【巡礼日記 by ゆきーた】
巡礼47日目
@セエ

2014/06/30 ゆきーた

昨日は、Santa Mariña (Maroñas)のアルベルゲに泊まった。
最初に見つけたアルベルゲは新しかったけど12€。
同じ村にもう一軒アルベルゲがあると知っていた私たちはそちらの宿の方が
安いのではと考え、更に進んだ。
村はずれに、信号もない1本道の道路。
そこに1軒の大きくて古いバル。
私たちが「ここかなあ」とのぞいていると、バルから女性出てきたので
聞いてみた。値段は10€。
じゃあここにしよう、ということでチェックイン。
そのバルが受付になっていて、アルベルゲはそのすぐ隣にある一軒家。
どうやら空き家をそのままアルベルゲにしているみたい。
なんだかカビ臭いけど、掃除は行き届いていてキレイ。
1階に2段ベッドが2台ある部屋が1室。
2階は屋根裏部屋みたいな感じ。
でも1段のベッドが6台。バスルームもある。
バスルームの前に大きくて重たそうな木箱が1つあり、ふたがあいていた。
私たちは2階を選び、その後、顔見知りのドイツ人青年が一人来て、巡礼者は3名となった。

0時過ぎくらいに消灯。
よく考えたら、玄関に鍵がなかったな。
開けっ放しか・・・田舎とはいえ、ここはスペインだよーと思ったけど、
階段上ってすぐのベッドに体の大きな青年が寝ていたので、
彼が防犯になってくれると信じることにした。

しばらくするとアルベルゲの外で飼っている犬(シェパードみたいな大型犬)がものすごい勢いで吠えだす。
今まで巡礼上で見かけた同類の犬たちは、私たちを見つけると吠えまくっていたけど、
ここの犬は、私が近づいてもこちらをチラリと見るだけで全く吠えなかった。
あの犬が吠えたのは、ここに着いてから初めて。
犬の鳴き声はなかなか止まない。
ロミーも「なんかおかしくない?」と言う。
ドイツ人も気になるようでゴソゴソしている。
見に行ってみようかな、と思ったけど、やめた。
そのうちおさまるかな、と。

その後、ロミーの寝息。
犬の鳴き声は止んだし、そろそろ眠れると思った頃、
1階に誰かが入ってきた気配。
その後、少し歩いて階段を上ろうとしてやめる、ような音。
ドイツ人も気にしている様子。
えぇー泥棒?なに、めっちゃ怖い。
そのうち静かになって、ドイツ人はイビキをかいている。

そろそろ眠れるか、と思った頃、また犬が吠えだす。
こんなに人通りのない、道路に面してるだけの宿、夜中に誰が来るわけ!?
そしてまた1階に人の気配。
なぜか突然、カラーーーーーンと音を立ててペットボトルが落ちる。
誰も動いていないのになぁ・・・気のせいかなぁ・・・

そーいや寝る前にロミーと話していたことを思い出す。
2階に上る階段の途中、壁に飾ってあった仮面。
イタリアの祭りでありそうな、ピエロみたいな仮面が2つ。
そして怪しいあの大きな木箱。

「あの木箱なんで蓋開けてあるんだろ、
もしかして夜中にあの仮面が箱に戻るとか!?」
「じゃ、蓋閉じたら戻れなくなるから、蓋開けとこうかー」

箱の後ろにコンセントがあったので箱の蓋を閉じて、
そこに携帯を置いて充電していた私たち。
冗談でそんなことを話し、蓋を開けておいた。

「やっぱり一時的でも箱の蓋閉めてらいかんかったんだろうか・・・」
眠れないのでそんなことを本気で考えてしまう。

このかび臭さが、余計な想像を更にかきたてる。

そういえばアルベルゲの女性が私たちを案内したときの第一声が気になったな。
「カミーノは初めて?」
なんでいきなりそんなこと聞いたんだろう。
リピーターならここは怪しいって有名なのかな・・・

目に見えぬものへの恐怖や泥棒への恐怖と戦っていたら、
いつの間にか眠っていた。

翌朝、歩きながらロミーに話す。
「昨日、人が入ってきたような音がしてさ。」
ロミーも気づいていたらしい。
「私は刃物で刺されることをイメージしてたよ。」
そうなんだ。てっきり寝てるのかと思ってた。
ロミーはペットボトルが落ちたことも知っていた。
更に、犬を飼っているロミーは、
「飼い主にあんなに犬が吠えるわけないよ」と。
そうか。
では、オスピタレロが夜中に見回りにきたのかも?なんてことも
想像してたけど、それも違うみたいね。

朝、1階に行ったら玄関の扉が少し開いていた。
最後に入ってきたのはドイツ人青年だったから、
彼がしっかり扉を閉めなかっただけ?
彼は私たちが出発するときまだ眠っていたから謎のまま。

少人数の家庭的なアルベルゲもいいけど、もうあんな怖い思いは嫌だ。
今日のCeeのアルベルゲは同じ部屋に20人以上。
この方が私は安心。
個室も当分避けたい。

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