ルールがどんどん変わっていくトリックテイキング。次のルールは…あれ?トリックテイキングなのか?(NEZ)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
これはトリックテイキングなのか!?
鬼才・セバスチャン・ブリーズデールが放つぶっ飛びカードゲーム。
ルールが毎ラウンド少しずつ変わっていくトリックテイキング。たまに、僕はいったい何を遊んでいるんだろう?と考えて、思わず笑ってしまう。
(本当の意味で)このゲームを楽しむためには、多くのゲームシステムを知っている必要がありますね。そうじゃない人にとっては、「ローグライトトリテ(語弊あり)」として楽しむことができますよ。
ヒゲおすすめ度: | (5 / 10) |
NEZおすすめ度: | (4 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (3 / 10) |
Average: | (4 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
ヒゲのレビュー
これはトリテなのか!?
毎ラウンドルールが変わるトリックテイキング(?)界、最強のゲーム。
毎ラウンドルールが変わるトリックテイキングゲームといえば『トリックマイスター(原題:Stich Meister)』(2010)が有名。
こちらの『On the Cards』(2011)の方が入手難なこともあり、あまり名前を聞かないかもしれません。 (そもそもトリックマイスターも入手難…どこか再販お願いします!)
しかし、ルールの可変域の幅でいえば、このOn the Cardsはトリックマイスターの比ではありません。
トリックマイスターは最低限マストフォローのトリックテイキングゲームであることが基本ルールで規定されています。かたやOn the Cardsはそこすら可変になってきます。やってるとたまに「あれ?これ、大富豪じゃね?」ってなることもしばしば…
ルールに振り回されながらも、その都度ルールに対応していくことに楽しさを見いだせる人向けだと思います。あるいはゲームデザインをされる方の発想のきっかけとしていいんじゃないかなと思います。
ルールの複雑さ: | (8.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (5.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (5.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7.0 / 10) |
NEZのレビュー
ルールが変わっていくトリックテイキング。自由に変容していくルールに君はついてこれるか?
トランプを使ったトリックテイキングゲームです。
何と言っても、このゲームのポイントはルールカードの存在です。カードの配り方、得点方法、カードのプレイの仕方、トリックを取る方法が、ルールカードによって決められます。
例えば、カードの配り方なら「配り切り」や「各プレイヤーに10枚ずつ」、カードのプレイの仕方なら「場に出された最大のカードより大きい、または最小のカードより小さい」、得点方法なら「ダイヤは1枚1点」と言った具合に、ルールが書かれたカードを1種類ずつ公開していきます。
これらのカードを組み合わせて、そのラウンドのトリックテイキングのルールが決め、ラウンドの勝者は使用したルールカードの中から1枚選んで、それを得点として獲得します。
得点としてルールカードが獲得される事で、同じ種類のルールカードが新たに公開され、次のラウンドは少しルールが変わった状態でゲームが開始されます。
ルールカードの組み合わせによっては、「あれ?果たしてこれはトリックテイキングなのか?」と思うようなゲームになったりするところが面白いですね。ただ、ルールの組み合わせによってはどのように解釈したらいいのか悩む事があったり、理解するまでに議論を重ねる必要があったりします。
ちょっとやそっとの変態トリテじゃ満足できない、トリテの沼に飲み込まれてしまったプレイヤー同士で遊ぶと盛り上がると思いますが、そうでない方は近づかないほうがいいかもしれません・・・。
ルールの複雑さ: | (8.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (5.0 / 10) |
おすすめ度: | (4.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5.0 / 10) |
やすやすのレビュー
「これはトリックテイキングなのか展」を開催したら、最上段に陳列されますね。いや、むしろ「これはトリックテイキングなのかも展」の方が適して…。
「ルールが毎回変わるトリテです」と説明されましたが、「ゴーアウト」しか、しませんでした。ねぇ、これって、契約違反じゃないですか、返金してください。
このゲーム自体のルールは、非常にシンプルです。ただし、毎ラウンド新しいルールが追加されるので、ランダム生成により生み出されるそのゲーム内ルールは、解読が困難なほどに複雑になり得ます。ただしその複雑さを楽しむためのゲームなので、これはむしろ歓迎すべき特徴です。
一緒に遊んだ方たちが変態さんばかりだったので、きっと他の方々とぼくとでは楽しみ方が違っていたと思います…が、自分目線でそれなりに楽しさを感じました。ランダム生成によるルールの変化は、ヘビーゲーマーじゃなくても、十分に楽しめます。
ボードゲームギークにとっては、きっとルールの解読や他ゲームとの類似性などにこのゲームの魅力を見出すことでしょうし、ゆるゲーマーにとっては「生成されたルールでカードゲームするだけ」のシンプルゲームです。きっと一番悩むのは、「場をコントロールしてゲームに勝とう」とする普通のゲーマーですね、「え~、ナニコレ」を連発して撃沈しそう。
人数やルールにもよるんでしょうけど、ちょっとプレイ時間が長かったかな。サッと出してひと盛り上がりする、という使い方なら、活躍できる場も多そうな気がしました。
ルールの複雑さ: | (7.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (8.0 / 10) |
運の要素: | (6.0 / 10) |
おすすめ度: | (3.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (5.0 / 10) |
ローグライトゲーム好きなので、わりと楽しめました