サリアからは団体巡礼者が増えた。休憩中もビールを飲んで楽しむスペイン人巡礼者

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼37日目
@ポルトマン

2014/06/20 ゆきーた

巡礼37日目

Portmarin(ポルトマリン)

今日からペレグリーノ(巡礼者)がものすごく増えた。
きれいなリュックにきれいな靴。
気持ちも高ぶってるみたいで「Buen camino!」と言われることもまた増える。
37日前の私だな。

サリアからは団体巡礼者が増えた。休憩中もビールを飲んで楽しむスペイン人巡礼者

サリアからは団体巡礼者が増えた。休憩中もビールを飲んで楽しむスペイン人巡礼者

サン・ジャンから出発した人達は途中皆疲れた表情をしていることが多く、
声をかけあうことは前半より減ったけど、今日からまた新しい仲間が増えた。

公営アルベルゲは若者も多い。
中高生くらいの子たちが団体で参加しており、部屋の中はコソコソ話の声と笑い声が響いている。
この空気の違い。

最近思うのは、ペレグリーノは一種の観光客とされている、ということ。
基本的にアルベルゲやオスピタレロはボランティアや寄付で成り立ってるらしいけど、バル併設のところはどうなんだろ?
観光地の宿みたいに客の呼び込みみたいなことをしているところもある。

本当に宗教心が強くて巡礼をしている人もいれば、友達作りの場としている人や、運命の人との出会いを求めている人もいる。
私が想像していた巡礼とはちょっと違うみたい。
でもこの巡礼路が世界遺産になったことで観光客が増え、この国の経済に役立っていることは確かだろうしいいことなんだろうなぁ。
ただの観光客となるか、出会いを求める若者となるか、本当の巡礼者となるか、それは気持ちのもち次第なんだろうなぁ。

私にとっての苦行・・・歩くこと、団体生活、英語。
あと少し、がんばろー!

ラジオ放送
音声

【恋スパラジオ016回】
ひとつの到達点
繰り返す出会いと別れ

~ポルトマリンより~

・サンチャゴの100㎞手前、サリアからスタートの巡礼者達
・私営と公営ではアルベルゲの質に差があるガリシア州
・一緒に歩いてきたカミーノ仲間達を振り返る
・ランナーズハイのような気分になることを知ったロミロミ
・カミーノでのトラブル特集
・南京虫に噛まれる
・一番多いトラブル、足のマメ
・トレッキングポールのすすめ
・スペインでの風邪対策
・カミーノボケに注意
・怪我を防ぐ服装にしよう
・サンチャゴまでで残り一週間となり思うこと

ガリシアはチーズも豊富。言葉もガリシア語に変わった

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼36日目
@サリア

2014/06/19 ゆきーた

巡礼36日目

Sarria(サリア)

今日はついにサリア。
巡礼証明書は残り100㎞の道のりを歩いても発行されるのでここから始める人も多いらしい。
そしてここから巡礼者が一気に増えるのでアルベルゲも増えるし、値段も上がる。

ガリシアはチーズも豊富。言葉もガリシア語に変わった

ガリシアはチーズも豊富。言葉もガリシア語に変わった

サリアの公営アルベルゲは6ユーロと安いけど40ベッドしかない。
しかもキッチンはあっても食器や調理器具がない。
ガリシアに入ってからそういう公営アルベルゲが多い気がする。

今日は7:30に出発して15時過ぎに着いたので、公営は満室。
なので私営の10ユーロのアルベルゲへ。
でもいい匂いがするし、バスタオル付き。
キッチン器具も整っている。
シャワー2つでトイレ一つっていうのが気になるが・・・。
トイレはあまり重要じゃないみたいだね。

ここからサンティアゴまであと1週間。
最近歩くことがおっくうでなかなか進まず、朝も起きれない。
景色を楽しむこともあまりない。
今日、セレブのうえちゃんが「あと少しで終わりだね。淋しいけー」
と言っていた。そうか、そういえば巡礼が近づくと淋しいって誰かが言ってたな。
私は早く終わりたくて仕方ないよ。

日本に帰りたいのではなく、早く巡礼生活から抜け出したいよー。

アルベルゲ争奪戦!バックパックで順番待ち

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼34日目
@オ・セブレイロ

2014/06/17 ロミロミ

巡礼34日目

O cebreiro(オ・セブレイロ)

ガイドブックによるとフランス人の道の最後の難関とされているオ・セブレイロ峠。
上り坂が続くけど、それでも途中にバルがあったりして休みながら登った。

アルベルゲ争奪戦!バックパックで順番待ち

アルベルゲ争奪戦!バックパックで順番待ち

今思えばピレネー越えの時はバルもなかったし、一日で登りも下りもあったから、やっぱりあれは過酷だったんだよ!
今日もみんな別々にアルベルゲを出発したけど、途中でゆきーたに会い、そして神夫婦も合流。
4人一緒に巡礼路上の最後の州となるガリシア州に入った。
今日は出発から4時間かからずに到着。
ピレネー越えよりもすごく楽に感じた。今まで歩いてきたことで体力がついたのかな。
そうであって欲しいな。
多分10㎏はあると思われるバックパックの重さも気にならなくなってる。

ガリシアはプルポといわれるタコ料理が名物。みんなでガリシアに入ったら食べたいねって話してた。
魚介類も多い地方だ。早速オ・セブレイロに到着したらみんなでランチに出かけてプルポを堪能!
プリプリのタコ、おいし~い!!
村の中も散策。ガリシアは今までとは雰囲気が変わってケルト文化の雰囲気がある。また新しいスペインを発見した。
州によって国があると言われている理由がよくわかる。今まで自分が見てきたスペインとはまた違うのだ。
この村ではバグパイプを使った民族音楽も流れてきて、前に行ったスコットランドを思い出していた。
家の雰囲気も石作りのような感じ。

今日はこの峠の頂上の村に泊まる。でもアルベルゲは少ないからベッドは争奪戦!!
バックパックを置いて列を作ってアルベルゲのオープン待ちをする。
ここは雲海が見られる場所と言われている。
夕方、山の間に沈む太陽が空を一面ピンク色に変えて、どんどん紫色へと変化していった。
今夜はゆきーたは星を見たいって夜空を待っていた。
だけどスペインの今の季節はなかなか暗くならない。消灯時間だってまだ真っ暗にはならないから、
ゆきーたはずっと空が真っ暗になるのを待っていたね。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り10日

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼33日目
@ベガ・デ・バルカルセ

2014/06/16 ロミロミ
巡礼33日目

Vega de valcarce(ベガ・デ・バルカルセ)

ここ数日は韓国人BDさんと一緒に歩くことが多い。
BDさんは私の親くらいの年齢。
でもすごくアクティブでいろんな国の人に話しかけている(特に女の子w)

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り10日

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り10日

英語もよく話せるし、少し日本語の単語も知っているし、本当にすごいなぁ。
英語でもたまにわからない単語が出てくると、歩いている途中で突然止まってはステッキで地面に
漢字を書いてくれたりして「あー!そういう意味か!」って理解してる。
おかげで目標の村までなかなか辿り着かなかったりして。
BDさんはきっと色んなことに興味があるんだと思う。

道で初め見かけた頃は少し話かけてもなんとなく笑顔も少ないし、
「韓国語では敬語が大切でね・・」なんて言い出すから、固いオヤジだとなぁ~思って、
ゆきーたにも「私は韓国人の友達が欲しいと思うけど、あの人とは仲良くなれそうもないね。怖そう」
なんて話してた。
でも今は固い人ってイメージは拭われて、物知りだし話してても楽しい。
一緒に歩いていても疲れることもなく居心地もいい。

アルベルゲやバルでもみんなで一緒に食事をすることが多くなった。
お隣の国だから、好みや考え方もやっぱり似ているところが沢山ある。
特に食事に関しては他のどの国の人よりも共感し合える。
一緒にスーパーのラーメンの袋を見つけては喜んで、一緒に食べてた。
それでも昨今の日韓の問題もあるから、そんな話題にもなるけど・・。
触れてもいいのかわからない話にまで発展することもある。
そういえばオスピタレロの岡本さんが「この道に来て歩き出すと、みんな裸になって話すんですよ。」
って言ってたっけ。

私達は今、本当に必要な物だけを背負って、裸になって話しているんだと思う。
だからそれなりに衝突することもあるんだけどね。
日本で過ごしてたら、コントロールできるようなことなのかもしれないけど、
みんな自分というものを出して、本音で話すことも多い。

今日ふと、サエコさんが「あと10日でサンチャゴに着くね。」と言った。
あと10日しかないのか、正直私はそう思った。
暑い中、寒い中歩くのも、水シャワーになったりすることも辛いけど、この道があと10日と思うと
さみしくて、まだ終わって欲しくはない。

鉄の十字架に願いを込めて石を置く

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼30日目
@アセボ

2014/06/13 ロミロミ

巡礼30日目

Acebo(アセボ)

このところ天気が安定している。真っ青な綺麗な青空が続いているけど、気温は30度近くなって少し動くと暑い。
今までの朝のスタートはレインウエアを羽織っていたけど、最近はそれがなくても大丈夫。
今日からしばらく山道が続くと思われる。

鉄の十字架に願いを込めて石を置く

鉄の十字架に願いを込めて石を置く

それでもこれだけ歩いてきたから、ピレネー越えよりは気持ち的に楽になっている。
なだらかな山道が続いていた。
今は季節的に花が咲く時期。
道の両脇はお花に囲まれていい香り。
メセタでは音楽を聴くことも多かったけど、今日は山の風景や花々を見ているだけで大満足だった。
上り坂はとにかく暑くて仕方なかったけど、その辛さは忘れられる程に景色は素晴らしかった。

そして今日は遂に「鉄の十字架」に辿り着いた。
ここは巡礼者が願いを込めて十字架の下に石を置ていく場所。
私はスペインに来る前にモロッコで手に入れたサハラから来たラクダ型の石を置いた。

運んでいる間は重かったし、特に役にも立たない石をいつ捨てようかと何度も迷ったけども・・・。
この石はモロッコ旅行中に他の旅人がくれたもの。
なぜだかその石を受け取った時に、このラクダ石を鉄の十字架まで運ぶ!って思ったんだ。
ずっと私と一緒に旅してきた、そしてやっとここまで来たんだ!!
これからの残りの巡礼の無事を祈って、沢山の石の上にそっと置いた。
前日に会ったDavidとトニーも今日は一緒に歩いた。
彼らはレオンからスタートしているから、まだまだテンションも高い。
ドイツ人だからか、さすがのビール好きなDavidに乗せられて、道の途中で初めてビールを摂取。
みんなでワイワイ言いながら楽しい道になった。
Davidとトニーの会話を聞いてるとすごく新鮮な感じで、私達が歩いてきた30日間の長さを感じた。
彼らもこれから色んな感情の変化を感じていくんだろうな。

アストルガ大聖堂の前を通って街を離れる

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼29日目
@ラバナル・デル・カミーノ

2014/06/12  ロミロミ

巡礼29日目

Rabanal del camino (ラバナル・デル・カミーノ)

今日の出発は八時半を過ぎてしまった。朝の準備やら手間取ってしまって。
(実際には携帯電話をアルベルゲに置き忘れたと思って、しばらく歩いたところでまたアルベルゲに戻ったわけ)

アストルガ大聖堂の前を通って街を離れる

アストルガ大聖堂の前を通って街を離れる

そんなことをしていたら、日本人の青年巡礼者に会った。
彼はスペイン語が話せないようだけど、マドリード出身のスペイン人二人と行動している。
ほとんど会話はジェスチャーの様子。
しかも昨夜はアルベルゲが満室でどこにも入ることができず、隣の公園でスペイン人と一緒に野宿をしたらしい。
おかげで風邪をひいたみたい。
勇気があるなぁーと思う。
それでも彼は少しずつスペイン語も覚えているようだ。

私は今日は韓国人のBDさん64歳と一緒に道を歩いた。
韓国人の名前は難しいから通称。
Big Daddyってことらしいけど、ビョンドゥーさん。

お隣の国だけど私は韓国語はまったくわからないし、会話は英語で。
アジア人同士で英語ってのもなんか違和感があり、しかも見た目は似たようなもんだから、
道ですれ違う人々からは、なんで英語で会話をしているの?という目でみられる。

だけど韓国人の意識レベルの高さには感心している。
この道で会った韓国人は英語は出来るし、日本語の単語も知っている人がほとんど。
たまたまなのかもしれないけど、確実に日本人よりも意識が高い感じ。

私は韓国に行ったことがないと言えども、隣の国のことを知らなすぎだ。
これからは少しずつでもハングルも知りたいなー。

そして、なんと今日はワールドカップのオープニング試合の日だ。
ブラジル対クロアチア。しかしカミーノはそんなことも関係ない。
特に公営アルベルゲではテレビなどがない。
サッカー大国スペインを感じる雰囲気など全くナシで、きっとよっぽど日本の方が盛り上がってる。
アルベルゲは通常は夜10時には閉門、消灯となる。
今夜は深夜からの試合だからとても観れそうにない・・・。

だけど、道の途中で知り合ったドイツ人Davidがバルに繰り出して観に行こう!と提案してきた。
そうだそうだ!ヨーロッパ人なんだから観たいに決まってる!

まずはテレビのあるバルを探して、そして宿のオスピタレロにお願いして門の鍵を手にした。
それから、Davidと韓国人トニーと、バルで飲んで試合観戦!
これぞスペインじゃないか!いや、でもここはカミーノ。イメージするスペインとは違うんだな。
次の日の朝を気にしつつも、カミーノで初めての夜更かしをした。

試合が終わってアルベルゲへ戻るとき、空を見上げると明るく輝く大きな綺麗な月。
小さな村だから、それが明かりのようなものだった。
そうか、ずっと夜に外に出てなかったんだな・・。

ラジオ放送
音声

【恋スパラジオ015回】
オスピタレロへの
長い道のり

~アストルガより~

・ゲストは日本人オスピタレロ(宿の世話人)の岡本さん
・オスピタレロになる為に必要なこと
・北の道、銀の道、アルルの道、ヴェズレーの道など毎年カミーノを歩く
・パウロ・コエーリョの「星の巡礼」が歩き始めたきっかけ
・今年はスイスのジュネーブから歩いてきた
・恩返しをしたいという思いから始まったボランティア
・オスピタレロの一日の流れと実際
・オスピタレロが困ることや苦労、よかった事
・岡本さんが一番印象に残った道
・カミーノは東ヨーロッパからも続いている
・歩いている時に何を考えているのか
・なぜそれ程カミーノに夢中になるのか
・カミーノを歩きたいと思っている人へのアドバイス

ラジオ放送
音声

【恋スパラジオ014回】
山と道と人と旅

~レオンより~
・ゲストは私達の巡礼のスパイスになってくれている島根のうえちゃん
・うえちゃんは若い頃から登山が好き
・言葉が通じなくても様々な人と交流のできるうえちゃん
・花が咲き乱れる6月のカミーノ
・登山の目的は普段では見れない花々を見ること
・歩きながら自分や家族の人生を考える、普段考えない事を麦畑の中で思い返した
・北海道 礼文島での青春 桃岩荘ユースホステルでの思い出
・二段ベッドでも、雑魚寝でも、お風呂に入れなくても楽しめるうえちゃん
・来年はないかもしれない、今年必ず行くと決めたカミーノ
・カミーノで体調を崩し、寝込んでしまい帰国しようと考えた
・サンチャゴで最後にみんなを抱きしめたい!!

ガウディの手掛けたアストルガ司教館

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼28日目
@アストルガ

2014/06/11 ロミロミ

巡礼28日目

Astorga(アストルガ)

久しぶりに長距離。そして上り坂もある。このところ天気は安定していて良い天気。
でも歩いているとすごく暑くなってくる。

ガウディの手掛けたアストルガ司教館

ガウディの手掛けたアストルガ司教館

やっとアストルガの街の手前の丘に辿り着いて、街を見渡した時の喜び。
アストルガの景色はとても美しくて幸せな気分になった。
後ろに見えている山々は少し雪が覆っていて、
街の建物は赤茶色のレンガで統一されている。とても景色がいい。

そして到着した公営アルベルゲには、なんと日本人オスピタレロがいた。
カミーノで初めて日本人オスピタレロに会った。

私はチェックインをしてから、是非オスピタレロについて聞いてみたいと思った。
podcastをやっていることもあって、それを伝えると快く収録に応じてくれた。
実はpodcastをやることは私には初めは抵抗があった。
でもこうやって色んな人のお話が聞けて、それを今後も伝えていけるかと思うとやっていてよかったなと思える。

オスピタレロの岡本さんは何度か巡礼路を歩いていて、それも色んな道を歩いている。
今回も歩いてアストルガまで来ていて、その途中でオスピタレロとしての活動をしている。
私にとってはサンチャゴまでの道ですら、大変な道のりだけど、なんと彼はスイスのジュネーブから歩いてきたそうだ。
色んな人がいるもんだなぁ~!!
とりあえず私にはまだ見ぬ世界だ。