね。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (5.0 / 10) |
運の要素: | (5.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7.0 / 10) |
あんのレビュー
テーマの引力が強すぎて、システムがかすんで見える。
UFOにさらわれないようにネコを伸ばすゲームです。
山札から1枚カードをめくり、いづれかのプレイヤーの場に配置していきます。各プレイヤーの場への最大配置枚数は3枚ですが、自分の場でネコの頭足ペア(胴含む)が完成すれば即座に完成したネコカードを獲得することができます。全員の場が全て3枚になったらラウンドを終了し、自分の場のカードを獲得します。ただし、カードに描かれたUFOの総数が最大のプレイヤーは、カードを取得できず捨て札にします。
山札を全て使い切ったらゲーム終了となり、獲得したカードで頭足ペアのネコを作ります。ペアができていなければ無得点。胴はペアができているネコにいくつでも追加できます(ねこのばし!)。完成したネコはカード1枚1点、合計得点が最大のプレイヤーが勝者になります。
山札をめくりカードを配置していくだけのゲームですが、プレイヤー全員の意思で場ができていくところ、また、取得したカードをゲーム中に確認することができないというメモリーの要素がはいっているところが面白いところです。
クニツィアのゲームでは、このような皆で場を作っていくというデザインがよく取り入れられます。見た感じではクニツィアのデザインっぽくないように見えるかもしれませんが、プレイしてみるとクニツィアのデザインだなと納得するゲームです。
人数が増えるとパーティ感が上がるのでゲーマーなら3人か4人ぐらいでプレイするのがよいかもしれません。
カードの構成を把握したうえでプレイすることをおすすめします。構成を知らずに適当にプレイするとゲームの楽しさが半減してしまいます。
ゲームのポイントは頭足カードのペアを作っていくこと、そしてUFO最大値によるバーストをいかに回避するかです。メインテーマの「ねこのばし」=胴カードの獲得はボーナスです。あくまで同種の頭足カードのペアをどれだけ作るかで勝敗が決まります。
場のカードにドラフトを引き起こすネコ神カードが運の要素を高めていますが、特定のプレイヤーへの攻撃回避、また、逆転の要素としてネコ神カードを導入していると思われます。
ルールの複雑さ: | (3.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (4.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (6.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (6.0 / 10) |