この話は中編になりますので、前編をお読みでない方は先に
前編をお読みください。
2軒目
エチオピア出身の移民で、夫婦とマザーの妹の3人暮らし。
家が豪華で清潔。良さそうな雰囲気でここなら快適に過ごせると思っていました。
しかし、数日経つと色々な問題が出てきました。
1つめに家族が英語を話してくれなかったのです。マザーの妹はオーストラリアに来て間もなく、英語が話せません。そんな妹と会話するために家族同士常にエチオピア語で話しているのです。
時々翻訳してくれるのですが、夕食もダイニングにいても常に自分の理解できない言語が聞こえてくるのは悪口を言われているようで辛かったです。英語と異文化を学ぶためにホームステイを選んだのに、家での公用語がエチオピア語では勉強になりません。
2つ目の問題は、極端にお金目的でホームステイをしていることでした。ホームステイでよく日本人が勘違いすることだと思うのですが、多くのホストファミリーがビジネスでホームステイをやっています。善意や異文化交流を目的にしている人はほんの少しだと思います。
ただこの家族は極端にお金目的で学生を受け入れていました。
まず使った食材や食べたものはすべてチェックされます。毎日オレンジジュースこれだけ飲んだ、野菜をこれだけ使った、卵をこれだけ使ったとチェックされます。ゴミ箱の中身まで見て、何をどれだけ使ったかチェックしていました・・・・。
少しでも家族が想定していた量より多く使うと呼び出され文句を言われます。
もちろん赤字になってしまうのはこちらも心苦しいです。食べ過ぎというわけでもありません。
一度あいつは家の食材を使いすぎるという苦情の電話がファミリーから学校に入り、日本人ホームステイコーディネーターの方2人と僕で面談をしたことがあります。
そこで実際に使いすぎだと言われた日の料理の写真を日本人コーディネーター2人に見せたのですが、全然使いすぎじゃないと言われました。
ちなみにこれです。
電気やら食べ物やら本当に多くのことで文句を言われ、喧嘩。
またホストファミリーを変えることになりました。
どこかに出かけるときも毎回僕は留守番で、どこにも連れて行ってもらえませんでした。
それにホームステイ代に朝昼晩3食の料金は含まれているにもかかわらず、「ランチに行くけど、来るかい?その代わり代金は全部自分で払ってね。」と言われていたので本当にビジネスでやっていたんだと思います。