フィステーラとムシアに分かれる道

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼47日目
@セエ

2014/06/30 ロミロミ

巡礼47日目

Cee(セエ)

今日は15㎞程歩くつもりだった。
朝は8時近くにアルベルゲを出た。周りを見渡しても巡礼者はいない。
空もどんより灰色。
サンティアゴ・デ・コンポステーラを出てからこんな日が続いている。

フィステーラとムシアに分かれる道

フィステーラとムシアに分かれる道

泊まる予定だった村に到着したけど、バルが一軒あるのみでアルベルゲはない。
ゆきーたと話し、次の地点のCee(セエ)まで行くことに決めたのが14時近く。
しかもそこから15㎞程、山道で何もないという。
そのせいかそこのバルはぼったくり価格。
トルティージャとも言えないような薄っぺら卵焼きみたいなものが4ユーロもした!
そんな時間から15㎞歩く決意、集中するしかない。
なんだか風景も綺麗と言える程でもない。
しかも途中から強い風が出て、雨まで降ってきた。
雨使用の衣類装着!
BDさんがサンティアゴ・デ・コンポステーラで別れる時にくれたポンチョは大活躍。
BDさん、毎日使ってるよ~。

サンチャゴからの道のりはカミーノを振り返るにはちょうどよかった。
巡礼者の数はぐっと減り、とにかく静か。
それに合わせるかのように天気まで悪い。
15㎞の長い道のりは、雨が降り続けたから少しの休憩もできなかった。
それに加えて、下り坂は石がゴロゴロで何度も足をくじきそうになったり滑ったり。
ここまで来て試練だ。
雨用帽子で前も見にくい。
それでも気づけば、左横から港が覗いた。
巡礼路上で初めての海!!
今日は二人とも頑張った31㎞の距離。
明日のフィステーラまでの道のりが短くなったから少し楽になったかな。

本当にあと少し。
もう少しでこの原始的な生活も終わり。
神夫婦は孫とスペイン観光をしているだろう。
BDさんはマドリードでついに韓国料理を食べたとメッセージが来た
(もうすぐ帰国なのに・・・)
うえちゃんはどこに行っちゃったんだろう・・。

みんなそれぞれにサンティアゴ・デ・コンポステーラ後の生活をしている。
今頃みんなどんな事を考えているのかなぁ。
少しは私達を思い出してくれてるのかな。

静かな道を和ませてくれる通りすがりの風景

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼46日目
@サンタマリーニャ

2014/06/29 ゆきーた
巡礼46日目
SantaMariña(サンタマリーニャ)

 サンティアゴからフィステーラまで歩く場合、1日30km前後の長い道のりを歩いて3日で目的地に着く巡礼者が多い。
今までのカミーノと違って、アルベルゲが少ないので歩かざるをえない、という理由がある。
しかし、今は途中に新しくアルベルゲができているため、必ずしも1日30km歩く必要はない。
私たちは、今日は21.5 km地点のアルベルゲに泊まることにした。

静かな道を和ませてくれる通りすがりの風景

静かな道を和ませてくれる通りすがりの風景

サンティアゴへ向かう道とフィステーラに向かう道はなんとなく違う。
気持ちの面が大きいのだろう。
サンティアゴに向かう道のりは「ゴール目指してがんばろう!」という感じ。
フィステーラに向かう道はなんとなくもの悲しい。
サンティアゴ出発から降っている雨のせいだけではないと思う。
皆と別れて、淋しいのだろうな。

そんな中、今日の休憩中、カミーノ上でよく見かける青年を発見。
ぽっちゃりした体型で背も高く、常にイヤホンをして歩いている。
バルやアルベルゲでは、たばことビール又はコーラ。
彼が他人と交流しているところを一度も見たことがない。
メリデで彼とアルベルゲが一緒になったとき、うえちゃんが声をかけてみたが一瞬で会話が終わった。

彼の後ろ姿を見つけてすぐにロミちゃんに報告!
「ロミちゃん!イヤホンの人!」
フィステーラに向けて出発してから、サンティアゴまでの道で知り合った人々と出会っていなかったから、
仲間を見つけた気がして嬉しかった。
ロミちゃんがイヤホンマンに英語で話しかける。
私たちのこと知っているか聞いたけど、知らないって。
イヤホンで自分の世界に入っているのでしょう。
でもうえちゃんのことは覚えていた様子。

イヤホンマンはドイツ人。
今日はどこまで歩くの?と聞くも、まだ決めていないとのこと。
初めてイヤホンマンの笑顔が見れて、私たちは満足し、また歩き出した。

長い長い道のりのあと(道間違えたので特に)、
最初のアルベルゲに到着。
12ユーロ
高いね。
次のアルベルゲへ。
10ユーロ
10ベッドのアルベルゲ。ここに決定。

他の巡礼者、誰も来ないなーなんて話していたら、男性の声。
現れたのは、まさかのイヤホンマン!!

なんて偶然、すごいね!
しかもこの村、店がないので外食しか手がない。
このアルベルゲでは8ユーロで夕食がいただける、とのこと。
もちろんお願いすることにした。
しかも!イヤホンマンも一緒!
他に巡礼者が来なかったため、3人で夕食(時間もテーブルも決められていたので)。
まさかこんな日が来るなんて笑
さらに驚いたことに、イヤホンマンも私たちと同じ日にサンジャンピエドポーを出発していた!
実は私、イヤホンマンをピレネーで見た記憶あるんだよ。
こんなに景色がよくて風の音が気持ちいいのに、イヤホンつけて歩いてる大きな男性は印象的だった。
記憶違いかと思っていたけど、やっぱりそうだわー

サンティアゴを過ぎてから、こんなウンミョン(運命)が待っていたとは。
この不思議な一本道。

ちなみに今日は、うえちゃんのことを思い出しながら歩いていた。
フィステーラに着いたら、うえちゃんにハガキを出そう、とロミーと話した。
うえちゃんは元気だろうか。

サンチャゴにしばしのお別れ。ガリシア特有のHorreoオレオという高床式倉庫

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼45日目
@ネグレイラ

2014/06/28 ゆきーた

巡礼45日目

Negreira(ネグレイラ)

今日からフィステーラへ再スタート。
その朝、大雨。
バケツをひっくり返したような雨の中、BDさんに別れを告げ出発した。

サンチャゴにしばしのお別れ。ガリシア特有のHorreoオレオという高床式倉庫

サンチャゴにしばしのお別れ。ガリシア特有のHorreoオレオという高床式倉庫

カテドラル前に来た時は横殴りの大雨。
ロミーが「台風じゃん!」と言うくらい。
台風なみの最初の試練をむかえ、カテドラルにも「また来るよー!」と別れを告げた。
雨は少しずつ小雨に変わった。
山を越えて道路に出るとカテドラルが見える。
もうこんなところまで来たのかぁー。
今日はアルベルゲに行っても神夫婦やセレブのうえちゃんもいない。
BDさんの撮影タイムもない。
すごく淋しい。
久しぶりの険しい道をロミーとひたすら歩きながら私はマサナオさんのことを思い出していた。
プライドが高くて、頑固で忘れっぽくて怒りっぽい。
尊厳の固まりみたいなマサナオさん。

ランチの為に訪れたパラドールで、席に着いた途端に涙を流し「本当にありがとうございました。」と私達に言った。
ロミーはまだしも、私なんてこんなにしょーもないことばっか考えてる人間で、学歴もない。
巡礼中は失礼な態度やキツイことも言ってしまった。
それでもマサナオさんは私達に怒ることはなかった。
どこの馬の骨ともわからぬ孫くらいの年齢の私達に、敬語で話していたマサナオさん。
グループ全員で行ったディナーの後も涙を流して別れを惜しんだ。

マサナオさんと別れてからマサナオさんの偉大さに改めて気づいた。
いつでも気づくのが遅いなぁ。
でもまた日本で会う約束してるしいっか。
帰国したら「吹田の祖父母」孝行させてもらおう。

残り4日、明日からも巡礼路のことを思い出し振り返りながらのんびり歩こう。
反省すべきことはたくさんあるし、時間も十分ある。
明日はどんなことを思い出すだろう。

ラジオ放送
音声

【恋スパラジオ018回】
新たな目標
聖地から地の果てに向けて

~サンチャゴ・デ・コンポステーラより~

•775km 43日間の道のりとカミーノファミリー
•感動のミサ ボタフメイロ(大香炉)と美しいシスターの歌声
•振り返るカミーノ、気持ちの動き
•巡礼者がオシャレに変身する時
•ヤコブ様にHugする 大聖堂情報
•思いを込めて、大聖堂を寝転がって眺める
•明日からの目的地、地の果て

巡礼者は寝転がってサンチャゴの大聖堂を眺める

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼44日目
@サンティアゴ・デ・コンポステーラ

2014/06/27 ゆきーた

巡礼44日目
(休息日)

Santiago de compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)

いやー疲れた。ここまで長かった。
一生この生活が続くのかとも思っていた。昨日ついにサンチャゴに到着。
カテドラルが改装中?ってのもあってかそんなにものすごい喜びはなかったけど、
ミサでボタフメイロを見ていたら今までのことが思い出されて感動して涙が出た。

巡礼者は寝転がってサンチャゴの大聖堂を眺める

巡礼者は寝転がってサンチャゴの大聖堂を眺める

その後ランチを済ませて寝転がってカテドラルを眺め、「あー本当にここまで歩いてきたんだな」としみじみした。
「ここまで歩けたよー!お母さーーん!」という気持ち。
バスが使いたくて仕方なかったし、全部ちゃんと歩くつもりなんてさらさらなかったけど、なんだかんだ文句言いながらここまで徒歩で来れた。
私にしてはよく頑張ったわ。
神夫婦にも涙、涙で「ありがとうね。」と感謝された。
私は誰かに感謝されたり。褒められたくて巡礼をしていたわけじゃないけど、
神夫婦と一緒に過ごせてよかったと思った。

あんなに団体生活が嫌で逃げたくて仕方なかったけどなんとか頑張れたのは、
友達と来たんだから友達と一緒にサンチャゴに行きたいという思いがあったからだろうなぁ。
ここで私だけどっか行ってしまったら、今まで築いてきたものが崩れてしまうのではないかとか色々考えた。
そう思うとやっぱりうえちゃんのどんでん返し事件は残念でならない。
私達はうえちゃんにすごくよくしてもらってたし、キツイ事も言われなかったから
こんな最後の最後に離れてしまうとは。
これが彼女の巡礼だったのか。

明日はフィステーラに行くためにまた歩き出す。
なぜフィステーラまで歩いていくの?と聞かれることもある。
サンティアゴまで歩き、フィステーラやムシアまではバスで往復する巡礼者が多いから。
なぜ?と聞かれると自分でもよくわからないけど、フィステーラの存在を知った時に
「私もそこまで行きたい。」と思った。
たぶん、昔の巡礼者と同じことをしたいんだと思う。
昔の人がもしかしたら家に帰れないかもしれない、死ぬかもしれない、
という危険を知ってでもヤコブ様の元に行きたい、願いを叶えたいと奇跡を信じて歩いた道を同じように歩きたいんだなー。
あ、でもフィステーラまでとなるとヤコブ様の元は訪れた後になるのか。
まーそれでもいいや。
とにかくフィステーラも歩くつもりで巡礼を始めてるのは事実。
きっとフィステーラに何かあるんじゃないのかな!?
こんなに行きたいんだからさー。

夜は私達とBDさんと巡礼者が集まるレストランでディナー。
BDさんが私のカミーノへの目的、きっかけ、終えてからの感想をインタビューした。
私は今の気持ちはもう巡礼なんてしたくない気持ちでいっぱいだけど、
もしかしたら何かのきっかけで来ることになるかもしれない、と答えた。

聖ヤコブの眠るサンティアゴ・デ・コンポステーラでの巡礼者ミサ

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼43日目
@サンティアゴ・デ・コンポステーラ

2014/06/26 ロミロミ

巡礼43日目

Ssntiago de compostela(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)

43日間かけて約800㎞の道のりを踏破!!!
朝7時にはアルベルゲを出発し、8時過ぎにはサンチャゴのカテドラルに到着。
巡礼事務所は既に開いていて、巡礼証明書を手に入れた。

聖ヤコブの眠るサンティアゴ・デ・コンポステーラでの巡礼者ミサ

聖ヤコブの眠るサンティアゴ・デ・コンポステーラでの巡礼者ミサ

昨日、離れ離れになってしまったうえちゃんとはそこで出会ったけど、
少し会話をしてそれで終わりになった。
最後にこんなことになってしまって残念で仕方ない。
私は和解した方がいいんじゃないかと思ってたけど、それまでの色んな思いがあってそうもいかなかった。
これも巡礼か・・・。

マサナオさんは一番平静に歩いていたと思っていたけど、サンチャゴに到着したら感極まって涙を流していた。
カテドラルに到着する道を歩いている時、急に私の中で水戸黄門の音楽が流れ始めた。
マサナオ、サエコさんとともに助さん、格さん役の私達が歩いてきた道。

カテドラルの前でサエコさんともハグをして喜んだ。
40日以上もあれば、それも24時間一緒にいれば、揉め事もよくあった。
ゆきーたもいつ黄色の矢印から離れてしまうかわからないし、
「もう離れるわ。」とゆきーたがいつ言ってもおかしくないような状況だったと思う。
私も歩きはじめの頃は疲れて、先が遠くて、
別に全部歩ききらなくったっていいんじゃないかという気持ちがすごくあった。
それでも何とかサンチャゴまで皆で到着できて本当によかった!
自分一人で辿り着いていたらこんな風には喜びあえなかったかもしれない。
今日のランチは神夫婦がパラドールに招待してくれた。

マサナオさんはこれまでのカミーノを振り返り涙した。
豪華な国営ホテルでのランチに似合わないサンジャンスタイル。
でもこれもサンチャゴなら問題ないでしょう。

マサナオさんとサエコさんは、
「私達は二人きりだったらここまで来れていなくって、きっと途中で日本に帰っていたと思います。」
と言っていた。
もし、私達がいなくても、それでも二人は強く前に進んでいたと思う。
きっと誰かしらが二人の事を手助けしたりして、なんとか前に進んでいったに違いない。
マサナオさんは「ワガママ言って、迷惑かけたこともありました。子供みたいな行動もしてしまってごめんな。」
と私達に謝っていた。
マサナオさんは頑固なことも多くて、でもずっと心の中で悪かったなと思いながらここまで来ていたのかもしれない。
私も疲れやイライラすることで二人に強く言ってしまったことも何度もあった。
ごめんなさい。
でもとにかく皆でゴール!!
重ねてきた時間は、とても思い出深いものになりました。

ゆきーたをはじめ、道で会ったみんな、一緒に歩いた人たち、日本で送り出してくれた人たち、
本当にありがとう。

ラジオ放送
音声

【恋スパラジオ017回】
サンチャゴ到着前日!
本当の巡礼第一歩を思い出す

~モンテ・ド・ゴソより~

・サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着の前日収録!
・巡礼者がサンティアゴの大聖堂を見つけて歓喜したという丘、モンテ・ド・ゴソ
・40日間全て違う宿に泊まってきたロミロミのストレス
・サン・ジャンスタイルとしての誇りを持つ私達
・グループの中で一番先にカテドラルの尖塔を見つけたい理由
・ロミロミとゆきーたの心が揺れ動かされた時、巡礼者が巡礼者を呼ぶ

サンチャゴまで残り4km!大聖堂の尖塔を初めて目にする場所

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼42日目
@モンテドゴソ

2014/06/25 ロミロミ

巡礼42日目

Monte do Gozo(モンテ・ド・ゴソ)

サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの道のりは、あと1日を残すのみとなった。
後ろを振り返れば、長く道が出来た。

サンチャゴまで残り4km!大聖堂の尖塔を初めて目にする場所

サンチャゴまで残り4km!大聖堂の尖塔を初めて目にする場所

歓喜の丘(Monte do Gozo)に登り、サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂の尖塔を見つけた時は
言葉にならない嬉しさとともに感極まった。
一緒に歩いた皆でカテドラルを見つけて喜んだ。まさに歓喜の丘!

「もうあと少しなんだー!」とやっと実感。
今まで色んなカテドラルを見てきたけど、これだけは思いの深さが違う。

あと少し、とはいっても最後まで何があるかわからない。
なぜなら一緒に歩いていたセレブのうえちゃんと昨日、ちょっとした事で揉め事になってしまった。
それからというものどうも私達と歯車が狂ってしまって。

遂に今日は違うアルベルゲに泊まる事になった。
もうあと少しなのに。
何でここまで来てこんなことになってしまうのか。

うえちゃんは「皆でサンチャゴに着いて抱き合いたいけ~!」って言ってたのに・・・。
明日はどうなるんだろう。

ガリシア州で楽しむプルポ(タコ)

【巡礼日記 by ロミロミ】
巡礼41日目
@オ・ペドロウソ

2014/06/24 ロミロミ

巡礼41日目

O pedrouzo(オ・ペドロウソ)

サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着まであと二日。
ここに来て疲れを感じる。
巡礼を始めて、毎日毎日宿を変えている。
これは私のとってストレスだ。

ガリシア州で楽しむプルポ(タコ)

ガリシア州で楽しむプルポ(タコ)

いつもアルベルゲに着いたらバックパックの中身を殆ど出して、そして次の日の朝にはま全部また入れなおす。
なんだか落ち着かないなーと今更思ったり。
普通の観光旅行やリゾート地でゆっくりしたい気分。
それでも、もはや習慣というか、朝になると歩き出す。

残り数日を私はどうやって歩こうかと思った。
楽しく色んな人と会話しながら歩くのか、とにかく歩く事に集中して歩くのか・・・。
考えてみたけど答えは出なかったから、流れに身を任せることにした。

サリアからの道のりは団体の巡礼者が増えた。
身軽なバックパックでショートパンツを履いて、音楽を流しながら歩いてる。
同じ道を歩いていてもどうしてもサン・ジャンから歩いている人との温度差を感じてしまう。

今日も韓国人BDさんと歩いた。
BDさんはとにかく積極的に話しかけてるから、私もついでに色んな巡礼者の話を聞ける。
今日はパキスタン人と出会った。
彼女はムスリムだけど、このカトリックの道をただ歩きたいという理由で歩いているという。
真相はよくわからない。彼女はどうやらプエルトリコに住んでいて、以前はアメリカで医者として働いていたみたい。
プエルトリコの事、実はよく知らなかったけど彼女のアメリカに対する想いを聞いて、なんとなく理解した。
「何で日本人と韓国人が一緒に歩いているの?」
含みのある言葉だった。その後に続く話も英語だったけど言ってることは伝わってきた。
別にトゲがあるとは思わなかったけど、この場は私にとって曖昧な英語でよかったと思った。
実際は私が何かしたわけじゃないけど、責められてる気分になった。
あーやっぱり私は日本国民なんだって実感。

もし、彼女がパキスタンに住んでいたとしたらこの道に来れたのかな。
スペインの物価から考えても難しいものがあるんじゃないかと思う。
だって実際にこの道はお金がかかる。アルベルゲに泊まってバルで食事をしたらそれなりのものだ。

私の友達で毎日聖書を読む程、熱心なキリスト教の子がいる。
だけどアフリカ出身でヨーロッパに行くなどビザも簡単におりない、
おりても相当お金がかかるし、航空券なんて簡単に変えるものじゃないって言ってた。
そんな熱心なキリスト教信者がこの道を歩けずに、私みたいなのが歩いているのも変だなと思ったり。
そもそもそのアフリカ人の友達は、こんな原始的な生活をしたいなんて思わないだろうな。
近代的なものやコンピューターが大好きだから。
今日は色々考えさせられた。
なぜ私は敢えてこんな事をしているのだろう。
必要なだけの少ない荷物を背負って歩き、ひたすら山道や麦畑を歩く。
日が暮れれば寝て、明るくなれば歩き出す。
私はカミーノに来る前にこんなシンプルな生活に憧れていた。
忙しい毎日は朝日や夕日を見ることもなく、食事の時間もバラバラ。
身の回りは選ぶことも難しいくらい物で溢れて、入ってくる情報量も多い。

今はシャンプーひとつで髪も洗えば洗濯もする。
リンス使わないから長い髪もゴワゴワ。
せっかく開催されているワールドカップも満足に見る事はない。
消灯は22時にはやってくる。
それはそれでストレスもあって、疲れてくる。
私にとってどうする事が一番良いのかなぁ。
ヤコブの道だから、神とかそんなんを感じられたらいいけど、正直そんな感じでもない。
サンチャゴでどう思うのか。

今わかっている事は、この時間が終わると思うと何だか淋しい。
もちろん待ってる未来も楽しいだろう。
でも終わりが来る時は淋しい感じになるんだろうな。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り5日

【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼38日目
@パラス・デ・レイ

2014/06/21 ゆきーた

巡礼38日目

Palas de rei(パラス・デ・レイ)

私の目覚ましアラームはいつも5時くらいに鳴る。
たぶん周囲で一番早い。
でも実際に起きるのは7時くらい。
出発は7時40分。

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り5日

サンティアゴ・デ・コンポステーラまで残り5日

言い訳させてもらうと、電気がつけられないまま暗い中で2段ベッド上段で準備するのはけっこう手間なのです。
あと、下段の人がすでに起きてて準備が重なるのもややこしい。
なので起きて誰もいなくなってからの出発になる。

アルベルゲはシャワー8にトイレ1か2の割合だから朝のトイレも大変。
朝はたいていトイレットペーパーもなくなってる。
朝、オスピタレロがいないので予備もない。
こんな生活もあと少し。
フィステーラまで行く人は少ないみたいなので巡礼者の数もぐっと減るだろうな。

今日は、セレブのうえちゃんとサエコさんと私でスーパーに買い物へ。
肉じゃがに入れる玉ねぎの数で揉める二人。
料理が得意でないので何も言えず立ち尽くす私。

外は一度大雨が降ったみたいだけど、それに全く気付かないくらいに玉ねぎでもめ、買い物から帰ってきた時は約1時間後。

主婦のプライドをかけた戦い。
二人の戦いもあと5日で見納め。