静かな道を和ませてくれる通りすがりの風景

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼46日目
@サンタマリーニャ

2014/06/29 ゆきーた
巡礼46日目
SantaMariña(サンタマリーニャ)

 サンティアゴからフィステーラまで歩く場合、1日30km前後の長い道のりを歩いて3日で目的地に着く巡礼者が多い。
今までのカミーノと違って、アルベルゲが少ないので歩かざるをえない、という理由がある。
しかし、今は途中に新しくアルベルゲができているため、必ずしも1日30km歩く必要はない。
私たちは、今日は21.5 km地点のアルベルゲに泊まることにした。

静かな道を和ませてくれる通りすがりの風景

静かな道を和ませてくれる通りすがりの風景

サンティアゴへ向かう道とフィステーラに向かう道はなんとなく違う。
気持ちの面が大きいのだろう。
サンティアゴに向かう道のりは「ゴール目指してがんばろう!」という感じ。
フィステーラに向かう道はなんとなくもの悲しい。
サンティアゴ出発から降っている雨のせいだけではないと思う。
皆と別れて、淋しいのだろうな。

そんな中、今日の休憩中、カミーノ上でよく見かける青年を発見。
ぽっちゃりした体型で背も高く、常にイヤホンをして歩いている。
バルやアルベルゲでは、たばことビール又はコーラ。
彼が他人と交流しているところを一度も見たことがない。
メリデで彼とアルベルゲが一緒になったとき、うえちゃんが声をかけてみたが一瞬で会話が終わった。

彼の後ろ姿を見つけてすぐにロミちゃんに報告!
「ロミちゃん!イヤホンの人!」
フィステーラに向けて出発してから、サンティアゴまでの道で知り合った人々と出会っていなかったから、
仲間を見つけた気がして嬉しかった。
ロミちゃんがイヤホンマンに英語で話しかける。
私たちのこと知っているか聞いたけど、知らないって。
イヤホンで自分の世界に入っているのでしょう。
でもうえちゃんのことは覚えていた様子。

イヤホンマンはドイツ人。
今日はどこまで歩くの?と聞くも、まだ決めていないとのこと。
初めてイヤホンマンの笑顔が見れて、私たちは満足し、また歩き出した。

長い長い道のりのあと(道間違えたので特に)、
最初のアルベルゲに到着。
12ユーロ
高いね。
次のアルベルゲへ。
10ユーロ
10ベッドのアルベルゲ。ここに決定。

他の巡礼者、誰も来ないなーなんて話していたら、男性の声。
現れたのは、まさかのイヤホンマン!!

なんて偶然、すごいね!
しかもこの村、店がないので外食しか手がない。
このアルベルゲでは8ユーロで夕食がいただける、とのこと。
もちろんお願いすることにした。
しかも!イヤホンマンも一緒!
他に巡礼者が来なかったため、3人で夕食(時間もテーブルも決められていたので)。
まさかこんな日が来るなんて笑
さらに驚いたことに、イヤホンマンも私たちと同じ日にサンジャンピエドポーを出発していた!
実は私、イヤホンマンをピレネーで見た記憶あるんだよ。
こんなに景色がよくて風の音が気持ちいいのに、イヤホンつけて歩いてる大きな男性は印象的だった。
記憶違いかと思っていたけど、やっぱりそうだわー

サンティアゴを過ぎてから、こんなウンミョン(運命)が待っていたとは。
この不思議な一本道。

ちなみに今日は、うえちゃんのことを思い出しながら歩いていた。
フィステーラに着いたら、うえちゃんにハガキを出そう、とロミーと話した。
うえちゃんは元気だろうか。

ラジオ放送
音声

【恋スパラジオ014回】
山と道と人と旅

~レオンより~
・ゲストは私達の巡礼のスパイスになってくれている島根のうえちゃん
・うえちゃんは若い頃から登山が好き
・言葉が通じなくても様々な人と交流のできるうえちゃん
・花が咲き乱れる6月のカミーノ
・登山の目的は普段では見れない花々を見ること
・歩きながら自分や家族の人生を考える、普段考えない事を麦畑の中で思い返した
・北海道 礼文島での青春 桃岩荘ユースホステルでの思い出
・二段ベッドでも、雑魚寝でも、お風呂に入れなくても楽しめるうえちゃん
・来年はないかもしれない、今年必ず行くと決めたカミーノ
・カミーノで体調を崩し、寝込んでしまい帰国しようと考えた
・サンチャゴで最後にみんなを抱きしめたい!!

巡礼路にコウノトリを発見!

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼27日目
@ビジャダンゴス・デル・パラモ

2014/06/10  ゆきーた

巡礼27日目 

Villadangos del paramo (ビジャダンゴス・デル・パラモ)

昨日、寝る前にアルベルゲの窓からカテドラルを見た。
風が心地よくて、とてもキレイだった。

巡礼路にコウノトリを発見!

巡礼路にコウノトリを発見!

朝、都会の矢印を見落としやすい私はうえちゃんと一緒に歩いてもらった。
今日も歩き始めて30分くらいで左肩と背中が痛くなる。
肩と背中が痛い、と言うと、うえちゃんが「タオルはさんでみる?ほら、ここでやってみよう」と言ってくれた。
レオンのパラドール前のベンチに座り、タオルを持っていない私はリュックから長袖Tシャツを取り出し、うえちゃんがそれを左肩にはさんでくれた。
あーラクだ。
「ズレたらまた入れてあげるけん、言いなーよ!」
その後もこまめに私のリュックの具合をチェックしてくれるうえちゃん。山歩きベテランのうえちゃんは、歩き方の助言もくれる。
ありがたや。

そのうちロミーも加わり、道中はうえちゃんの昔の恋愛話で花が咲く。
カミーノ上で、女子3人恋愛トークができるなんて想像もしてなかったな。

アルベルゲに着いてから昼食をとり、昼寝をしていたところ、うえちゃんに「ちょっと来て」と起こされる。
やはり今日もモチーラ(リュック)問題。
オスピタレロに聞いたところ、昨日泊まったレオンのアルベルゲにうえちゃんと神夫妻のモチーラが置きっ放しになっているとのこと。
優しいオスピタレロ。運送屋と昨日のアルベルゲに電話で確認してくれたらしい。
昨日のアルベルゲのオスピタレロが運送屋への連絡を忘れたのか、運送屋がそこに寄るのを忘れたのか定かではないが、最終的には20€支払えば1時間でこのアルベルゲに運んでくれると。
「昨日(オスピタレロに)確認したときは、大丈夫やー言うてたのに、もー!」
いつもは仏様のように優しいさえこさんも怒っている。
私もつい、「またモチーラ⁉」と怒ってしまう。

でもここは日本ではない。
そういうこともあるでしょう。
起きてしまったことは仕方がない。
怒ってもモチーラは届かない。
20€で届けてくれるなら、まあいいか。
オスピタレロにお願いして待つことになった。

その後、久しぶりにさえこさんと2人で話した。
最近、疲れもあってかイライラして穏やかではなかった私にも、さえこさんは優しい。

さえこさんは、実は英語が話せるのかな?何か特別な能力を持っているのかな?と思うくらい、超越した動きができる。
まず、道に迷わない。外国人とコミュニケーションがとれる。

でも私達がそばにいると、すぐに助けを求めてしまう。
助けを求めることは決して悪いことじゃないけど、できることをできなくさせてしまっているのは私達なのかな?と思うことがある。
一緒にいなくちゃいけない、と思うことは、私の思い上がりなのでは、と思ったりしていた。
「お世話になりっぱなしでごめんね。」とさえこさん。
私はお世話らしいことは何もしていない。でも思っていたことを伝えてみた。
「さえこさんはできることが多いのに、私達がそばにいるとどうしても頼ってしまうから。できないことは私なりに手伝うけど、私達も限られた時間の中でやりたいことがあるから、できることはやってほしいな。」
そう言うとさえこさんは、
「そうだね。がんばります。」と笑顔で言った。

こんなこと言ってよかったかなぁ、とも思ったけど、ずっとモヤモヤしていたことを伝えたらスッキリした。

そしてこれからも、皆で一緒にサンティアゴまで歩きたいな、と思った。

レオンにあるガウディ建築ボティネス邸

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼26日目
@レオン

2014/06/09 ゆきーた

巡礼26日目(休息日)

León

アルベルゲのオスピタレロに注意されるまで食堂でゆっくり過ごし、皆で街のバルへ。
次に泊まるアルベルゲが開く時間までのんびりバルで過ごす。
今日のアルベルゲは€10。

レオンにあるガウディ建築ボティネス邸

レオンにあるガウディ建築ボティネス邸

ちょっと高めだけど4人部屋でトイレとシャワー付き。
うえちゃんの部屋は€20の個室でバスタブとトイレ付き!ステキ!
チェックイン後はロミーと二人でショッピング。
スポーツ用品店でサングラスを買い、その後ランチへ。高いけど美味しい。
じゃがいものアリオリあえ、エビのアヒージョ、サラダ。
どれもこれもおいしい。
店も満員で活気に満ち溢れている。都会!胸が躍る。

ランチ後はコルテイングレスへ。
久々のデパート。
どれもこれも素敵に見える。
あーこれが巡礼じゃなければ、あのバックもこの帽子も買ってるのにな〜。
最後に大好きな食料品売り場へ。
田舎のスーパーとは違う品揃え。
どれもこれも美味しそう。
食品売り場でウインドーショッピング。
これが楽しい。
そのうち巡礼中というよりただの旅行中に思えてくる。

その後うえちゃんを誘ってヨーグルトアイスを食べにいく。
うえちゃん「おいしい〜幸せ〜最高!」って。
うえちゃんも休息日を楽しんでいる。
最近ストレスでもんもんとしていたけど、昨日のランチから今までずっと楽しんでなんだかスッキリした。
やっぱり休息日って必要だね!

カミーノで訪れるのはほとんどが小さな村

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼24日目
@マンシージャ・デ・ラス・ムラス

2014/06/07 ゆきーた
巡礼24日目

Mansilla de las mulas(マンシージャ・デ・ラス・ムラス)

今日は次の町まで13㎞。
小雨が降る中、長い道のりが嫌で早歩きになる。
途中出会ったちょんまげ頭のおじさん。
ギターを背負っている。

カミーノで訪れるのはほとんどが小さな村

カミーノで訪れるのはほとんどが小さな村

お互い抜いたり、追い越されたりを繰り返しているから時々声をかけてくれる。
その後会ったのは母子らしき巡礼者。
いいな、お母さんと巡礼か。
私も将来そういうことしてみたいな、と思ったりして。

歩きながら考えてみる。
毎日イライラしてしまっている事実。
もっと楽しく陽気に過ごしたいのに、それができなくて悩んでしまっている。
こんなことなら一人でその辺プラプラしてた方が楽しいのではないかなぁー。

巡礼を楽しめてないな。
うまくいかないことも楽しむはずだったんだけどなー。
広い世界に出てきたのに、世界が狭くなってきている。

危険だ。

楽しそうに過ごしている人たちが羨ましくなってくる。
私も楽しいはずなのに!
なんでこんなにストレスが溜まっているんだろう!?

こないだセレブのうえちゃんと、なぜ巡礼にきたのか話した。
うえちゃんはお願い事があった。
あとは人との出会いが楽しみだったと。
「あんたは?」と聞かれ、なんでだっけなーと考えた。
あーそうだそうだ思い出した。
巡礼をすることで普通の旅行では学べないこととか見れない景色とかそうゆうの楽しみにしてたんだ。
「変化」とか「再生」とか、巡礼が終わってすぐ出来ることじゃないけど、何年後かに「あーこういうことだったんだな、巡礼って」って思えたらいいなと思ってたんだ。
あと、歩くことって自分にはキツイことだから、その苦行が終わった時に「やればできるじゃーん」っていう達成感を味わってみたかったんだよね。
自然の中で色んな事振り返ったり、これからの想像膨らませたり、そんなことも楽しみにしてた。

そう言ったらうえちゃんは
「そうだね、こうやって色んな村を自分の足で周るだけでもいい経験になってるよね」
と言った。
確かにそうだな。
こんなに小さい村、普通の旅行では寄ることないもんね。
そうかー、イライラしてる時間があったら他に考えること、いーっぱいあるのにもったいないなー。
友達と一緒にこんなに長く旅ができることもふつうに考えたらとっても貴重だな。
なのでロミーとも楽しい思い出たくさん作りたいなと思う。

でもこのままストレス抱えてたらそのうちバクハツして一人になってしまうかもしれない。
その時はその時。
それも楽しめるといいな!

アルベルゲでくつろぐ巡礼者達

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼19日目
@カリオンデロスコンデス

2014/06/02 ロミロミ

巡礼19日目
Carrion de los Condes(カリオンデロスコンデス)

今日は25㎞以上の行程。
カメさんと歩いている時は長い距離も歩いていたけど、最近は短かったからやっぱり身体に堪えた。足首が痛い。
今日はしっかりと晴れ。
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