ラジオ放送
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【恋スパラジオ019回】
大地・道・人・巡礼
~終わりあるもの~

第019回

~フィステーラより~
「再生の道、0㎞地点の大陸の果て」

・サンティアゴ・デ・コンポステーラから85㎞先の「地の果て」
・雨と風の中、何もない道をただひたすら歩く
・巡礼を始めてから、初めて目の前に広がる海を望む
・フィステーラで行われる巡礼者の行いとは
・サンティアゴ・デ・コンポステーラからの道はポンチョが大活躍!
・ひっそりとしたフィステーラへの道、カミーノを振り返る道
・こじんまりとした恐怖のアルベルゲ
・ゆきーたのフィステーラへの想い

サンチャゴにしばしのお別れ。ガリシア特有のHorreoオレオという高床式倉庫

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼45日目
@ネグレイラ

2014/06/28 ゆきーた

巡礼45日目

Negreira(ネグレイラ)

今日からフィステーラへ再スタート。
その朝、大雨。
バケツをひっくり返したような雨の中、BDさんに別れを告げ出発した。

サンチャゴにしばしのお別れ。ガリシア特有のHorreoオレオという高床式倉庫

サンチャゴにしばしのお別れ。ガリシア特有のHorreoオレオという高床式倉庫

カテドラル前に来た時は横殴りの大雨。
ロミーが「台風じゃん!」と言うくらい。
台風なみの最初の試練をむかえ、カテドラルにも「また来るよー!」と別れを告げた。
雨は少しずつ小雨に変わった。
山を越えて道路に出るとカテドラルが見える。
もうこんなところまで来たのかぁー。
今日はアルベルゲに行っても神夫婦やセレブのうえちゃんもいない。
BDさんの撮影タイムもない。
すごく淋しい。
久しぶりの険しい道をロミーとひたすら歩きながら私はマサナオさんのことを思い出していた。
プライドが高くて、頑固で忘れっぽくて怒りっぽい。
尊厳の固まりみたいなマサナオさん。

ランチの為に訪れたパラドールで、席に着いた途端に涙を流し「本当にありがとうございました。」と私達に言った。
ロミーはまだしも、私なんてこんなにしょーもないことばっか考えてる人間で、学歴もない。
巡礼中は失礼な態度やキツイことも言ってしまった。
それでもマサナオさんは私達に怒ることはなかった。
どこの馬の骨ともわからぬ孫くらいの年齢の私達に、敬語で話していたマサナオさん。
グループ全員で行ったディナーの後も涙を流して別れを惜しんだ。

マサナオさんと別れてからマサナオさんの偉大さに改めて気づいた。
いつでも気づくのが遅いなぁ。
でもまた日本で会う約束してるしいっか。
帰国したら「吹田の祖父母」孝行させてもらおう。

残り4日、明日からも巡礼路のことを思い出し振り返りながらのんびり歩こう。
反省すべきことはたくさんあるし、時間も十分ある。
明日はどんなことを思い出すだろう。

カミーノで訪れるのはほとんどが小さな村

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼24日目
@マンシージャ・デ・ラス・ムラス

2014/06/07 ゆきーた
巡礼24日目

Mansilla de las mulas(マンシージャ・デ・ラス・ムラス)

今日は次の町まで13㎞。
小雨が降る中、長い道のりが嫌で早歩きになる。
途中出会ったちょんまげ頭のおじさん。
ギターを背負っている。

カミーノで訪れるのはほとんどが小さな村

カミーノで訪れるのはほとんどが小さな村

お互い抜いたり、追い越されたりを繰り返しているから時々声をかけてくれる。
その後会ったのは母子らしき巡礼者。
いいな、お母さんと巡礼か。
私も将来そういうことしてみたいな、と思ったりして。

歩きながら考えてみる。
毎日イライラしてしまっている事実。
もっと楽しく陽気に過ごしたいのに、それができなくて悩んでしまっている。
こんなことなら一人でその辺プラプラしてた方が楽しいのではないかなぁー。

巡礼を楽しめてないな。
うまくいかないことも楽しむはずだったんだけどなー。
広い世界に出てきたのに、世界が狭くなってきている。

危険だ。

楽しそうに過ごしている人たちが羨ましくなってくる。
私も楽しいはずなのに!
なんでこんなにストレスが溜まっているんだろう!?

こないだセレブのうえちゃんと、なぜ巡礼にきたのか話した。
うえちゃんはお願い事があった。
あとは人との出会いが楽しみだったと。
「あんたは?」と聞かれ、なんでだっけなーと考えた。
あーそうだそうだ思い出した。
巡礼をすることで普通の旅行では学べないこととか見れない景色とかそうゆうの楽しみにしてたんだ。
「変化」とか「再生」とか、巡礼が終わってすぐ出来ることじゃないけど、何年後かに「あーこういうことだったんだな、巡礼って」って思えたらいいなと思ってたんだ。
あと、歩くことって自分にはキツイことだから、その苦行が終わった時に「やればできるじゃーん」っていう達成感を味わってみたかったんだよね。
自然の中で色んな事振り返ったり、これからの想像膨らませたり、そんなことも楽しみにしてた。

そう言ったらうえちゃんは
「そうだね、こうやって色んな村を自分の足で周るだけでもいい経験になってるよね」
と言った。
確かにそうだな。
こんなに小さい村、普通の旅行では寄ることないもんね。
そうかー、イライラしてる時間があったら他に考えること、いーっぱいあるのにもったいないなー。
友達と一緒にこんなに長く旅ができることもふつうに考えたらとっても貴重だな。
なのでロミーとも楽しい思い出たくさん作りたいなと思う。

でもこのままストレス抱えてたらそのうちバクハツして一人になってしまうかもしれない。
その時はその時。
それも楽しめるといいな!

雨の中を歩く

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼14日目
@アタプエルカ

2014/05/28 ロミロミ

巡礼14日目
Atapuerca(アタプエルカ)

朝から雨のスタート。このところずっと曇り空だったのでレインウエアを着用して歩いていた。
それでも雨に至らなかったり、途中で晴れてきたりとなんとかなっていた。
でも今日の雲を見る感じではそんな様子はない。
それに加えて今日の道程は12㎞の間、休憩するところもなく、一気に歩ききらなければいけない。
「Oca(オカ)の山越えだ」
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