様々な表情を持つムシアの海

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼49日目
@ムシア

2014/07/02 ゆきーた

巡礼49日目 
Muxía(ムシア)

本日巡礼最終日。
長い距離ということでいつもより早い出発。
7時頃アルベルゲを出発し、海から昇る朝日を眺めながらムシアに向かった。

様々な表情を持つムシアの海

様々な表情を持つムシアの海

昨日、ウンミョン(運命)の再会を果たしたドイツ人夫婦。
彼らも今日、ムシアに行くと言っていた。
私たちの周囲では、フィステーラまで行ってもムシアにも行くと言った人は彼らだけ。
仲間が出来た嬉しさで、歩く気力が増した。

フィステーラからムシアの道は、ムシアからフィステーラの道でもあるため、
あっちこっちに矢印があり、注意が必要。
二人で注意深く矢印とモホン(道標)を確認しながら歩いた。

休憩できる場所は約13㎞地点のみ。
民家の庭に置かれた屋根付きのテーブル1つ。
それがバルの役目。
家の人にコーヒーやボカディージョを注文するシステム。
そこから少し離れた庭にある、戸の閉まらないトイレも貸してくれる。
でもそれで充分。
ここでスタンプをもらい、再出発。

行けども行けども自分たちが今どの辺にいるのか、村や町がないのでわからない。
今日はロミーのランナーズハイってやつも出ない様子。
でもこれが出ると私は走って追いかけないといけないので、出なくてよかったのかも??

そういうことで、私たちはのんびりと、
昔のことや例え話、サンティアゴまでの道のりのことなどを話しながらムシアへ。

ムシアの海はとても綺麗でエメラルドグリーンから濃い青へと変化していく感じ。
砂は真っ白。浜辺から数メートルいくとすぐに山。潮風が心地よい。

実は二人とも、元々ムシアまで来る気はなかったことが、ムシアに着いてから発覚。
二人とも、お互いが行きたいのかと思っていた。
でも来れてよかった。
フィステーラもよかったけど、私はムシアのこと好きだな。

ムシアのアルベルゲに着いたのは、16:30頃。
サンティアゴに到着したときは、6人でゴールして、「ワー!ヤッター!」って感じだったけど、
フィステーラやムシアは叫ぶ感じじゃなかった。
「あーやっとここまで来たのかー」
と、静かに安堵した。

本当にこれで終わりなんだ。
あんなに逃げたかったのに、やっぱり少し淋しい。
明日からは矢印がないから、自分で道を決めなくちゃいけない。

巡礼を終えて思ったこと。
巡礼路は、私にとって
「人生の縮図」
みたいなものだった。
荷物が増えると自分を苦しめることになる。
歩く=生きる ことに必要な最低限のものだけ持っていれば、足腰、肩など体を痛めることはない。
たくさん荷物を持ちたいならば、それに見合う強い体が必要。
自分に合わない歩き方(長過ぎる距離など)をしていると、足にマメができて前に進みにくくなる。
充分に休んで、しっかり食事をとることの大切さ。
一人で歩いていたとしても、どこかで必ず人と関わるし、助け合いが必要であるということ。
様々な国の人がいて、それぞれの言葉や文化があり、それを受け入れあうこと。
自然の偉大さ。自分はとても小さいということ。
疲れたときに、教会に寄ると、心身ともに休まるということ。それは、人には心のよりどころ、信じるものが必要であるということ。

人生の大先輩である神夫妻に話したら、
「まだまだわかってないな!」
と、笑われてしまいそうだけど、
今の私が感じたのはそんなところかなー。

歩くことから解放されて、今日はよく眠れることでしょう。

おやすみなさい。
23:00 ムシアにて