ハーベイシャス / Herbaceous

レビュー記事かやおすすめ☆8以上かや好きなんですけど☆8以上
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デザイナー: Eduardo Baraf, Steve Finn
アートワーク: Benjamin Shulman, Beth Sobel
出版社Pencil First Games LLC, Arclight Games(cited from)
参照 BoardGame Geek

ハーブの香りが爽快なカードゲーム(かや)

ボドゲレビュアーズによるオススメ度の一覧と平均値

NEZ
NEZ

カードをめくって、自分の庭か共通の庭に置くかを決めるだけのセットコレクション。セットを完成させるタイミングがめくりの前なので、どこでセットを作るかがほんのりジレンマ。

かや
かや

ゲームにはサマリーカードもついていて、簡単でわかりやすいカードゲームです。

やすやす
やすやす

美しいアートワークと分かりやすいゲームシステムで、初心者でも手軽に遊べるハーブ採集ゲームになっています。

NEZおすすめ度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
かやおすすめ度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
やすやすおすすめ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
Average:6.3 out of 10 stars (6.3 / 10)

各レビュアーによる個別レビュー

NEZのレビュー

ビブリオスの「ビブ」の部分を昇華させたようなゲーム。カードを引くかセットコレクションを作るか悩ましい。

ハーブ庭園から鉢植えを作っていくセットコレクションゲームです。作者のスティーブ・フィン氏と言えば、代表作にビブリオスがありますね。ビブリオスをご存知の方には、ビブリオスの前半部分を切り取って別のゲームとして昇華させた感じと言えば、検討は付くでしょうか。

ゲーム自体は非常にシンプルで、手番にはハーブの描かれたカードを山札から引いて1枚目を個人の庭もしくは共通の庭に配置し、次のカードを今置かなかった方の庭に植える。ただ、これだけです。

そして、共通の庭と個人の庭にあるハーブカードを手番開始時に好きなだけ獲得してセットコレクションを作成します。このセットコレクションを作るタイミングはカードを引く前なのがポイントです。共通の庭は全てのプレイヤーに狙われているので、なるべく欲しいものがたくさんあるタイミングで獲得したいところですが、もう少しカードを増やしたい・・・と言ったジレンマに苛まれます。

セットコレクションも無限に出来るわけではなく、「同じカードのセット」「異なるカードのセット」「ペアのセット」「なんでもいいので3枚」の4回だけなので、とりあえずセットを作ってしまえみたいな事は出来ません。「なんでもいいので3枚」セットは特殊なハーブを3枚組み合わせる事で強力なハーブ入りスコーンが出来上がる(早取りです)ので、なるべく狙いたいところですが、それは全員同じなので妨害したりされたりが熱いです。

サクサクプレイしながら、ところどころで「ムムッ!」と考えてしまうポイントもある軽量級のゲームです。ゲーム会の時間調整や最後にちょっとだけと言うタイミングで遊ぶのにちょうどいい印象です。

ちなみに公式ルールでチーム戦もありますよ。チーム戦だと、自分の庭、チームメイトの庭、共通の庭と3枚引くことになります。プレイ感はあまり変わりませんが、「これ、欲しいんちゃうか?」「いや、いらんねん。」みたいな要素が入るので、よろしければ遊んでみてください。

こんな人におすすめ

ゲーム会の時間調整によいゲームです。

ルールの複雑さ:3 out of 10 stars (3 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:5 out of 10 stars (5 / 10)
運の要素:7 out of 10 stars (7 / 10)
おすすめ度:5 out of 10 stars (5 / 10)
自分は好きですけ度:5 out of 10 stars (5 / 10)

かやのレビュー

お手軽ベランダガーデニングが20分くらいで楽しめる良作です。シンプルなルールながら、とても悩ましくて好きです。

ハーベイシャスは場に並べられたカードを「ちょうどいい」タイミングで回収してうまく点数を稼いでいくゲームです。たくさんのカードを回収して、手持ちのプランターに植えることで点が伸びますが、たくさんのハーブを植えようとしていると他の人に先にとられてしまいます。

手番でできること

1.プランターにハーブを植える(任意)

2.山札からカードを引き、一方は個人庭園/共同庭園、もう一方は共同庭園/個人庭園(強制)に配置します。(1枚目を個人庭園に置いたら2枚目は共同庭園に置きます。1枚目を共同庭園に置いたら2枚目は個人庭園にしか置きます。)

個人庭園に配置したものは、自分だけのハーブになります。一方、手番がきたら必ず1枚は共同庭園にハーブを植えなくてはいけません。

一枚めくるごとにどっちに置くのか選択するので、2枚目に自分の欲しかったもの、相手の欲しかったものをめくるととても悔しいです。

また、任意アクションのハーブをプランターに植えられるのは4回しかチャンスがないので、チキンレース的な要素とカードのめくり運が楽しいです。山札はすべて使いきるので、どのハーブはあと何枚なのか、運だけでなく確率で絞ることもできます。

このゲームでポイントになるのが特殊ハーブカードたちです。特殊ハーブを集めるとカードに書かれた数字の追加点に加えてタイム、チャイブ、ミントの3種を一番最初に揃えるとボーナスでハーブスコーンカード(5点)が貰えます。1枚目に自分の欲しかったものが来たので個人庭園において、2枚目に特殊ハーブがくるととても悔しい・・・!

カードをめくって、個人庭園か共同庭園に配置するだけなのに遊んでみるととても悩ましい・・・!イラストもさわやかでめくりながらトークがはずむので私はこのゲームが大好きです。

こんな人におすすめ

短めの簡単なゲームを遊びたい人、ハーブが好きな人

ルールの複雑さ:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
運の要素:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
おすすめ度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)
自分は好きですけ度:8 out of 10 stars (8.0 / 10)

やすやすのレビュー

優しい外見の裏に(勝ちにいくなら)痺れるほどのハーブの香り

手番にカードをめくり獲得し、セットコレクションの完成を狙う比較的シンプルなルールのゲームです。共通の場と個人の場があり、共通カードたちは全プレーヤーで共有している扱いなのでここで思惑が絡みます。

ハーベイシャス

自分も相手も選択肢は多くなく、各プレーヤーが得点できる回数にも制限があるため、終始テンポよくゲームは進みますね。このゲームでは手札がなく、個人の場のカードも露出しておりそれぞれの狙いが丸見えになっているのが特徴で、ある程度ゲームを遊んだことがあるプレーヤー同士では頻繁に「お仕事」が発生します。発生しますというか、「お仕事」がないとゲームとしては面白みに欠けてしまいますね。

ハーベイシャス

ゲーム開始時に一定枚数を伏せて登場させないため、すべて完全にカウントできるわけではなりませんが、カウンティングはゲームを成立させるためには重要です。いわゆる下家しもちゃを絞るゲームとなっていますが、やはり手番にできることは限られているため、お仕事するか自分を伸ばすかの択一を繰り返す進行になりますね。稀に両立することがあり、そこで差が付きます。

そのため、各種ハーブの見た目が素晴らしく可憐で骨子も分かりやすいルールとなっているのですが、明るく爽快なプレイ感は得られませんでした。めくり運が悪いと上家かみちゃに絞られるだけの苦しい展開になりうるので、初心者を交えて遊ぶときは少し気を付けてもいいポイントかもしれません。

1度しか遊ばない前提で初めてのプレーヤーがいる場合は、ゲームの肝となる部分をインスト時に説明した方が盛り上がると思いますよ~。

ある程度はお仕事で苦しい展開にしないとゲームの面白みが出ないかと思いますが、一方で、全員がその同じ感覚でプレイしないと爆発的な面白さには結び付きにくいのかな、と考えてしまいました。個人の秘匿要素がない&カードめくりの運要素がある、というタイプで、面白い回とそうではない回の振れ幅が大きいゲームになる可能性がありそうな気がするため、何度か連続でプレイすると良いかもしれません。

こんな人におすすめ

ハーブのイラストにグッときた人。軽いプレイ感で遊びたい人が集まったとき。

ルールの複雑さ:4 out of 10 stars (4.0 / 10)
プレイヤー間の駆け引き:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
運の要素:7 out of 10 stars (7.0 / 10)
おすすめ度:6 out of 10 stars (6.0 / 10)
自分は好きですけ度:5 out of 10 stars (5.0 / 10)
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