タイル配置で効果発動したり点数がポンポンとはいってくるのが、やみつきになる!(かや)
ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値
ダイス目に翻弄されながら、様々な効果のあるタイルを配置していくゲーム。限られた手番数で如何に効率良く配置出来るかが鍵!
ダイスを2つふって、タイルを配置したりして勝利点を稼ぐゲーム。ダイス運はあるものの、タイルの配置の仕方で無限に戦い方が広がって楽しい!
サイコロにお願いしながらタイルを埋めてくゲームです。
戦略と運要素の塩梅が秀逸!
ルール量とプレイ感にギャップがあるゲームのひとつかな。なんか難しそうに見えたり聞こえたりするかもしれませんが、むしろわりと難しくないから、初心者から上級者までみんなで遊びましょう。
NEZおすすめ度: | (7.0 / 10) |
かやおすすめ度: | (8.0 / 10) |
えんづおすすめ度: | (7.0 / 10) |
やすやすおすすめ度: | (8.0 / 10) |
Average: | (7.5 / 10) |
各レビュアーによる個別レビュー
NEZのレビュー
豊穣を望む領主は、ダイスの夢を見るか?
地方の領主となって領地を豊かにしていくと言うテーマのゲームです。デザイナーはシュテファン・フェルド氏。ドラゴンイヤーやカルペ・ディエム、最近ではココペリやボンファイアなど、様々な作品を発表されている有名デザイナーです。
ブルゴーニュの城自体は、比較的古い作品になるかと思いますが、最近記念版と言う形で拡張同梱版が発売されました。
にしても、2020年頃からクラシックな作品の復刻が増えてきましたね。新しいゲームとクラシックなゲーム、どちらも楽しめる、良い時代です。
さて、ゲームの内容ですが、既定のラウンドを行い、勝利点を最も獲得したプレイヤーが勝利するものとなります。1ラウンドは複数の手番で構成され、手番ではあらかじめ振られたダイスを使ってアクションを行います。アクションは主に、共通の場からタイルを獲得して手元に保管する、もしくは手元のタイルを個人ボードに配置するのどちらかをしていきます。
共通ボードの各エリアと個人ボードのマスにはダイス目が描かれており、アクションを実行する際には手元のダイスを選んで対応する目に対してのみ、そのアクションを実行する事ができます。この儘ならない感じがとても面白いですね。
タイルには様々な種類があり、永続効果や特殊勝利点を与える知識タイル、手番順を変える事が出来る船タイル、追加でタイルを獲得できる銀を手に入れる事が出来る鉱山タイル、追加で特殊アクションを打てる建物タイルなど様々な物があります。これらのタイルを上手く組み合わせる事で、自分に有利に働くようにアクションを行っていきます。しかしどうして、そこはダイスの運次第です。個人的にはこの次のアクションを想定しながら進めていく感じと、それを覆してくるダイス目の組み合わせは運と戦略のバランスが非常に良いと感じています。
また、個人ボードはエリアで区切られており、これを埋める事で勝利点が入ってきます。早く完成させたり、1種類のタイルを全て埋めきるとボーナスの勝利点が入ってくるので、共通エリアのタイルの取り合いも非常に熱いものがあります。思わず、「それ、取られるよねー。」とか言ってしまいます。この辺りのプレイヤー間のインタラクションもちょうどいい感じがしています。
アクションの中にはダイス目を変えてくれる労働者を獲得するものがあったり、勝利点や銀の獲得に繋がる商品の売買があったりと、上記2つのアクションが打てない場合の補償的なものもあり、これらも上手く絡めていく事で総アクション数を増やしたり、目当てのアクションに繋げたりと色々と考える事は多いですが、ゲームが終わると「もっと、こうしたほうが良いんじゃないかな?」と考えてリプレイしたくなってしまいます(そして、ダイスに嫌われてさらにもう1回したくなるわけですが(笑))。
アクションの種類はそんなに多くないですが、考える量は多いと思いますので、ある程度ゲームに慣れてきた方が、そろそろ重たいゲームもやってみたいなと考えた時に出してみるのがいいのではないかと思います。
ただ、タイルがいっぱいあるためゲームの準備が少し大変なのと、タイルに効果がアイコンでしか描かれていないので、サマリーを用意した方が良い部分はちょっと残念ポイントです。
さてさて、そんなブルゴーニュ。新たにスペシャルエディションが発売されました!お城や得点マーカーが立体になったり、商品タイルが分厚かったりしてとても豪華です!
スペシャルエディションで追加になったぶどう拡張は様々な種類のぶどうが書かれた2マス分の連結タイルの購入場所と専用の配置ボードが追加されます。
ぶどうの購入にはダイス、または銀を使用します。購入した物は他のタイルと同様手元に一度置く事になりますが、2マス分使用することになります。タイルを買うと一緒に得点化するのに必要なぶどうチップも貰えます。
ぶどうを配置する時は専用のぶどう畑ボードに配置します。ぶどう畑にはアクションが書かれており、配置するとそのアクションを即事に使用することになります。アクションは建物や船タイルなどの通常のタイル効果と同じものになりますが、異なる物が2つ分実行できるイメージです。
また、ぶどう畑はゲーム終了時に繋がった同じぶどうのエリアの大きさによって勝利点も入ってきます。
ぶどう拡張は、入れる事によってラウンド後半にメインボードにタイルが無くて何も出来ないような事が減った気がしました。この拡張では、タイルを取る→配置すると言う通常ゲームで行える仕組みがもう1セット増えた形になるので、比較的すんなり理解できました。ただ、ぶどうが連結タイルなので取れるタイミングは限られるところが面白かったです。
ルールの複雑さ: | (6 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (5 / 10) |
運の要素: | (5 / 10) |
おすすめ度: | (7 / 10) |
自分は好きですけ度: | (7 / 10) |
かやのレビュー
タイル配置でコンボするのが楽しいブルゴーニュ
私はいつもこのゲーム、やりたいことが全部できなくて痒くなるんですけど、とても好きです。
もちろんとても弱い・・・対戦相手が強すぎるのか、私が弱いのか、ダイス運に恵まれていないのか。
なので戦術的な意味など役に立つようなレビューはできないのですが、ブルゴーニュの城ってどんなゲーム?やってみたい!という人にどんなところが楽しいのか、どういうゲームなのかというのだけお伝えしたいと思います。
あとは、このゲームの欠点的であり、アナログゲームの良さでもあり、(手のかかる子ほど可愛いんですけど)このゲームはタイルをたくさん使うのでちょっとだけセットアップに時間がかかります。
タイルを色別に混ぜて並べて倉庫タイルを配置して、とパズルのような根気のいる作業が5回あります。
実写の写真はなかったんですが、BGAからの画像のがわかりやすかったので拝借しました▼
これはゲーム終盤の盤面ですが、たくさんの色のタイルがずらっと並べてありますね。
このタイルをもってきて、自分のボードに並べることで点数が入ってくので、全ラウンドが終わるまでにタイルを上手に配置して点数を稼いでいきます。
基本的にタイルを持ってくるには各さいころで欲しいところの目を出さないといけません。
基本的に、といったのはタイルに特殊能力が存在するものがあったりしてボーナスでタイルを持ってきたりできることがあるからです。この特殊能力も面白いんですがこの能力をどう使うか、ダイスを振ってタイルをとるという簡単なゲームではないのです。なぜなら普通にサイコロの目を出して配置をしていくだけでは個人ボードは完成できないようになってるからです。基本的には何かを諦めてどの点を優先するか、上手に進められる人が勝つゲームだと思います。
こっちが私が実際に遊んだ個人ボードです▼
タイルは対応する色のタイルしか置けません。また、配置するときも同じ目を出さないと置けません。
これだけだととっても苦しいサイコロ運に翻弄されるゲームなのですが、サイコロを一個消費することで労働者を2人獲得できます。労働者を1人使えば出目は1つ変えられます。なので、出目が毎回ちょうどでればいいですけどなかなかそうはいかないのである程度ダイスをコントロールしておくのが肝かなぁと。かなぁというのは先ほども言った通り私はこのゲーム、めちゃくちゃ弱いから。
それでも少しずつタイルを並べてボードが完成し、自分だけのお城ができていくのは楽しいです。
ブルゴーニュの城、是非一度プレイしてみてください。
ルールの複雑さ: | (7.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (7.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (8.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (8.0 / 10) |
えんづのレビュー
さいころ楽しい。さいころ楽しい。
平日22時からでもやろうと思える1時間程度のゲームを探していたときに出会った運命のゲーム。「あー、ゲームした!」という充足感はあるものの、サイコロの目の出たとこ勝負なところもあるので、そこまで煮詰まらずにできるいいゲームです。
このゲームでは各自のマップをサイコロを使ってタイルを獲得したり埋めたりしていきます。
行動がサイコロで決まるので、運要素がやや混ざりつつ、タイル効果をいかに効果的に使うかという熟練度も求められます。運と実力の塩梅が非常に絶妙で、「次はもっとうまくいくかも!!」と思ってまたやりたくなるゲームです。
得点の仕方が複数あること、それに伴いマップによって色んな戦略を試せることもリプレイ性の高さに繋がってると思います。
さて、他の人も言及してるようにこのゲームにはやや残念な点があります。
まずはとにかく準備がめんどくさい!
タイルを大量に使うので、その準備がなかなか骨が折れます。
我が家ではランダム性が求められるタイルは袋に入れておいて、セットアップの手間を若干省いております。
こちらが2人プレイ用のセットアップです。ここまで準備するのに約10分。裏表が同じタイルはダイソーの4連トレイに入れておいて、ランダム性の必要なタイルは各種袋(写真左端)に入れてあります。
ほんとはタイルの色に合わせてかっこいい袋に入れたかったのですが、安さを求めて某鬼退治のアニメモチーフの袋(60円)に入っております(苦笑)
もう一つの残念ポイントはタイル効果がわかりにくい!
何度かやったことのある人ならまぁ分かるかなと言うレベルですが、初見で完璧に理解するのはほぼ不可能なので、サマリーを用意することをおすすめします。
そんな残念ポイントを差し引いても十分おすすめできるいいゲームなので、セットアップが苦にならない方、ちょっと考えるゲームをやってみたい方、サイコロに運命を委ねてみたい方はぜひプレイしてみて下さい。
ルールの複雑さ: | (6 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6 / 10) |
運の要素: | (7 / 10) |
おすすめ度: | (7 / 10) |
自分は好きですけ度: | (9 / 10) |
やすやすのレビュー
ボードゲームの色々な要素をギュッと詰めた、おもちゃ箱のように賑やかで、ビギナーからベテランまでもが遊びごたえ十分の名作。
10年以上前の、今となっては「旧作」と呼べるような時代に登場したタイル配置ゲームです。当時はまだボードゲームに触れていなかったので、シーンにどのような影響を与えたのかは想像しかできません。しかしデザイナーのStefan Feld氏を代表する作品というだけでなく、今でさえボードゲーム全体を代表してもよいと言えるような、個人的にとってもお気に入りのゲームです。
ブルゴーニュの城(通称:ブルゴーニュ)は、ボードゲームの基本的な仕組みを数多く取り入れ、それを絶妙なバランスでゲーム性に寄与させています。多すぎず少なすぎず、強すぎず弱すぎず、多岐にわたる構成要素を万人が楽しめるようにブレンドさせた、至高の一杯として作り出されています。
勝利への得点手段が幅広く、ランダム要素もちりばめられリプレイ性が担保されているため、もしかしたら事前のルール説明は複雑に感じるかもしれません。しかし自分のターンにおける選択肢は狭く、「最初から絶対勝つマン」でなければ、ひとつひとつサマリーを見ながら解決していく方法でも十分に楽しめるはずです。
運要素がある程度の比重で存在するゲームであることは間違いありません。また、インタラクションはタイル類の早取りしかありませんが、それが他プレーヤーに対して、実に大きな影響を与えます。こういったことに対して、もちろん好き嫌いはあることでしょう、しかし「ゲームが好き」という方なら誰でも幅広く楽しめるように思います。
ブルゴーニュは、これぞドイツゲーム、と呼びたくなるような悩みどころいっぱいで悲鳴が飛び交う素晴らしいゲームですよ~。
ルールの量やタイル類の説明の多さに挫折せず、ぜひ遊んでほしいゲームです。きっと事前に感じたよりも複雑には思わないはずです。難点は、セットアップの面倒くささと、ルール説明の面倒くささと、文字と絵が小さくて見にくい面倒くささだけ、です。こういう面倒くさいことは、すべてインストする人に任せて、自分は思いっきり楽しみましょう~。
ルールの複雑さ: | (7.0 / 10) |
プレイヤー間の駆け引き: | (6.0 / 10) |
運の要素: | (7.0 / 10) |
おすすめ度: | (8.0 / 10) |
自分は好きですけ度: | (9.0 / 10) |